2024年 03月 11日
見当違い |
ローマ教皇が、ウクライナに対し、「白旗を揚げろ」との趣旨の発言をしたことが物議を醸している。ロシアによるウクライナ侵略が開始されて2年以上経つが、未だ終結する見通しにはない。ウクライナのゼレンスキー大統領が言明しているように、ロシアによる軍の引き揚げと、占領地の返還が停戦の前提であることは言うまでもない。
ウクライナは、欧米を中心とした国から支援を受けて戦っているが、ロシアは、制裁を受けているものの、軍事的にも経済的にも圧倒的に有利な立場にある。「弱肉強食」「優勝劣敗」「長いものに巻かれろ」などと言った表現があるが、弱い側は、さっさと「負け」を認めて、平和を取り戻せと言うことか。教皇は、否定しているが、本音かも知れない。
ロシアは戦争で勝ち取った領土を、話し合いなどで返還するような国ではない。北方領土問題でも、それが証明されている。第二次大戦の末期の旧ソ連の振る舞いや、その後の動向を見れば歴然だ。仮に、ウクライナが「白旗」を揚げて降参しても、領土を返すことはないだろう。
日本は、第二次大戦で米国の軍門に降ったが、米国は、その後、沖縄や小笠原などの領土を返還。戦後の復旧や民主化にガリオアエロア資金などで援助。日本を経済大国にすることに尽力した。ロシアではあり得ないことだ。
これまでも何度も述べて来たが、日本の憲法は、前文を見るまでもなく「性善説」に基づいている。憲法の精神はなかなか立派なものだが、世間が皆んな良い人ばかりであることが前提だ。共産党など日本の一部知識人は、憲法改正に反対だ。
北朝鮮などが、ミサイルを日本の本土に向けて飛ばしても、空に向かって「9条があるぞ」と叫べば、引き返してくれるのか。爆撃を受けても「白旗」を揚げて降参すれば良いとの発想だ。戦争をするよりは、生命や財産を奪われ、人権が蹂躙され、社会秩序が破壊されても、その方がマシだとの考えだ。それを「是」とする左巻きの連中がいるのは事実だが、大部分の国民はそうではないだろう。
ロシアが「白旗」を揚げて、国体が消滅しても、誰も困らないだろう。逆にウクライナが負けを認めたら、ロシアは「次」を狙うのは確実だ。教皇は、プーチンに会って、早く「白旗」を揚げろと言うべきだ。
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by everyoung
| 2024-03-11 11:25
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