2009年 08月 20日
バイクの日 |
昨日8月19日は「バイクの日」であった。語呂合わせにすぎないが、1989年に当時の総務庁が、バイクを楽しく安全に乗るために制定したものだ。この日を挟んだ7〜9月を「バイク月間」と称している。こちらの方は2000年からだ。これを記念して、何らかのイベントがあるのかどうかは詳しくは調べていない。
バイクの楽しさについては、以前(07年10月「二輪の魅力」)にも触れたことがある。ワガハイは、車とバイクを目的によって使い分けているが、最近ではバイクの利用の方が多い。「バイクに乗らないで一生を終わる人は不幸だ」、と勝手に考えている。
気になるのは事故と盗難だ。前者についての対策は、気を付けて乗るしかない。後者は、いくら注意しても限界がある。最近、近くに住む知人が大型のスクーターを持って行かれた。警察に届けても、まず出て来ることはない。泣き寝入りがほとんどだ。知人は、「腹が立ってしょうがないが、不満をぶつける対象がいない」と怒っていた。
ワガハイの住む集合住宅に、過ぎたるものが一つある。それは独立したバイク小屋だ。数年前に立て替えてさらに立派になった。屋根や側壁はもちろん、入口には施錠、センサーライトまで付いている。屋根のない駐車場や、屋根しかない自転車置場に比べて優遇されている。住民の「民度」が高く、バイク愛好者を理解している証左である。
これほどのバイク専用駐輪場を持つ集合住宅は近隣にはない。それでも、盗難に対する抵抗力には限界がある。本職のドロボーの手に掛かれば、施錠は簡単に外せ、柱に縛り付けた鎖やU字ロックなど切断も可能だ。安全装置など、バイクを丸ごと持って行かれればどうしょうもない。
バイクの盗難件数は、年間25万台近くにおよび、車の6倍にも達する。バイクが、いかに簡単に盗難に遭っているかを物語っている。ユーザー側では様々な盗難防止措置を講じているが、ひとたび狙われたら防御手段がない。ドロボーの手口も巧妙で、「出張無料査定」などと称して下見をして、持って行く輩も多いと聞く。
盗む側からすれば目的があるからだ。カネにならなければ盗んでも意味がない。盗んだ後、どう捌くかだ。一つは、そのまま中古として東南アジアや中東に輸出する方法。二つは、部品をバラしてネットなどで個別に販売する方法などがある。マニアにとっては部品一つでも価値がある。闇ルートで転々流通すれば、なかなか捕まえることはできない。
ユーザー側に有効な対応策がないとすれば、メーカーや行政も工夫しなければならない。車についても同様だが、中古車を輸出する場合、「中古車輸出規制法」があり、これは最近強化されてきている。かつて規制を緩和して、いい加減なチェックしかしなかったため、盗難車の不正輸出が増大した経緯がある。それでも完全ではない。
メーカーは、エンジンやフレーム、マフラー、ミッション系などの主な部品についてのナンバー管理をきちっとやるべきだ。行政はそれを担保する法制措置を講ずる必要がある。所有権を移転する場合、このナンバー照合と所有者の履歴を、全て添付しなければ流通できないようにしなければならない。車検は400cc以上が対象だが、車検時に部品ナンバーのチェックまで実施すればよい。それを徹底するだけで、少なくとも中・大型バイクの盗難はかなり防げるはずだ。
盗難が怖ければ、バイクを持たないことが第一だ。これはバイク愛好家にとっては無理な話だ。ならば、ドロボーが目を引くような高級バイクは諦め、ボロバイクに乗ればよい。それも嫌なら、盗難保険に入るしかない。バイクの盗難率が高いため、保険料は高額だ。負担とリスクの見合いでどう判断するかだ。
バイクの楽しさについては、以前(07年10月「二輪の魅力」)にも触れたことがある。ワガハイは、車とバイクを目的によって使い分けているが、最近ではバイクの利用の方が多い。「バイクに乗らないで一生を終わる人は不幸だ」、と勝手に考えている。
気になるのは事故と盗難だ。前者についての対策は、気を付けて乗るしかない。後者は、いくら注意しても限界がある。最近、近くに住む知人が大型のスクーターを持って行かれた。警察に届けても、まず出て来ることはない。泣き寝入りがほとんどだ。知人は、「腹が立ってしょうがないが、不満をぶつける対象がいない」と怒っていた。
ワガハイの住む集合住宅に、過ぎたるものが一つある。それは独立したバイク小屋だ。数年前に立て替えてさらに立派になった。屋根や側壁はもちろん、入口には施錠、センサーライトまで付いている。屋根のない駐車場や、屋根しかない自転車置場に比べて優遇されている。住民の「民度」が高く、バイク愛好者を理解している証左である。
これほどのバイク専用駐輪場を持つ集合住宅は近隣にはない。それでも、盗難に対する抵抗力には限界がある。本職のドロボーの手に掛かれば、施錠は簡単に外せ、柱に縛り付けた鎖やU字ロックなど切断も可能だ。安全装置など、バイクを丸ごと持って行かれればどうしょうもない。
バイクの盗難件数は、年間25万台近くにおよび、車の6倍にも達する。バイクが、いかに簡単に盗難に遭っているかを物語っている。ユーザー側では様々な盗難防止措置を講じているが、ひとたび狙われたら防御手段がない。ドロボーの手口も巧妙で、「出張無料査定」などと称して下見をして、持って行く輩も多いと聞く。
盗む側からすれば目的があるからだ。カネにならなければ盗んでも意味がない。盗んだ後、どう捌くかだ。一つは、そのまま中古として東南アジアや中東に輸出する方法。二つは、部品をバラしてネットなどで個別に販売する方法などがある。マニアにとっては部品一つでも価値がある。闇ルートで転々流通すれば、なかなか捕まえることはできない。
ユーザー側に有効な対応策がないとすれば、メーカーや行政も工夫しなければならない。車についても同様だが、中古車を輸出する場合、「中古車輸出規制法」があり、これは最近強化されてきている。かつて規制を緩和して、いい加減なチェックしかしなかったため、盗難車の不正輸出が増大した経緯がある。それでも完全ではない。
メーカーは、エンジンやフレーム、マフラー、ミッション系などの主な部品についてのナンバー管理をきちっとやるべきだ。行政はそれを担保する法制措置を講ずる必要がある。所有権を移転する場合、このナンバー照合と所有者の履歴を、全て添付しなければ流通できないようにしなければならない。車検は400cc以上が対象だが、車検時に部品ナンバーのチェックまで実施すればよい。それを徹底するだけで、少なくとも中・大型バイクの盗難はかなり防げるはずだ。
盗難が怖ければ、バイクを持たないことが第一だ。これはバイク愛好家にとっては無理な話だ。ならば、ドロボーが目を引くような高級バイクは諦め、ボロバイクに乗ればよい。それも嫌なら、盗難保険に入るしかない。バイクの盗難率が高いため、保険料は高額だ。負担とリスクの見合いでどう判断するかだ。
by everyoung
| 2009-08-20 12:06
| ハラ立ち日記
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