2005年 05月 30日
不良軍人 |
ミンダナオ島の元日本兵の残留騒ぎは、ひとまず仕切り直しとなったようだ。戦後60年も経ってまだこんなことが話題になっているが、あり得る話だ。
消息不明のままの残留兵はもう少なくなったかも知れない。横井さんや小野田さんのような日本兵は例外的な存在だろう。
しかしかなりの数の元日本兵が、現地に定着して生活している実例は多い。ほとんどは日本の家族とも連絡がとれており、存在も明らかな人たちだ。この元日本兵はさまざまな背景があって現地に今もって留まっている。根底にあるのは「敗戦の日本には帰りたくない」というのが主な理由だった。
ワガハイはかってインドネシアに滞在したことがある。この時に実に多くの元日本兵と知り合い、いろいろな話を聞いた。同国に流れついた元日本兵はインドシナ戦線の前線にいたが、「不良軍人」として南方に追放された人たちが多い。彼らは「やりたい放題」(元日本兵)をしながらマレー半島を南下、インドネシアにたどり着いた連中だ。着いたところは「ジャワ天国」で、生活環境もよく住み着いてしまった。
インドシナ戦線に残った「優秀な」将兵は、大部分がビルマ戦線やインパール戦線で散ってしまった。何が人生を左右するか分からない。「不良」だったが故に追放されて生き延びることができた。
この「不良軍人」は、戦後もオランダに対する植民地解放ゲリラ戦に参画、指導的役割を演じた。スハルト元大統領などは彼らの「戦友」で、軍から恩給ももらっている。独立後に山から出て来て、都市周辺に定住した人が多い、現地に進出した商社やメーカー、在外公館などに現地採用されて生活基盤を築いた。
南方諸島には、戦後数知れない元日本兵がさまざまな理由で現地に留まったはずだl。数は少ないだろうが、今でもゲリラ戦に加わって山奥に潜伏しているひとがいてもそう不思議ではない。
消息不明のままの残留兵はもう少なくなったかも知れない。横井さんや小野田さんのような日本兵は例外的な存在だろう。
しかしかなりの数の元日本兵が、現地に定着して生活している実例は多い。ほとんどは日本の家族とも連絡がとれており、存在も明らかな人たちだ。この元日本兵はさまざまな背景があって現地に今もって留まっている。根底にあるのは「敗戦の日本には帰りたくない」というのが主な理由だった。
ワガハイはかってインドネシアに滞在したことがある。この時に実に多くの元日本兵と知り合い、いろいろな話を聞いた。同国に流れついた元日本兵はインドシナ戦線の前線にいたが、「不良軍人」として南方に追放された人たちが多い。彼らは「やりたい放題」(元日本兵)をしながらマレー半島を南下、インドネシアにたどり着いた連中だ。着いたところは「ジャワ天国」で、生活環境もよく住み着いてしまった。
インドシナ戦線に残った「優秀な」将兵は、大部分がビルマ戦線やインパール戦線で散ってしまった。何が人生を左右するか分からない。「不良」だったが故に追放されて生き延びることができた。
この「不良軍人」は、戦後もオランダに対する植民地解放ゲリラ戦に参画、指導的役割を演じた。スハルト元大統領などは彼らの「戦友」で、軍から恩給ももらっている。独立後に山から出て来て、都市周辺に定住した人が多い、現地に進出した商社やメーカー、在外公館などに現地採用されて生活基盤を築いた。
南方諸島には、戦後数知れない元日本兵がさまざまな理由で現地に留まったはずだl。数は少ないだろうが、今でもゲリラ戦に加わって山奥に潜伏しているひとがいてもそう不思議ではない。
by everyoung
| 2005-05-30 19:09
| 言いたい放題
|
Comments(1)
Commented
by
sea1900 at 2005-09-20 08:21
人生どうなるか解らないし、どこで転機を迎えるのか不思議です。
小野田さんや横井さんのようだと悲惨と言う言葉が付きましたが、
それなりに不幸でない暮らしをしているならば、それもいいのかな?と思います。
小野田さんや横井さんのようだと悲惨と言う言葉が付きましたが、
それなりに不幸でない暮らしをしているならば、それもいいのかな?と思います。
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