2009年 08月 19日
言語明瞭 |
総選挙戦が始まり、各地で候補者が汗だくで駆け回っている。暑いのにご苦労なことだ。特に党首となると東奔西走で、体力的にもかなりの消耗が強いられる。あと10日ばかりの頑張りだ。一生懸命やっている割には、魅力的な演説をする党首がいないのは残念だ。
かつて竹下登元首相は、「言語明瞭、意味不明」と言われた。大学時代に弁論部で鍛えただけあって弁舌はさわやかだが、何を言っているのかよくわからないことが多かったためだ。日本の政治家にはこのタイプが意外に多い。耳障りの良い言葉だけを並べておけば、何となく心地良く聞こえ騙されてしまうのだ。
ヒトラーは演説の名手だった。心理学を勉強して、聴衆を熱狂させる術を持っていた。同じことを繰り返し述べることで国民を洗脳する。「ウソ八百」でも並べ立てられると、いつの間にか真実に聞こえるものだ。ヒトラーは、そのツボを心得た天才的アジテーターであった。
インドネシアのスカルノ大統領も演説が上手だった。スカルノはインテリで、宗主国であったオランダの言語や英語を要所に交えてブチまくった。当時の国民は、土人に毛の生えた程度の知識しかないものが多かった。内容は理解できなくても、スカルノの弁舌に大衆は酔った。米国のケネディ元大統領、最近では、オバマ大統領などの演説も印象に残る。政治家にはカリスマ性が必要なのだ。
翻って日本の政治家はどうか。麻生太郎首相は、当初に比べ演説がいくらか上手になったような気がする。どこかでまたチョンボするのではないか、とヒヤヒヤして聞くのが楽しい。ヤンチャで駄々っ子的なところがあり、愛嬌は一番だ。鳩山由紀夫民主党代表は、「・・ではありませんか」「・・ではないでしょうか」などと語りかける口調が目立つ。明るい感じはしないが、朴訥で真面目さは伝わって来る。大演説をブツより座談の方が向いているかもしれない。両人とも目下、ネガティブキャンペーンに力をいれているが、党首の役割としてはあまり感心しない。
演説で迫力があるのは、公明党の太田昭宏代表だ。大した事を言っているわけではないが、声に太さがあり得をしている。聞いていると、何となく説得力があるような気がする。太田氏は「ブレない政党」を売り物にしているが、共産党の志位和夫委員長もあまりブレない。前回「確かな野党」とか言っていたが、今回は「建設的野党」とかに変更した。なぜだかわからない。志位氏は比較的分かり易い話の仕方をするが、内容的にはワガハイは賛同しない。
社民党の福島瑞穂党首は、せわしなく、いつものパターンでしゃべりまくるだけだ。左巻き市民団体の小うるさいおばさんにすぎない。郵政見直し一本の国民新党の綿貫民輔代表は、ボソボソ言っているだけだ。代表は、亀井久興幹事長に譲った方がよい。亀井氏の方が「言語明瞭」で意味も明解だ。
みんなの党の渡辺喜美代表は、おやじ(美智雄氏)の方が一枚上だ。おやじは栃木弁丸出しだったが、分かり易い語りが特徴だった。新党日本の田中康夫代表は、政治家としてすでに評価済みで、「パフォーマンス男」にすぎない。よくわからないのが幸福実現党だ。「幸福の科学」がバックで、教祖の大川隆法総裁も結局出馬したが、発言は聞いていない。候補者を337人も擁立したが、当選者はほとんど出ないであろう。落ちたら一人当たり300万円の供託金が没収されるが、よくカネがあるものだ。
ワガハイは、政治に教条主義的イデオロギー集団や、排他的な宗教集団が介入するのは好まない。創価学会がバックの公明党や、共産党、社民党、幸福実現党などはそれに該当する。多様な価値観を認めないような政党は、自由民主主義体制には合わない。
かつて竹下登元首相は、「言語明瞭、意味不明」と言われた。大学時代に弁論部で鍛えただけあって弁舌はさわやかだが、何を言っているのかよくわからないことが多かったためだ。日本の政治家にはこのタイプが意外に多い。耳障りの良い言葉だけを並べておけば、何となく心地良く聞こえ騙されてしまうのだ。
ヒトラーは演説の名手だった。心理学を勉強して、聴衆を熱狂させる術を持っていた。同じことを繰り返し述べることで国民を洗脳する。「ウソ八百」でも並べ立てられると、いつの間にか真実に聞こえるものだ。ヒトラーは、そのツボを心得た天才的アジテーターであった。
インドネシアのスカルノ大統領も演説が上手だった。スカルノはインテリで、宗主国であったオランダの言語や英語を要所に交えてブチまくった。当時の国民は、土人に毛の生えた程度の知識しかないものが多かった。内容は理解できなくても、スカルノの弁舌に大衆は酔った。米国のケネディ元大統領、最近では、オバマ大統領などの演説も印象に残る。政治家にはカリスマ性が必要なのだ。
翻って日本の政治家はどうか。麻生太郎首相は、当初に比べ演説がいくらか上手になったような気がする。どこかでまたチョンボするのではないか、とヒヤヒヤして聞くのが楽しい。ヤンチャで駄々っ子的なところがあり、愛嬌は一番だ。鳩山由紀夫民主党代表は、「・・ではありませんか」「・・ではないでしょうか」などと語りかける口調が目立つ。明るい感じはしないが、朴訥で真面目さは伝わって来る。大演説をブツより座談の方が向いているかもしれない。両人とも目下、ネガティブキャンペーンに力をいれているが、党首の役割としてはあまり感心しない。
演説で迫力があるのは、公明党の太田昭宏代表だ。大した事を言っているわけではないが、声に太さがあり得をしている。聞いていると、何となく説得力があるような気がする。太田氏は「ブレない政党」を売り物にしているが、共産党の志位和夫委員長もあまりブレない。前回「確かな野党」とか言っていたが、今回は「建設的野党」とかに変更した。なぜだかわからない。志位氏は比較的分かり易い話の仕方をするが、内容的にはワガハイは賛同しない。
社民党の福島瑞穂党首は、せわしなく、いつものパターンでしゃべりまくるだけだ。左巻き市民団体の小うるさいおばさんにすぎない。郵政見直し一本の国民新党の綿貫民輔代表は、ボソボソ言っているだけだ。代表は、亀井久興幹事長に譲った方がよい。亀井氏の方が「言語明瞭」で意味も明解だ。
みんなの党の渡辺喜美代表は、おやじ(美智雄氏)の方が一枚上だ。おやじは栃木弁丸出しだったが、分かり易い語りが特徴だった。新党日本の田中康夫代表は、政治家としてすでに評価済みで、「パフォーマンス男」にすぎない。よくわからないのが幸福実現党だ。「幸福の科学」がバックで、教祖の大川隆法総裁も結局出馬したが、発言は聞いていない。候補者を337人も擁立したが、当選者はほとんど出ないであろう。落ちたら一人当たり300万円の供託金が没収されるが、よくカネがあるものだ。
ワガハイは、政治に教条主義的イデオロギー集団や、排他的な宗教集団が介入するのは好まない。創価学会がバックの公明党や、共産党、社民党、幸福実現党などはそれに該当する。多様な価値観を認めないような政党は、自由民主主義体制には合わない。
by everyoung
| 2009-08-19 21:13
| 言いたい放題
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