2012年 05月 19日
景気が良くなっているような実感は全くないが、数字の上ではプラス成長が続いている。先に発表された1〜3月期の国内総生産(GDP)は、実質季調済みで前期比1、1%増、年率換算で4、1%増だった。これでプラスは3四半期連続となる。
輸出に加えて個人消費が堅調だったことが背景にあるが、エコカー補助金など一過性の消費刺激策が奏功したことによる。今後、息切れする可能性もあり、さらなる輸出や設備投資の伸び、消費の増大が求められる。
特に、GDPに占める個人消費の割合は高く、これが景気回復のカギを握っている。個人資産は1400兆円とも言われているが、そのかなりの部分は老人の懐にあるのではないかと推測される。これを吐き出すにはどうすればよいか。
二つほどいい考えが浮かんだ。一つは、「振り込め詐欺」をどんどん奨励することだ。あれだけ注意を促しても、この種の犯罪は一向に減らない。コロッと騙されて、簡単に巨額のカネを巻き上げられてしまう。被害者はほとんどが老人だ。懐が豊であるかという証左だ。
犯罪者にとっては、どうせあぶく銭だ。得たカネを貯め込むよりは、浪費してしまうだろう。ギャンブルなどに使うかも知れない。老人が所有する眠っているカネが、犯罪者の手を得てモノやサービスにどんどん使われれば、景気対策となるのは確実だ。
もう一つは、相続税や贈与税の控除と税率の見直しだ。こちらの方は少し真面目な案だ。カネは墓場に持って行けない。生きているうちに使うように制度を改革すべきである。現在、遺産に相続税が掛かる人は数%に過ぎない。控除額が大きいため、よほどのカネ持ちでないと税金を払う必要がないのだ。
もともとはそうではなかったが、時の政権が減税を繰り返して来たため、課税対象者が大幅に減ってしまった。現在の相続税は、1000万円(10%)から3億円(50%)と6段階に分かれているが、控除額が大きいため、払わなくて済むケースが多いのだ。
相続税だけをいじっても意味がない。生前贈与税の仕組みも変えなくてはならない。贈与税は、2003年度から従来の「暦年課税制度」に加え、「相続時清算課税」が導入された。後者は、生きているうちに贈与した分と、死んでからの相続税をワンセットにして納税額を計算する方式だ。
いずれでも、控除額を大幅に減らすと同時に、税率も相当高い水準に引き上げることが必要だ。カネを持っていれば、死んだ後でも生きている時でも、子孫に資産を引き継ごうとしたら、ほとんどを国に召し上げられるような仕組みにしなければならない。
もっとも、農業や個人商店、小規模の家族経営企業など、代々引き継ぐことを前提としたものについては、別の扱いが必要だ。こうした特別のケースを除けば、生きているうちに自分で使い切る方が得だとの考えを持つような制度にすることが肝要だ。
輸出に加えて個人消費が堅調だったことが背景にあるが、エコカー補助金など一過性の消費刺激策が奏功したことによる。今後、息切れする可能性もあり、さらなる輸出や設備投資の伸び、消費の増大が求められる。
特に、GDPに占める個人消費の割合は高く、これが景気回復のカギを握っている。個人資産は1400兆円とも言われているが、そのかなりの部分は老人の懐にあるのではないかと推測される。これを吐き出すにはどうすればよいか。
二つほどいい考えが浮かんだ。一つは、「振り込め詐欺」をどんどん奨励することだ。あれだけ注意を促しても、この種の犯罪は一向に減らない。コロッと騙されて、簡単に巨額のカネを巻き上げられてしまう。被害者はほとんどが老人だ。懐が豊であるかという証左だ。
犯罪者にとっては、どうせあぶく銭だ。得たカネを貯め込むよりは、浪費してしまうだろう。ギャンブルなどに使うかも知れない。老人が所有する眠っているカネが、犯罪者の手を得てモノやサービスにどんどん使われれば、景気対策となるのは確実だ。
もう一つは、相続税や贈与税の控除と税率の見直しだ。こちらの方は少し真面目な案だ。カネは墓場に持って行けない。生きているうちに使うように制度を改革すべきである。現在、遺産に相続税が掛かる人は数%に過ぎない。控除額が大きいため、よほどのカネ持ちでないと税金を払う必要がないのだ。
もともとはそうではなかったが、時の政権が減税を繰り返して来たため、課税対象者が大幅に減ってしまった。現在の相続税は、1000万円(10%)から3億円(50%)と6段階に分かれているが、控除額が大きいため、払わなくて済むケースが多いのだ。
相続税だけをいじっても意味がない。生前贈与税の仕組みも変えなくてはならない。贈与税は、2003年度から従来の「暦年課税制度」に加え、「相続時清算課税」が導入された。後者は、生きているうちに贈与した分と、死んでからの相続税をワンセットにして納税額を計算する方式だ。
いずれでも、控除額を大幅に減らすと同時に、税率も相当高い水準に引き上げることが必要だ。カネを持っていれば、死んだ後でも生きている時でも、子孫に資産を引き継ごうとしたら、ほとんどを国に召し上げられるような仕組みにしなければならない。
もっとも、農業や個人商店、小規模の家族経営企業など、代々引き継ぐことを前提としたものについては、別の扱いが必要だ。こうした特別のケースを除けば、生きているうちに自分で使い切る方が得だとの考えを持つような制度にすることが肝要だ。

