2012年 07月 07日
仕切り直し必要 |
民主党が政党として成熟してないことは、野にある時代から何度も指摘して来たことだ。運良く政権を奪取したが、国民が政策を評価したというより、新しい流れを求めたからだ。確かに変化の試みはあったが、ことごとく裏切られる結果となった。こうなれば出直すしかない。
先の「社会保障と税の一体改革」関連法案の衆院採決で反対票を投じた民主党党員に処分が下された。造反組の中心となった小沢一郎元民主党代表らは、採決で反対した後に離党届けを提出した。これは逆でなければ筋が通らない。反対するなら、党を離れてからするべきだ。処分を決めた執行部もおかしい。離党届けが出てから除籍処分にしたが、反対票を入れた段階で、即除籍しなければならない。
法案に反対したが、離党しなかった訳の分からない連中に対しては、党員資格停止処分とした。「罪」の軽重で処分に濃淡を付けた。更なる党分裂を回避したい輿石東幹事長の意向に配慮。鳩山由紀夫元首相に対しては6ヶ月。それ以外には2ヶ月とした。鳩山氏の反逆をより重く見たためだが、事後に輿石氏は、解散・総選挙が早期にあれば、「罪」を免除するような不可解な発言をしている。
参院の離党組に対しては、執行部はそのまま受理した。法案に反対する姿勢は示しているが、実際に参院での採決はなされていない。離党届けを受理せざるを得ないのは当然だ。参院の離党組は、離党後に採決することになるから、賛成しようが反対しようが自由である。
この処分をどう見るか。野田佳彦首相が「命を懸けた」法案であり、一法案と言えども、菅直人内閣不信任に賛成した松木兼公衆院議員と同罪と判断した。これは妥当である。党に籍を置いたまま反対、事後に離党表明した連中と、反対しても党に留まる決断をした連中とでは「罪」においては大差ない。いずれも除籍した方が良かった。党内に反乱分子を抱えたままでは、政局運営に禍根を残すことになる。
法案賛成組の野党側は、処分全体に表向き不満を唱えながらも、そこそこの重い処分となったことから、内心はホッとしているかも知れない。よほどのことがない限り、法案は参院でも可決され、成立する可能性が高くなった。
焦点は、解散・総選挙の時期に移った。小沢氏の新党は来週半ばには発足する見通しだ。新党の名称を「国民第一」とかにするらしいが、これまでの小沢氏の過去の言動を追って見れば、滑稽極まりないことが分かる。政府の政策に反対する国民世論を背景に、組織の生き残りを模索するようだが、すでに手の内は見抜かれている。
解散・総選挙の見通しは依然、変数が多く予想し難い。小沢グループは、身内に加え雑魚を集めて内閣不信任案提出まで規模を増やしたい意向だが、態勢が調わないままで提出することは自殺行為となり、あり得ない。特例国債法案など他の重要法案を「人質」に、自民、公明の両党がどこで仕掛けるかは、今後の国会の流れ次第だ。
先の「社会保障と税の一体改革」関連法案の衆院採決で反対票を投じた民主党党員に処分が下された。造反組の中心となった小沢一郎元民主党代表らは、採決で反対した後に離党届けを提出した。これは逆でなければ筋が通らない。反対するなら、党を離れてからするべきだ。処分を決めた執行部もおかしい。離党届けが出てから除籍処分にしたが、反対票を入れた段階で、即除籍しなければならない。
法案に反対したが、離党しなかった訳の分からない連中に対しては、党員資格停止処分とした。「罪」の軽重で処分に濃淡を付けた。更なる党分裂を回避したい輿石東幹事長の意向に配慮。鳩山由紀夫元首相に対しては6ヶ月。それ以外には2ヶ月とした。鳩山氏の反逆をより重く見たためだが、事後に輿石氏は、解散・総選挙が早期にあれば、「罪」を免除するような不可解な発言をしている。
参院の離党組に対しては、執行部はそのまま受理した。法案に反対する姿勢は示しているが、実際に参院での採決はなされていない。離党届けを受理せざるを得ないのは当然だ。参院の離党組は、離党後に採決することになるから、賛成しようが反対しようが自由である。
この処分をどう見るか。野田佳彦首相が「命を懸けた」法案であり、一法案と言えども、菅直人内閣不信任に賛成した松木兼公衆院議員と同罪と判断した。これは妥当である。党に籍を置いたまま反対、事後に離党表明した連中と、反対しても党に留まる決断をした連中とでは「罪」においては大差ない。いずれも除籍した方が良かった。党内に反乱分子を抱えたままでは、政局運営に禍根を残すことになる。
法案賛成組の野党側は、処分全体に表向き不満を唱えながらも、そこそこの重い処分となったことから、内心はホッとしているかも知れない。よほどのことがない限り、法案は参院でも可決され、成立する可能性が高くなった。
焦点は、解散・総選挙の時期に移った。小沢氏の新党は来週半ばには発足する見通しだ。新党の名称を「国民第一」とかにするらしいが、これまでの小沢氏の過去の言動を追って見れば、滑稽極まりないことが分かる。政府の政策に反対する国民世論を背景に、組織の生き残りを模索するようだが、すでに手の内は見抜かれている。
解散・総選挙の見通しは依然、変数が多く予想し難い。小沢グループは、身内に加え雑魚を集めて内閣不信任案提出まで規模を増やしたい意向だが、態勢が調わないままで提出することは自殺行為となり、あり得ない。特例国債法案など他の重要法案を「人質」に、自民、公明の両党がどこで仕掛けるかは、今後の国会の流れ次第だ。
by everyoung
| 2012-07-07 09:16
| 言いたい放題
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