2012年 02月 18日
どっちでも同じ |
政治資金を巡る虚偽記載に、小沢一郎元民主党代表が関与したかどうかを示す元秘書の調書が、東京地裁で不採用となった。小沢一派は、「無罪」を勝ち取ったように小躍りしているが、そうであっても小沢氏の政治生命はすでに終わったのも同然だ。
小沢氏の政治資金規正法違反については先に、東京地検特捜部が「嫌疑不十分」により「不起訴」処分とすることを決めた。これに対し、市民団体が告訴。東京第1検察審査会の2度の「起訴すべき」との議決を受け、指定弁護士が小沢氏を強制起訴していたものだ。
今回、不採用となった調書は、小沢氏の元秘書で衆院議員の石川知裕氏のもの。当初、虚偽記載に関する小沢氏の関与を示す「証拠」とされていたが、検察により発言が誘導された疑いがあり、「証拠」としては採用されなかった。調書の内容もいい加減で、検察側のチョンボと言われても仕方がない。
重要な点は、小沢氏が仮に裁判で「無罪」となっても、政治とカネの疑惑は消えないことだ。小沢氏自身が、政治資金規正法違反に問われなかったとしても、元秘書3人がいずれも起訴されて、有罪判決を言い渡されている事実がある。今後の控訴審でどうなるかは分からないが、カネを全面的に任せた秘書に、罪だけを転嫁することは政治家としては無責任である。
過去何度も指摘したことだが、小沢氏は一度も国権の最高機関である国会の場で説明責任を果たしていない。政治倫理審査会にすら、出るとか出ないとか、のらりくらりするだけで逃げ回って来た。国民に選ばれた議員として政治的、同義的責任の欠片もない。堂々と証人喚問を受けて立つべきだ。
判決は4月にも出るだろうが、小沢氏の狙いは「無罪」を勝ち取った後、党内の勢力を固め、秋の代表選で子分を立てて「傀儡政権」を樹立することだ。その前に、野田佳彦首相が解散・総選挙に打って出るのは困るのだ。
野田首相は、「社会保障と税の一体化」で退路を断った感じにも見える。前回指摘したような、いずれかのシナリオで勝負に出る可能性が大だ。早期の総選挙は、「小沢チュルドレン」の総崩れとなり、「小沢復権」は露と消える運命にある。小沢氏にとっては「無罪」となってもともとだ。次に怖いのは野田政権の決断だ。
小沢氏の政治資金規正法違反については先に、東京地検特捜部が「嫌疑不十分」により「不起訴」処分とすることを決めた。これに対し、市民団体が告訴。東京第1検察審査会の2度の「起訴すべき」との議決を受け、指定弁護士が小沢氏を強制起訴していたものだ。
今回、不採用となった調書は、小沢氏の元秘書で衆院議員の石川知裕氏のもの。当初、虚偽記載に関する小沢氏の関与を示す「証拠」とされていたが、検察により発言が誘導された疑いがあり、「証拠」としては採用されなかった。調書の内容もいい加減で、検察側のチョンボと言われても仕方がない。
重要な点は、小沢氏が仮に裁判で「無罪」となっても、政治とカネの疑惑は消えないことだ。小沢氏自身が、政治資金規正法違反に問われなかったとしても、元秘書3人がいずれも起訴されて、有罪判決を言い渡されている事実がある。今後の控訴審でどうなるかは分からないが、カネを全面的に任せた秘書に、罪だけを転嫁することは政治家としては無責任である。
過去何度も指摘したことだが、小沢氏は一度も国権の最高機関である国会の場で説明責任を果たしていない。政治倫理審査会にすら、出るとか出ないとか、のらりくらりするだけで逃げ回って来た。国民に選ばれた議員として政治的、同義的責任の欠片もない。堂々と証人喚問を受けて立つべきだ。
判決は4月にも出るだろうが、小沢氏の狙いは「無罪」を勝ち取った後、党内の勢力を固め、秋の代表選で子分を立てて「傀儡政権」を樹立することだ。その前に、野田佳彦首相が解散・総選挙に打って出るのは困るのだ。
野田首相は、「社会保障と税の一体化」で退路を断った感じにも見える。前回指摘したような、いずれかのシナリオで勝負に出る可能性が大だ。早期の総選挙は、「小沢チュルドレン」の総崩れとなり、「小沢復権」は露と消える運命にある。小沢氏にとっては「無罪」となってもともとだ。次に怖いのは野田政権の決断だ。
by everyoung
| 2012-02-18 23:47
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