2011年 08月 28日
低レベル討論 |
民主党の代表選出馬の顔ぶれが決まり、昨日は日本記者クラブで雁首を揃えたほか、今日はテレビ局が競って5人を呼び、それぞれの考え方などを質した。候補者のレベルもさることながら、聞く方も突っ込み不足で、つまらない討論が目立った。過去の言動の矛盾や、政策の具体性をもっと追及すべでだろう。
5人のうち野党との距離が近いのは、野田佳彦財務相と前原誠司前外相で、海江田万里氏は問題外だ。鹿野道彦農相や馬淵澄夫前国交相は実績不足で、「小物」の印象は拭えない。海江田氏については、党内最大派閥の小沢一郎元代表が後ろ盾についている。数だけでは、今のところ頭一つリードしているようだ。
野党にとって、野田氏はコントロールし易い存在だ。政策面でも大きな違いはない。野田氏が宰相の座につくには、海江田氏や前原氏を蹴落とさなければならない。海江田氏との対立軸は明確だが、前原氏は同門でかつ国民的人気がバックにあり、敵に回すのは難しい。
今の情勢では、海江田氏が一発で過半数を獲得する可能性は低いが、2位以下にはならないだろう。小沢派の締め付けがバラけた場合は別だ。決選投票になれば、海江田氏と残り4人のうちの誰かとの戦いになるが、その段階で「反小沢」票がどの程度まとまるかで帰趨が決まる。
万が一、海江田氏が総理になれば、国会が持たないだろう。緊急を要する第三次補正予算はすっ飛び、来年度予算編成にも影響が出るかもしれない。国民生活にとって迷惑な話だ。海江田氏はまた国会で泣き出すかもしれない。小沢色が強い上に、これまでの政治活動を見れば、世論も支持するとは考えにくい。
「海江田政権」は、年内につぶれる公算が大だ。頑張ったとしても、通常国会は乗り越えられないだろう。支持率も回復せず、「負け戦」前提の解散・総選挙にも打って出るわけにもいかない。政界再編成まで一気に視野に入って来ることになり、民主党政権はいよいよ最終段階を迎えることになろう。
ワガハイは結局、前原氏が勝ち残るのではないかと見ているが、予断は許さない。前原氏であっても、党内外を「敵」に回し、早晩「自滅」するかも知れない。とすれば、今の局面での比較的無難な選択として「小物」に出番が回ることもあり得る。個人的には馬淵澄夫氏が「有事」に強く、面白そうだ。鹿野道彦氏も中間派で、いまいちパットしないが「ダークホース」的存在だ。間隙を突いてトップに踊り出ることも考えられる。
5人のうち野党との距離が近いのは、野田佳彦財務相と前原誠司前外相で、海江田万里氏は問題外だ。鹿野道彦農相や馬淵澄夫前国交相は実績不足で、「小物」の印象は拭えない。海江田氏については、党内最大派閥の小沢一郎元代表が後ろ盾についている。数だけでは、今のところ頭一つリードしているようだ。
野党にとって、野田氏はコントロールし易い存在だ。政策面でも大きな違いはない。野田氏が宰相の座につくには、海江田氏や前原氏を蹴落とさなければならない。海江田氏との対立軸は明確だが、前原氏は同門でかつ国民的人気がバックにあり、敵に回すのは難しい。
今の情勢では、海江田氏が一発で過半数を獲得する可能性は低いが、2位以下にはならないだろう。小沢派の締め付けがバラけた場合は別だ。決選投票になれば、海江田氏と残り4人のうちの誰かとの戦いになるが、その段階で「反小沢」票がどの程度まとまるかで帰趨が決まる。
万が一、海江田氏が総理になれば、国会が持たないだろう。緊急を要する第三次補正予算はすっ飛び、来年度予算編成にも影響が出るかもしれない。国民生活にとって迷惑な話だ。海江田氏はまた国会で泣き出すかもしれない。小沢色が強い上に、これまでの政治活動を見れば、世論も支持するとは考えにくい。
「海江田政権」は、年内につぶれる公算が大だ。頑張ったとしても、通常国会は乗り越えられないだろう。支持率も回復せず、「負け戦」前提の解散・総選挙にも打って出るわけにもいかない。政界再編成まで一気に視野に入って来ることになり、民主党政権はいよいよ最終段階を迎えることになろう。
ワガハイは結局、前原氏が勝ち残るのではないかと見ているが、予断は許さない。前原氏であっても、党内外を「敵」に回し、早晩「自滅」するかも知れない。とすれば、今の局面での比較的無難な選択として「小物」に出番が回ることもあり得る。個人的には馬淵澄夫氏が「有事」に強く、面白そうだ。鹿野道彦氏も中間派で、いまいちパットしないが「ダークホース」的存在だ。間隙を突いてトップに踊り出ることも考えられる。
by everyoung
| 2011-08-28 20:31
| 言いたい放題
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