2012年 07月 29日
不思議なルール |
ロンドン五輪が始まった。日本のサッカー男女チームは好スタートを切ったが、柔道や体操のこれまでの成績は今ひとつだ。日本人選手が活躍するのは一国民として嬉しいことだが、五輪は所詮お祭りだ。あまりメダルに拘ることはないだろう。
女子サッカーは、初戦のカナダ戦で勝ち、続くスエーデン戦では引き分けたが、決勝トーナメント進出を決めた。男子も、強敵スペインを下し、勢いに乗っている。柔道はまだ軽量級だが、48キロで女子期待の福見友子は準決勝で敗れ、銅メダルも逃した。男子60キロでは平岡拓晃が決勝に進んだが、惜しくも逆転技で負け、銀メダルに終わった。体操では、金メダル確実と見られていた内村航平が、ミスの連続で振るわない。
五輪の開会式は昨日だったが、その前からサッカーの予選が始まっていた。試合を先行させ、途中で開会式をする例はあるが、何日も前から始めるケースは珍しい。「始まっていないのに、始まっていた」。「練習試合でもやっているのかな」と錯覚したほどだ。
なぜかサッカーだけが例外だ。五輪憲章では、開会式から16日以内に試合が終わることになっている。サッカーが開会式前から試合をするのは、期間内に消化できないからだ。予選は3試合ある。決勝に進めば、さらに決勝トーナメントの3試合が必要だ。合わせて6試合となる。これを16チームがこなすことになる。
アトランタ五輪の頃は、試合間隔が少なく、選手の疲れが目立つとの批判があった。その後、改善され、中2日、24時間以上の試合間隔が設けられるようになった。これを前提に16チームが6試合戦うとなると日程的にできない。だから前倒しすることになった。
ルールでは大会期間は決まっているが、開会式前の競技を禁止している分けではない。これに目を付けて、予選を事前にスタートさせ、試合を期間内に終わるように調整した。一定の中休みを設けているのは、サッカーの特殊性なのかも知れない。
選手が疲れるのはサッカーだけではない。バスケットやバレーボールなどの団体競技、水泳や陸上でも選手の消耗度が大きいものはいっぱいある。柔道やレスリング、ボクシングなどの格闘技系も、試合で相当なエネルギーを使う。トーナメントを勝ち進めば、大した休息もなく、次の試合に臨むケースが一般的だ。
野球は、球技の中で最もエネルギーを使わないスポーツだ。試合中に半分の選手がベンチで座っており、実際に働いているのは、投手、捕手、打者の3人で、玉が飛んで来た時に、グランドの選手も動く程度だ。その分、投手の負担は大きく、プロでは、中3、4日の休息は常識だ。
それに比べサッカーは、ゴールキーパーを除けば、ほとんどの選手が常時走り回っている状況だ。消耗度が格段に違い、野球の投手並みの休息が全員に必要ということか。それにしても、サッカー選手にだけ、疲れを配慮して試合間隔を設ける理由はよく分からない。
女子サッカーは、初戦のカナダ戦で勝ち、続くスエーデン戦では引き分けたが、決勝トーナメント進出を決めた。男子も、強敵スペインを下し、勢いに乗っている。柔道はまだ軽量級だが、48キロで女子期待の福見友子は準決勝で敗れ、銅メダルも逃した。男子60キロでは平岡拓晃が決勝に進んだが、惜しくも逆転技で負け、銀メダルに終わった。体操では、金メダル確実と見られていた内村航平が、ミスの連続で振るわない。
五輪の開会式は昨日だったが、その前からサッカーの予選が始まっていた。試合を先行させ、途中で開会式をする例はあるが、何日も前から始めるケースは珍しい。「始まっていないのに、始まっていた」。「練習試合でもやっているのかな」と錯覚したほどだ。
なぜかサッカーだけが例外だ。五輪憲章では、開会式から16日以内に試合が終わることになっている。サッカーが開会式前から試合をするのは、期間内に消化できないからだ。予選は3試合ある。決勝に進めば、さらに決勝トーナメントの3試合が必要だ。合わせて6試合となる。これを16チームがこなすことになる。
アトランタ五輪の頃は、試合間隔が少なく、選手の疲れが目立つとの批判があった。その後、改善され、中2日、24時間以上の試合間隔が設けられるようになった。これを前提に16チームが6試合戦うとなると日程的にできない。だから前倒しすることになった。
ルールでは大会期間は決まっているが、開会式前の競技を禁止している分けではない。これに目を付けて、予選を事前にスタートさせ、試合を期間内に終わるように調整した。一定の中休みを設けているのは、サッカーの特殊性なのかも知れない。
選手が疲れるのはサッカーだけではない。バスケットやバレーボールなどの団体競技、水泳や陸上でも選手の消耗度が大きいものはいっぱいある。柔道やレスリング、ボクシングなどの格闘技系も、試合で相当なエネルギーを使う。トーナメントを勝ち進めば、大した休息もなく、次の試合に臨むケースが一般的だ。
野球は、球技の中で最もエネルギーを使わないスポーツだ。試合中に半分の選手がベンチで座っており、実際に働いているのは、投手、捕手、打者の3人で、玉が飛んで来た時に、グランドの選手も動く程度だ。その分、投手の負担は大きく、プロでは、中3、4日の休息は常識だ。
それに比べサッカーは、ゴールキーパーを除けば、ほとんどの選手が常時走り回っている状況だ。消耗度が格段に違い、野球の投手並みの休息が全員に必要ということか。それにしても、サッカー選手にだけ、疲れを配慮して試合間隔を設ける理由はよく分からない。
by everyoung
| 2012-07-29 11:37
| 言いたい放題
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