2009年 10月 16日
大山鳴動 |
民主党の政策実行には、財源の手当をどうするかが当初から問題視されていた。「無駄を省いて財源を捻出する」との方針だったが、現実はそう甘くなかったようだ。長年政策を見て来た者からすれば、初めから分かっていたことだ。大騒ぎして「ネズミ1匹」では、大言壮語した手前、格好がつかないだろう。
先行して削減を検討していた今年度補正予算については、削減額は目標の3兆円には届かない見通しだ。補正は、緊急経済対策として前政権が組んだもので、削ることはまだ可能だろうが、あまり切り込むと景気対策としての趣旨が外れ、回復の腰折れを招くであろう。
来年度概算要求では、前政権のスケジュールをいったんリセットしてやり直したが、今年度当初予算さえ、下回ることができなかった。今夕に全体像が公表されるが、一般会計総額では90兆円を上回る過去最大の水準となるのは確実だ。民主党の公約政策分が飛び出た形で、予想ほど要求額が抑えられなかったことになる。
予算の内容について、明らかに無駄なものは廃止するのは当然だ。前政権でもある程度実施して来た。無駄の判断は利害関係者で異なるし、その概念も明確ではない。思ったほどこれを抽出するのは困難だ。今回削ったものの中身を見れば歴然だ。無駄と不要不急は異なる。これまでの作業を見ても、はっきりと打ち切ったものに比べ先送りにしたものの方がはるかに多い。先送りの案件は、その場凌ぎであり、いずれ問題化する。
財政の辻褄が合わなくなれば、税を増やすか借金をするかしかない。民主党政権の発足で、せっかく立ち直りかけた景気の先行きが怪しげな状況にある。ただでさえ、税の減収が避けられないのに、さらに加速することになる。少なくとも、当初予想した税収46兆円を大きく下回るのは確実で、40兆円をも割り込む情勢だ。民主党は増税をしないと明言しており、新税に頼ることも無理だ。
鳩山由紀夫首相は、公約(マニフェスト)の実行と国債増発はしないことを確約、自らの退路を断っていた。公約の一部不履行や国債増発に踏み切れば、首相の責任問題にまで発展しかねないだろう。今の情勢では、特別会計から多少充当しても、最終的に巨額の赤字国債発行を余儀なくされるだろう。補正後の国債新規発行予定額は44兆円だったが、場合によっては50兆円に迫る可能性もある。
ワガハイは、民主党がどこかの段階で辻褄が合わないことに気付くはずだと述べていたが、漸く悟ってきたようだ。鳩山政権は、微妙に公約を修正しつつある。そうせざるを得ないからだ。今は要求段階であり、これからの査定が本番だが、どこかで「血」を見ない限り、さらなる切り込みには相当な困難が予想される。
先行して削減を検討していた今年度補正予算については、削減額は目標の3兆円には届かない見通しだ。補正は、緊急経済対策として前政権が組んだもので、削ることはまだ可能だろうが、あまり切り込むと景気対策としての趣旨が外れ、回復の腰折れを招くであろう。
来年度概算要求では、前政権のスケジュールをいったんリセットしてやり直したが、今年度当初予算さえ、下回ることができなかった。今夕に全体像が公表されるが、一般会計総額では90兆円を上回る過去最大の水準となるのは確実だ。民主党の公約政策分が飛び出た形で、予想ほど要求額が抑えられなかったことになる。
予算の内容について、明らかに無駄なものは廃止するのは当然だ。前政権でもある程度実施して来た。無駄の判断は利害関係者で異なるし、その概念も明確ではない。思ったほどこれを抽出するのは困難だ。今回削ったものの中身を見れば歴然だ。無駄と不要不急は異なる。これまでの作業を見ても、はっきりと打ち切ったものに比べ先送りにしたものの方がはるかに多い。先送りの案件は、その場凌ぎであり、いずれ問題化する。
財政の辻褄が合わなくなれば、税を増やすか借金をするかしかない。民主党政権の発足で、せっかく立ち直りかけた景気の先行きが怪しげな状況にある。ただでさえ、税の減収が避けられないのに、さらに加速することになる。少なくとも、当初予想した税収46兆円を大きく下回るのは確実で、40兆円をも割り込む情勢だ。民主党は増税をしないと明言しており、新税に頼ることも無理だ。
鳩山由紀夫首相は、公約(マニフェスト)の実行と国債増発はしないことを確約、自らの退路を断っていた。公約の一部不履行や国債増発に踏み切れば、首相の責任問題にまで発展しかねないだろう。今の情勢では、特別会計から多少充当しても、最終的に巨額の赤字国債発行を余儀なくされるだろう。補正後の国債新規発行予定額は44兆円だったが、場合によっては50兆円に迫る可能性もある。
ワガハイは、民主党がどこかの段階で辻褄が合わないことに気付くはずだと述べていたが、漸く悟ってきたようだ。鳩山政権は、微妙に公約を修正しつつある。そうせざるを得ないからだ。今は要求段階であり、これからの査定が本番だが、どこかで「血」を見ない限り、さらなる切り込みには相当な困難が予想される。
by everyoung
| 2009-10-16 09:55
| 言いたい放題
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