2011年 02月 01日
不要な政治家 |
民主党の小沢一郎元代表に対する強制起訴が決まった。このこと自体は予想されていた通りであり、驚くことではないが、今後の政局にどう影響するかが焦点である。菅直人政権は、年が明けて通常国会が始まった今でも、小沢氏の処遇について何の決断も出せないままでいる。
小沢氏は、検察のこれまでの判断が「不起訴」であったことを拠り所に、強気の姿勢を見せている。検察の結論は「嫌疑不十分」であり、必ずしも「シロ」ではないとの判定だ。検察審査会の議決を受けた今回の強制起訴でも、新たな証拠が出るとは限らない。最終的に「クロとは言えない」との結論が出る可能性もある。
疑惑が残る限り、小沢氏には政治的、道義的責任を果たす義務がある。そのためには、国権の最高機関である国会で説明責任を果たさなければならない。菅首相は、小沢氏の処遇を決めかねているが、除名や離党勧告とはせずに、党員資格停止のような軽い処置で済まそうとしている気配もある。いずれであったも、野党の追及は避けられない。社民党を除く野党は証人喚問を引き続き求めて行く方針だ。
司法の判断はともかくとして、小沢氏は公の場での説明を回避、逃げ回っている。カネの流れに、おかしなところがいっぱいあるからだ。政治家は一般的にゲンナマのやりとりはしない(06年3月「政治資金」など参照)。カネの出所についての痕跡を残さないためだ。仮に出所が分かってもマネーロンダリングして、カネの性格を曖昧にしてしまう。小沢氏の疑惑の原点はここにある。
政治資金の不正処理などの「知能犯」に対して、捜査当局が確たる物理的証拠を掴むのは難しい。関係者の供述や状況証拠を積み上げて追い込むしかない。これは至難のワザであり、疑惑の実質的解明には相当のエネルギーを要する。犯罪が明確に証明されなければ「有罪」にはできない。
ワガハイは、小沢氏の政治資金疑惑が生じる以前から、小沢氏の政治家としての能力に疑問を持っている(10年9月「大ボラ吹き」「虚党態勢」など参照)。疑惑があろうとあるまいと、小沢氏の政治生命はとっくに終っていると認識している。
過去の言動を見れば歴然で、政治家としての「実績」もないに等しい。世間では、先の総選挙での大勝は「小沢氏の尽力によるもの」との評価がある。小沢氏の当時の役割を全て否定するものではないが、小沢氏の「貢献度」は限定的であり、主因ではない。民主党を勝利に導いたのは、世論が求めた「変化」と自民党の自滅によるものだ。
かつて小泉純一郎元首相は、郵政改革を旗印に、「自民党をぶっつぶす」と宣言、総選挙で圧倒的勝利を収めた。この選挙は小泉氏の独り舞台であり、自らのカリスマ性を利用して「集票マシン」となった経緯がある。「敵失」や「時代背景」で票が流れたのとは根本的に異なる。
菅氏が政権に恋々としたいなら、「小泉流」の「民主党をぶっつぶす」ほどの覚悟を持たなければならない。小沢氏は、法廷の場で勝利を得れば、再度政界で指導的立場を得ようとの考えのようだが、愚かな話だ。菅氏にとっては逆に、小沢氏が「刑事被告人」の立場になったことはチャンスである。それを利用して小沢氏とうまく決別できれば、菅政権は少しは長持ちするかも知れない。
過去の政治家実績なし。あえて言えば、占拠小泉
小沢氏は、検察のこれまでの判断が「不起訴」であったことを拠り所に、強気の姿勢を見せている。検察の結論は「嫌疑不十分」であり、必ずしも「シロ」ではないとの判定だ。検察審査会の議決を受けた今回の強制起訴でも、新たな証拠が出るとは限らない。最終的に「クロとは言えない」との結論が出る可能性もある。
疑惑が残る限り、小沢氏には政治的、道義的責任を果たす義務がある。そのためには、国権の最高機関である国会で説明責任を果たさなければならない。菅首相は、小沢氏の処遇を決めかねているが、除名や離党勧告とはせずに、党員資格停止のような軽い処置で済まそうとしている気配もある。いずれであったも、野党の追及は避けられない。社民党を除く野党は証人喚問を引き続き求めて行く方針だ。
司法の判断はともかくとして、小沢氏は公の場での説明を回避、逃げ回っている。カネの流れに、おかしなところがいっぱいあるからだ。政治家は一般的にゲンナマのやりとりはしない(06年3月「政治資金」など参照)。カネの出所についての痕跡を残さないためだ。仮に出所が分かってもマネーロンダリングして、カネの性格を曖昧にしてしまう。小沢氏の疑惑の原点はここにある。
政治資金の不正処理などの「知能犯」に対して、捜査当局が確たる物理的証拠を掴むのは難しい。関係者の供述や状況証拠を積み上げて追い込むしかない。これは至難のワザであり、疑惑の実質的解明には相当のエネルギーを要する。犯罪が明確に証明されなければ「有罪」にはできない。
ワガハイは、小沢氏の政治資金疑惑が生じる以前から、小沢氏の政治家としての能力に疑問を持っている(10年9月「大ボラ吹き」「虚党態勢」など参照)。疑惑があろうとあるまいと、小沢氏の政治生命はとっくに終っていると認識している。
過去の言動を見れば歴然で、政治家としての「実績」もないに等しい。世間では、先の総選挙での大勝は「小沢氏の尽力によるもの」との評価がある。小沢氏の当時の役割を全て否定するものではないが、小沢氏の「貢献度」は限定的であり、主因ではない。民主党を勝利に導いたのは、世論が求めた「変化」と自民党の自滅によるものだ。
かつて小泉純一郎元首相は、郵政改革を旗印に、「自民党をぶっつぶす」と宣言、総選挙で圧倒的勝利を収めた。この選挙は小泉氏の独り舞台であり、自らのカリスマ性を利用して「集票マシン」となった経緯がある。「敵失」や「時代背景」で票が流れたのとは根本的に異なる。
菅氏が政権に恋々としたいなら、「小泉流」の「民主党をぶっつぶす」ほどの覚悟を持たなければならない。小沢氏は、法廷の場で勝利を得れば、再度政界で指導的立場を得ようとの考えのようだが、愚かな話だ。菅氏にとっては逆に、小沢氏が「刑事被告人」の立場になったことはチャンスである。それを利用して小沢氏とうまく決別できれば、菅政権は少しは長持ちするかも知れない。
過去の政治家実績なし。あえて言えば、占拠小泉
by everyoung
| 2011-02-01 11:00
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