2011年 03月 17日
甘い認識 |
東北関東大震災の被災地の首長らが、避難地での物資不足を嘆いている。救出作業が最優先だが、これが一段落すると、生き残った者の生活をどう維持するかに移る。発生1週間経って、漸くライフラインが復旧の気配を見せて来た。
阪神・淡路大震災では、多くの建物が倒壊して圧死した人が多かったが、火災による死傷者も相当数に上った。今回の大震災のケースは、圧死や焼死よりは津波による溺死や打撲死が圧倒的に多い。津波は、人だけでなく建物や道路など根こそぎ破壊してしまうからだ。
東北地方の太平洋岸での津波の危険性については、以前から一部の学者が指摘していた。これだけの被災規模になったのは、地震そのものの大きさもあるが、津波に対する自治体の認識が甘く、無防備であったことが指摘される。東北地方に限らず、日本は海外線が長く、海辺には脆弱な木造家屋が犇めいている。当然、地域に合った防災対策や防災訓練をしておかなければならない。
自治体は、防潮堤を構築するなど何もしてなかったわけではないだろうが、大規模な津波に対しは、全く効果がなかったことになる。首長の中には、国に責任を転嫁したり、「人ごと」のような発言をする者もいるが、自らの対応が不十分であったことを、まず反省しなければならない。
地震は体感できるから、敢えて情報を伝達しなくても差し支えない。津波は、来るかどうかは住民には判断できない。自治体は、津波情報を得たら、何らかの方法で速やかに住民に徹底しなければならない。その手段としてはいくつかあるが、通常の電話や通信は役に立たない。これは阪神・淡路大震災で実証済みだ。防災無線や、パトロールによる拡声器、サイレン、半鐘などが中心になる。
被災地では、自治体の職員がこうした手段で必死に呼びかけ、逃げ遅れて犠牲になった人もいる。効率が悪く、手間ひまが掛かるからだ。ワガハイは、もっと原始的な緊急通報手段を採用すべきだと考えている。例えば、大音響を発する「狼煙」とか、特殊な「花火」、「ガス鉄砲」などだ。どこにいても、一発で「SOS」が分かるやり方でないと意味がない。高台の避難所に設置しておいて、役所から遠隔操作すればよい。
もう一つ重要なのは、避難所での保存食や飲料、薬品、燃料、毛布など生活物資の備蓄だ。津波による「陸の孤島」に緊急物資を届けるには空輸しかない。これは物理的に限界がある。地上の補給ルートが復旧するまでの数日間、生存できる物資の確保が不可欠だ。一種の「核シェルター」的な発想が必要だ。
ありきたりの防災訓練や防災対応では、「いざ」という時に住民は救えない。高台の公園には、オブジェや記念碑などは不要である。災害訓練や災害対応のあり方を根本的に改めるべきだ。東北地方では、過去に何度も津波の被害に遭ってきたはずだ。その経験がほとんど生かされていない。必ずしも、「未曾有の津波」の所為ではない。責めるべきは、自治体の無知と怠慢である。
阪神・淡路大震災では、多くの建物が倒壊して圧死した人が多かったが、火災による死傷者も相当数に上った。今回の大震災のケースは、圧死や焼死よりは津波による溺死や打撲死が圧倒的に多い。津波は、人だけでなく建物や道路など根こそぎ破壊してしまうからだ。
東北地方の太平洋岸での津波の危険性については、以前から一部の学者が指摘していた。これだけの被災規模になったのは、地震そのものの大きさもあるが、津波に対する自治体の認識が甘く、無防備であったことが指摘される。東北地方に限らず、日本は海外線が長く、海辺には脆弱な木造家屋が犇めいている。当然、地域に合った防災対策や防災訓練をしておかなければならない。
自治体は、防潮堤を構築するなど何もしてなかったわけではないだろうが、大規模な津波に対しは、全く効果がなかったことになる。首長の中には、国に責任を転嫁したり、「人ごと」のような発言をする者もいるが、自らの対応が不十分であったことを、まず反省しなければならない。
地震は体感できるから、敢えて情報を伝達しなくても差し支えない。津波は、来るかどうかは住民には判断できない。自治体は、津波情報を得たら、何らかの方法で速やかに住民に徹底しなければならない。その手段としてはいくつかあるが、通常の電話や通信は役に立たない。これは阪神・淡路大震災で実証済みだ。防災無線や、パトロールによる拡声器、サイレン、半鐘などが中心になる。
被災地では、自治体の職員がこうした手段で必死に呼びかけ、逃げ遅れて犠牲になった人もいる。効率が悪く、手間ひまが掛かるからだ。ワガハイは、もっと原始的な緊急通報手段を採用すべきだと考えている。例えば、大音響を発する「狼煙」とか、特殊な「花火」、「ガス鉄砲」などだ。どこにいても、一発で「SOS」が分かるやり方でないと意味がない。高台の避難所に設置しておいて、役所から遠隔操作すればよい。
もう一つ重要なのは、避難所での保存食や飲料、薬品、燃料、毛布など生活物資の備蓄だ。津波による「陸の孤島」に緊急物資を届けるには空輸しかない。これは物理的に限界がある。地上の補給ルートが復旧するまでの数日間、生存できる物資の確保が不可欠だ。一種の「核シェルター」的な発想が必要だ。
ありきたりの防災訓練や防災対応では、「いざ」という時に住民は救えない。高台の公園には、オブジェや記念碑などは不要である。災害訓練や災害対応のあり方を根本的に改めるべきだ。東北地方では、過去に何度も津波の被害に遭ってきたはずだ。その経験がほとんど生かされていない。必ずしも、「未曾有の津波」の所為ではない。責めるべきは、自治体の無知と怠慢である。
by everyoung
| 2011-03-17 20:35
| 言いたい放題
|
Comments(0)