2012年 03月 23日
首相の本気度 |
もともと民主党については、野にある時代からワガハイは全く評価していない。政権を取って2年半にもなるが、いつまで経っても決めることが決められないおかしな政党だ。内部での議論百出は結構なことだが、最後にはちゃんとまとめるのが政権政党の義務だ。
自民党にも主流派、反主流派、非主流派、抵抗勢力などと様々な派閥や政策集団が犇めき、政権にあった当時でも、足の引っ張り合いは日常茶飯事だった。民主党と違うのは、最終的に意見を集約できる党内の「まとめ役」がいたことだ。輿石東民主党幹事長や前原誠司同政調会長などにはその力量はない。
いま揉めているのは、月内に閣議決定を予定している消費増税法案の扱いだ。まだ1週間あるので時間的余裕があるが、政権の命運の掛かった事項だけに、野田佳彦首相の最終決断が注目されるところだ。
与党内部には、消費増税そのものに反対する勢力と、条件次第で応じるかも知れない勢力がいる。前者の右代表は、小沢一郎元代表を中心とする一派だ。反対派には、連立を組んでいる国民新党もいる。両者とも、執行部の考え方とは根底が違うので、折り合う可能性は低い。
半面、後者のグループは、法案に盛り込んだ「景気弾力条項」や、増税実施後の扱いについて、メンツが立つ文言の差し替えが実現できれば、最終的には応じる可能性が強い。そうなれば、野田政権としては、国民新党や小沢一派と決別、自民党や公明党と手を組むのが得であろう。
野田首相は、きょうの参院予算委員会で、自民党との連立構想について「将来の一つの可能性であるが、現実は困難」と否定している。自民党も同じ立場だ。民主党と自民党が一致しているのは、消費税を上げざるを得ない点だけだ。引き上げのタイミングや条件は異なるし、他の政策に関しても似て非なるものが多い。
連立は実際には現実的ではないが、個別の政策協定は可能だ。野田首相について、一つだけ評価できるのは、考え方がブレないことだ。前の鳩山由紀夫氏や菅直人氏が、あまりにもお粗末宰相だったこともあるが、この二人に比べればはるかにましだ。どうも野田首相の本気度が、小沢一派や国民新党には伝わっていないような気がする。
ワガハイは、野田政権が発足した時から「あちら立てば、こちら立たず」の「内憂外患」だと指摘してきた。そのことが政権政党としての体をなさない原因ともなっている。消費増税法案を巡る動きは、「八方美人」役にいよいよ分かれを告げ、敵味方を峻別せざるを得ない状況に追い込まれて来たことを意味する。
自民党にも主流派、反主流派、非主流派、抵抗勢力などと様々な派閥や政策集団が犇めき、政権にあった当時でも、足の引っ張り合いは日常茶飯事だった。民主党と違うのは、最終的に意見を集約できる党内の「まとめ役」がいたことだ。輿石東民主党幹事長や前原誠司同政調会長などにはその力量はない。
いま揉めているのは、月内に閣議決定を予定している消費増税法案の扱いだ。まだ1週間あるので時間的余裕があるが、政権の命運の掛かった事項だけに、野田佳彦首相の最終決断が注目されるところだ。
与党内部には、消費増税そのものに反対する勢力と、条件次第で応じるかも知れない勢力がいる。前者の右代表は、小沢一郎元代表を中心とする一派だ。反対派には、連立を組んでいる国民新党もいる。両者とも、執行部の考え方とは根底が違うので、折り合う可能性は低い。
半面、後者のグループは、法案に盛り込んだ「景気弾力条項」や、増税実施後の扱いについて、メンツが立つ文言の差し替えが実現できれば、最終的には応じる可能性が強い。そうなれば、野田政権としては、国民新党や小沢一派と決別、自民党や公明党と手を組むのが得であろう。
野田首相は、きょうの参院予算委員会で、自民党との連立構想について「将来の一つの可能性であるが、現実は困難」と否定している。自民党も同じ立場だ。民主党と自民党が一致しているのは、消費税を上げざるを得ない点だけだ。引き上げのタイミングや条件は異なるし、他の政策に関しても似て非なるものが多い。
連立は実際には現実的ではないが、個別の政策協定は可能だ。野田首相について、一つだけ評価できるのは、考え方がブレないことだ。前の鳩山由紀夫氏や菅直人氏が、あまりにもお粗末宰相だったこともあるが、この二人に比べればはるかにましだ。どうも野田首相の本気度が、小沢一派や国民新党には伝わっていないような気がする。
ワガハイは、野田政権が発足した時から「あちら立てば、こちら立たず」の「内憂外患」だと指摘してきた。そのことが政権政党としての体をなさない原因ともなっている。消費増税法案を巡る動きは、「八方美人」役にいよいよ分かれを告げ、敵味方を峻別せざるを得ない状況に追い込まれて来たことを意味する。
by everyoung
| 2012-03-23 22:12
| 言いたい放題
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