2013年 11月 24日
自分の都合だけ |
地球温暖化を話し合うCOP19は、懸案の温室効果ガス削減目標の提出時期について各国が漸く合意に達し、終了した。 日本が、削減目標を大幅に後退させたことで、各国から非難が集中。国際NGOの気候行動ネットワークは、日本に「特別化石賞」まで贈った。
ルーピー鳩山(由起夫元首相)が、できもしないのに2020年に25%削減(1990年比)すると大ボラを吹いたツケだ。当初、経済界などから「無理」だとの味方が強かったが、鳩山氏が独断で国際公約してしまった。
大ボラの根拠は、発電量の40%を原発に依存することを前提としていた。ルーピーにとって運が悪かったのは、原発押せ押せムードが福島の事故で環境がコロっと変わったことだ。25%削減は絵空事にしても、事故がなければかなりのところまで削減できたかもしれない。
自民党政権はこれを見直し、温室効果ガスの削減目標を、2005年比3、8%削減(原発稼働ゼロが前提)とすることを決めた。90年比では3、1%増となり、大幅な後退は否めない。環境石原伸晃環境相は、京都議定書による6%削減は達成できるとしているが、二酸化炭素の吸収措置や国際協力分を差し引きした結果である。吐き出す量が減るわけではない。
異常気象を言われて久しい。日本でも大型台風が次々に襲い、多くの被害が出た。フリピンのレイテ島では、記録にないほどの大風が吹き、未だに救出活動が捗っていない状況にある。温室効果ガスと気象変動の科学的因果関係は、完全に立証されているわけではないが、何らかの関連がありそうだ。風水害だけでなく、海温も着実に上昇傾向にある。
COP19の議論を聞いていると、各国とも自国の都合で勝手なことを言っている。このままでは、徐々に地球は人間にとって住みにくい環境になっていくことは間違いない。日本は原発事故という特殊事情を強調しているが、何のことはない。自分だけがいい想いして、世界に二酸化炭素を撒き散らすことにしただけだ。
東京電力は、福島県に新型火力発電所二基の建設を決めた。2020年に稼働、100万キロワットの発電能力がある。これまでより発電効率も高く、二酸化炭素の排出量も15%削減できるらしい。現在、騙し騙し運転しているボンコツ火力発電所よりはましだが、二酸化炭素を吐き出すことには変わりはない。日本人は、原発には異常反応するが、二酸化炭素の影響には鈍感なのが不思議だ。
(2月「大気汚染が深刻」、6月「発言に敏感」、10月「軟着陸が大事」など参照)
ルーピー鳩山(由起夫元首相)が、できもしないのに2020年に25%削減(1990年比)すると大ボラを吹いたツケだ。当初、経済界などから「無理」だとの味方が強かったが、鳩山氏が独断で国際公約してしまった。
大ボラの根拠は、発電量の40%を原発に依存することを前提としていた。ルーピーにとって運が悪かったのは、原発押せ押せムードが福島の事故で環境がコロっと変わったことだ。25%削減は絵空事にしても、事故がなければかなりのところまで削減できたかもしれない。
自民党政権はこれを見直し、温室効果ガスの削減目標を、2005年比3、8%削減(原発稼働ゼロが前提)とすることを決めた。90年比では3、1%増となり、大幅な後退は否めない。環境石原伸晃環境相は、京都議定書による6%削減は達成できるとしているが、二酸化炭素の吸収措置や国際協力分を差し引きした結果である。吐き出す量が減るわけではない。
異常気象を言われて久しい。日本でも大型台風が次々に襲い、多くの被害が出た。フリピンのレイテ島では、記録にないほどの大風が吹き、未だに救出活動が捗っていない状況にある。温室効果ガスと気象変動の科学的因果関係は、完全に立証されているわけではないが、何らかの関連がありそうだ。風水害だけでなく、海温も着実に上昇傾向にある。
COP19の議論を聞いていると、各国とも自国の都合で勝手なことを言っている。このままでは、徐々に地球は人間にとって住みにくい環境になっていくことは間違いない。日本は原発事故という特殊事情を強調しているが、何のことはない。自分だけがいい想いして、世界に二酸化炭素を撒き散らすことにしただけだ。
東京電力は、福島県に新型火力発電所二基の建設を決めた。2020年に稼働、100万キロワットの発電能力がある。これまでより発電効率も高く、二酸化炭素の排出量も15%削減できるらしい。現在、騙し騙し運転しているボンコツ火力発電所よりはましだが、二酸化炭素を吐き出すことには変わりはない。日本人は、原発には異常反応するが、二酸化炭素の影響には鈍感なのが不思議だ。
(2月「大気汚染が深刻」、6月「発言に敏感」、10月「軟着陸が大事」など参照)
by everyoung
| 2013-11-24 17:57
| 言いたい放題
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