2009年 01月 20日
愚かな闘い |
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザに対する攻撃は、「停戦」が相成りひとまず終息した。イスラエルとパレスチナの問題は根が深い。今後もちょっとした切っ掛けで戦闘が勃発する可能性は高い。イスラエル建国の元を辿ればヨーロッパに起因するが、今さら過去を振り返っても意味がない。現状を直視した上で、共存の道を探るしかない。
今回は、ハマスの対イスラエルロケット弾攻撃が、引き金となったが、その前にイスラエル側によるハマス兵士の殺害があった。さらに背景を探ると、ハマス側によるイスラエル兵士の拉致容疑があった。根底には経済封鎖と停戦延長問題など双方に言い分があるが、イスラエル側が先に手を出したケースは過去にもあまりない。
マスコミ報道や世論は、ガザの被害者だけに集中。家や家族を失った「涙の風景」ばかりだ。ハマスは、狭いガザ地区に住民に紛れ込んで活動している。イスラエル側が、ハマスの戦闘要員だけを狙い撃ちするのは至難の技だ。ハマスは住民をシェルター代わりにしており、必然的に非戦闘要員に犠牲がおよぶ。
これに対し、恒常的に住民地にロケット弾を打ち込まれるイスラエルは、シェルターを設けており、非戦闘要員に対する犠牲を最小限に留めている。ロケット弾が飛んで来る度に、空襲警報を鳴らし、一早くシェルターに逃げ込んでいる。この差が犠牲者の数に現れている。
ハマスは、住民を盾に自らの主義主張を通そうとしている。戦闘能力ではイスラエルと格段の差があり、影響を受ける規模は比べものにならない。3週間のイスラエル攻撃で得たのは、住民の莫大な犠牲だけだ。
イスラム原理主義を標榜する過激派としては、ハマスのほかレバノンのヒズボラやイランがある。特にイランは、武器弾薬を送り込んで組織の活動を支援する中心的役割を担っている。イスラム過激国家建設のためだ。イスラエルとしては、このルートを断つことが喫緊の課題をなっている。
国際紛争にはいくつかの要因があるが、日本人としては、宗派抗争や民族紛争には馴染みが薄い。宗教については、八百万の国である。少なくともワガハイは、神仏には縁がない「罰当たり」である。民族も遡れば訳が分からない。DNAとしては、いろいろな血が交じっているかもしれないが、同じような顔をしており、「複合民族国家」の意識はまるでない。日本の社会では、うまく共存が成り立っている。宗教や民族で、存亡をかけて死闘を演じているのを見ると愚かさを感じる。
今回は、ハマスの対イスラエルロケット弾攻撃が、引き金となったが、その前にイスラエル側によるハマス兵士の殺害があった。さらに背景を探ると、ハマス側によるイスラエル兵士の拉致容疑があった。根底には経済封鎖と停戦延長問題など双方に言い分があるが、イスラエル側が先に手を出したケースは過去にもあまりない。
マスコミ報道や世論は、ガザの被害者だけに集中。家や家族を失った「涙の風景」ばかりだ。ハマスは、狭いガザ地区に住民に紛れ込んで活動している。イスラエル側が、ハマスの戦闘要員だけを狙い撃ちするのは至難の技だ。ハマスは住民をシェルター代わりにしており、必然的に非戦闘要員に犠牲がおよぶ。
これに対し、恒常的に住民地にロケット弾を打ち込まれるイスラエルは、シェルターを設けており、非戦闘要員に対する犠牲を最小限に留めている。ロケット弾が飛んで来る度に、空襲警報を鳴らし、一早くシェルターに逃げ込んでいる。この差が犠牲者の数に現れている。
ハマスは、住民を盾に自らの主義主張を通そうとしている。戦闘能力ではイスラエルと格段の差があり、影響を受ける規模は比べものにならない。3週間のイスラエル攻撃で得たのは、住民の莫大な犠牲だけだ。
イスラム原理主義を標榜する過激派としては、ハマスのほかレバノンのヒズボラやイランがある。特にイランは、武器弾薬を送り込んで組織の活動を支援する中心的役割を担っている。イスラム過激国家建設のためだ。イスラエルとしては、このルートを断つことが喫緊の課題をなっている。
国際紛争にはいくつかの要因があるが、日本人としては、宗派抗争や民族紛争には馴染みが薄い。宗教については、八百万の国である。少なくともワガハイは、神仏には縁がない「罰当たり」である。民族も遡れば訳が分からない。DNAとしては、いろいろな血が交じっているかもしれないが、同じような顔をしており、「複合民族国家」の意識はまるでない。日本の社会では、うまく共存が成り立っている。宗教や民族で、存亡をかけて死闘を演じているのを見ると愚かさを感じる。
by everyoung
| 2009-01-20 12:27
| 言いたい放題
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Comments(1)