2009年 10月 22日
カメラ音 |
一歩外へ出ると、そこら中にカメラが氾濫している。携帯電話やデジカメの普及が後押しして、「1億総写真ヤ」の時代だと言っても過言ではない。ワガハイも野山に出掛ける時には、必ずカメラを持って行く。デジカメのお陰で、いくら写真を撮ってもカネが掛からない。いい世の中になったものだ。
ワガハイが撮るのは、もっぱら花鳥風月などのネイチャー物だ。シーズンともなると、撮影スポットには、早朝や夕方には三脚が乱立する。場所取りが大変で、時に言い争いしているバカどももいる。この風景を見るのも面白いから、写真ヤの生態自体を被写体にすることもある。
野山でカメラをパシャパシャやっても、驚くのは鳥ぐらいで特に問題にはならない。同じ戸外でも、ゴルフのようなメンタルなスポーツのプレイヤーを撮るのは気を使わなければいけない。先日の日本オープンで、プロゴルファーの石川遼がバンカーショットを打つ際にカメラ音が邪魔し、プレーを中断した場面があった。石川はギャラリーに注意を促したが、これが影響してか「寄せ」に失敗した。
ギャラリーは、ほとんどがファンでカメラも携帯を利用するケースが多い。注意すればマナーは守ってくれる。事実、今日のブリヂストーン・オープンではギャラリーの行儀は良かったようだ。これが報道の世界だとそうはいかない。戸外の現場での撮影は、カメラ音をいくら立てても問題にはならない。むしろ場所の占拠で、近所迷惑や交通妨害になるケースがほとんどだ。
郵政の西川善文社長の辞任会見は酷かった。場所も狭い上に、記者、カメラ、ビデオがひしめき、テレビで見る限り、さながら「戦場」のようであった。室内のため、カメラ音がひっきりなしに響き、カメラマンが傍若無人に動き回っていた。
西川氏や郵政広報は、事前に報道機関に注意を要請、了解を得ていたようだが、おかまいなしだ。さすがに西川氏は最後に怒って「話ができないので、出て行け」と怒鳴り、興奮する姿がテレビにも映っていた。これは異常である。記者もカメラも同じ新聞社だから翌日の紙面では、主に西川氏の態度を非難する記事が目立った。
どう見てもおかしいのはカメラの方だ。ネット上では、西川氏より報道側の行動を非難しているのが多かったが、当然だ。西川氏の辞任は、ニュース性が高かったため、報道機関が殺到するのはやむを得ない。どさくさ紛れに、当時者と決めたルールを勝手に無視するのはもってのほかだ。
報道現場では、カメラは体力勝負だ。競争社を蹴飛ばしてもいいショットを狙わなければならない使命を負っている。これは良く言えば職業意識だろうが、実にバカげた現象だ。郵政広報が、どういう仕切り方をしたかは詳しくはわからない。代表撮影までは必要はないが、混乱を避けるなら、カメラは冒頭の何分かだけにすべきであっただろう。
カメラは、西川氏の「辞任の顔」の表情を狙っている。少なくともにこにこ顔はいけない。さっぱりした顔、清々しい顔も相応しくないかもしれない。どちらかと言えば、不満気な顔か、苦渋に満ちた表情が撮りたいのだ。新聞や読者から見ればどんな顔でもあまり関係ない。何を話したかに関心があるのだ。
ワガハイが撮るのは、もっぱら花鳥風月などのネイチャー物だ。シーズンともなると、撮影スポットには、早朝や夕方には三脚が乱立する。場所取りが大変で、時に言い争いしているバカどももいる。この風景を見るのも面白いから、写真ヤの生態自体を被写体にすることもある。
野山でカメラをパシャパシャやっても、驚くのは鳥ぐらいで特に問題にはならない。同じ戸外でも、ゴルフのようなメンタルなスポーツのプレイヤーを撮るのは気を使わなければいけない。先日の日本オープンで、プロゴルファーの石川遼がバンカーショットを打つ際にカメラ音が邪魔し、プレーを中断した場面があった。石川はギャラリーに注意を促したが、これが影響してか「寄せ」に失敗した。
ギャラリーは、ほとんどがファンでカメラも携帯を利用するケースが多い。注意すればマナーは守ってくれる。事実、今日のブリヂストーン・オープンではギャラリーの行儀は良かったようだ。これが報道の世界だとそうはいかない。戸外の現場での撮影は、カメラ音をいくら立てても問題にはならない。むしろ場所の占拠で、近所迷惑や交通妨害になるケースがほとんどだ。
郵政の西川善文社長の辞任会見は酷かった。場所も狭い上に、記者、カメラ、ビデオがひしめき、テレビで見る限り、さながら「戦場」のようであった。室内のため、カメラ音がひっきりなしに響き、カメラマンが傍若無人に動き回っていた。
西川氏や郵政広報は、事前に報道機関に注意を要請、了解を得ていたようだが、おかまいなしだ。さすがに西川氏は最後に怒って「話ができないので、出て行け」と怒鳴り、興奮する姿がテレビにも映っていた。これは異常である。記者もカメラも同じ新聞社だから翌日の紙面では、主に西川氏の態度を非難する記事が目立った。
どう見てもおかしいのはカメラの方だ。ネット上では、西川氏より報道側の行動を非難しているのが多かったが、当然だ。西川氏の辞任は、ニュース性が高かったため、報道機関が殺到するのはやむを得ない。どさくさ紛れに、当時者と決めたルールを勝手に無視するのはもってのほかだ。
報道現場では、カメラは体力勝負だ。競争社を蹴飛ばしてもいいショットを狙わなければならない使命を負っている。これは良く言えば職業意識だろうが、実にバカげた現象だ。郵政広報が、どういう仕切り方をしたかは詳しくはわからない。代表撮影までは必要はないが、混乱を避けるなら、カメラは冒頭の何分かだけにすべきであっただろう。
カメラは、西川氏の「辞任の顔」の表情を狙っている。少なくともにこにこ顔はいけない。さっぱりした顔、清々しい顔も相応しくないかもしれない。どちらかと言えば、不満気な顔か、苦渋に満ちた表情が撮りたいのだ。新聞や読者から見ればどんな顔でもあまり関係ない。何を話したかに関心があるのだ。
by everyoung
| 2009-10-22 21:13
| ハラ立ち日記
|
Comments(0)