2012年 12月 14日
景気回復優先 |
日銀がきょう発表した12月短観(企業短期経済観測調査)によると、大企業・製造業の業況判断指数が大幅に悪化した。世界経済が引き続き減速、輸出が落ち込んだことなどが影響した。ヒアリング期間の途中から、ドルの対円相場が反転したほか、株価も持ち直し傾向にあり、落ち込みは一過性となる可能性が強い。
総選挙の投票日まであと2日となり、各党の追い込みも過熱化している。各メディアの世論調査では、関心事のトップは景気回復だ。2位の社会保障を大きく引き離している。安全保障やエネルギーも重要だが、国民は長引くデフレ、円高にうんざりで、「何とかしてくれ」と言う声が強いことを表している。
大方の政党が「原発反対」や「消費税反対」を唱える中で、自民党は経済の復興を前面に打ち出した。安倍晋三総裁は「大胆な金融緩和」を日銀に求める方針を示し、これが市場に好感され、相場の流れが変わった。
安倍総裁の目論み通りに、さらなる金融緩和で景気に弾みがつくかどうかは予断を許さないが、方向としては間違っていないだろう。ワガハイは、これまでも金融緩和や財政出動には限界があり、大幅な規制緩和を同時に実施すべきだと述べてきた。これらの「合わせ技」が奏功し、経済が成長軌道に乗れば、消費税も財政再建も大した問題ではなくなるかも知れない。
民主党は、この3年半弱の政権で、経済を立て直すための具体策にはほとんど着手しなかった。リーマンショックの後遺症や東日本大震災という不幸な出来事があったことを差し引いても、無為無策の連続で、期待外れに終わったことは改めて言うまでもない。
「平時」には、新たな試みをするのも悪いことではない。今は、「戦時」とは言わないまでも、混乱期である。試行錯誤している内に時間だけがどんどん過ぎて、悪循環のスパイラルに入ってしまう危険性がある。幸いなことに、政権が交代する見通しだ。
自民党の政策が全て良いと言うわけではないが、少なくとも、景気対策の優先順位を高くしていることについては評価できる。経済が元気になれば、かなりのことが解決できる。そのためには相当思い切った政策を講じなければならない。手段が限られているが、市場の期待を裏切らないようにして欲しい。
総選挙の投票日まであと2日となり、各党の追い込みも過熱化している。各メディアの世論調査では、関心事のトップは景気回復だ。2位の社会保障を大きく引き離している。安全保障やエネルギーも重要だが、国民は長引くデフレ、円高にうんざりで、「何とかしてくれ」と言う声が強いことを表している。
大方の政党が「原発反対」や「消費税反対」を唱える中で、自民党は経済の復興を前面に打ち出した。安倍晋三総裁は「大胆な金融緩和」を日銀に求める方針を示し、これが市場に好感され、相場の流れが変わった。
安倍総裁の目論み通りに、さらなる金融緩和で景気に弾みがつくかどうかは予断を許さないが、方向としては間違っていないだろう。ワガハイは、これまでも金融緩和や財政出動には限界があり、大幅な規制緩和を同時に実施すべきだと述べてきた。これらの「合わせ技」が奏功し、経済が成長軌道に乗れば、消費税も財政再建も大した問題ではなくなるかも知れない。
民主党は、この3年半弱の政権で、経済を立て直すための具体策にはほとんど着手しなかった。リーマンショックの後遺症や東日本大震災という不幸な出来事があったことを差し引いても、無為無策の連続で、期待外れに終わったことは改めて言うまでもない。
「平時」には、新たな試みをするのも悪いことではない。今は、「戦時」とは言わないまでも、混乱期である。試行錯誤している内に時間だけがどんどん過ぎて、悪循環のスパイラルに入ってしまう危険性がある。幸いなことに、政権が交代する見通しだ。
自民党の政策が全て良いと言うわけではないが、少なくとも、景気対策の優先順位を高くしていることについては評価できる。経済が元気になれば、かなりのことが解決できる。そのためには相当思い切った政策を講じなければならない。手段が限られているが、市場の期待を裏切らないようにして欲しい。
by everyoung
| 2012-12-14 19:01
| 言いたい放題
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