2011年 12月 22日
時間の無駄 |
ファイル交換ソフト「ウィニー」の開発者に対し最高裁は先日、検察の上告を棄却して無罪を確定した。ソフトの開発者が著作権法違反幇助罪で逮捕されたのは2004年のことだ。バカげた論争に、随分無駄な時間を費やしたものだ。
被告は、ソフトの違法コピーを手助けした罪に問われたが、「ウィニー」の流通に際しては、始めから違法行為に注意を促していた。裁判は1審と2審で判断が異なり、最高裁に結論が委ねられていた。最高裁では、一人が幇助罪の適用を主張したが、多数で退けた。
ワガハイは、これまでにもこの問題を取り上げたことがある(06年12月「見当違い」、09年10月「当然の判決」)。文明の利器は、使用する側によって凶器や犯罪の道具に簡単に変貌する性格を持っている。利器を開発した側の責任ではなく、あくまでも利用する側の問題である。
開発者の意図が、始めから犯罪や違法行為を目的にしたものでなければ、開発者自身に刑事罰を問うのは愚かなことだ。今回のケースは、開発者が著作権侵害の可能性は認めながら、それを目的に作ったものではないことは明らかだ。
昨今、検察の暴走が取り沙汰されているが、もともと法曹界には科学や技術分野で相当の知恵遅れが多い。法律の文言解釈だけに頼り、世間の実態や開発スピードに追い付いていないことだ。ファイル交換ソフトは「ウィニー」だけではなく、似たようなものは山ほどある。取り巻く環境の変化も「秒進分歩」だ。
1審で有罪判決が出たこと自体がおかしな話だ。被告が控訴して2審で覆ったが、当然の成り行きだ。本来なら、検察は上告を断念すべきだ。執拗に法廷闘争を繰り返すことは、検察のメンツによるものだ。税金を捨てることに等しい。この種の係争事件は数多くあるが、世間の常識を外れた判断は、無意味であることを悟るべきだ。
被告は、ソフトの違法コピーを手助けした罪に問われたが、「ウィニー」の流通に際しては、始めから違法行為に注意を促していた。裁判は1審と2審で判断が異なり、最高裁に結論が委ねられていた。最高裁では、一人が幇助罪の適用を主張したが、多数で退けた。
ワガハイは、これまでにもこの問題を取り上げたことがある(06年12月「見当違い」、09年10月「当然の判決」)。文明の利器は、使用する側によって凶器や犯罪の道具に簡単に変貌する性格を持っている。利器を開発した側の責任ではなく、あくまでも利用する側の問題である。
開発者の意図が、始めから犯罪や違法行為を目的にしたものでなければ、開発者自身に刑事罰を問うのは愚かなことだ。今回のケースは、開発者が著作権侵害の可能性は認めながら、それを目的に作ったものではないことは明らかだ。
昨今、検察の暴走が取り沙汰されているが、もともと法曹界には科学や技術分野で相当の知恵遅れが多い。法律の文言解釈だけに頼り、世間の実態や開発スピードに追い付いていないことだ。ファイル交換ソフトは「ウィニー」だけではなく、似たようなものは山ほどある。取り巻く環境の変化も「秒進分歩」だ。
1審で有罪判決が出たこと自体がおかしな話だ。被告が控訴して2審で覆ったが、当然の成り行きだ。本来なら、検察は上告を断念すべきだ。執拗に法廷闘争を繰り返すことは、検察のメンツによるものだ。税金を捨てることに等しい。この種の係争事件は数多くあるが、世間の常識を外れた判断は、無意味であることを悟るべきだ。
by everyoung
| 2011-12-22 22:59
| ハラ立ち日記
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