2005年 07月 06日
いい機会だ |
経団連の奥田碩会長は、会員企業1500社に対し中央省庁からの「天下り」自粛を要請することになったようだ。橋梁工事の「官製談合」が切っ掛けだが、「今さら」という感じだ。これに対し官側は反発する意向だが、筋違いも甚だしい。
よく言われているが、官側の事情としては定年前の退官組の処遇が挙げられる。局長、次官と進む過程で同期が淘汰され、そのはけ口が民間企業となっている。幹部なら役員待遇として「迎えられる」のが普通だ。
割り振りは官房の秘書課が担当し、年次やキャリアなどを考慮して順送りではめ込み先を決めるケースが多い。企業側から固有名詞を指名されることもないわけではないが、一般的には官房側の主導で決まる。
官側で長年勤務した者が、いきなり民間企業で商売などできるわけはない。金儲けの経験が一切なく、金を使うことだけを考えてきた連中だ。もっとも官僚が金儲けをしたら「事件」になる。金(予算)の有効な使い方をしっかり考えるのがその役割だ。
天下り官僚にとっても、未経験の民間では居心地は悪い。できれば政府関係機関などがいい。これも世間の風当たりが強く、狭き門になってきている。
この「役立たず」を民間企業が高額で処遇するのはなぜか。「天下り」を受け入れるのは官庁とのパイプが必要だからだ。「官製談合」までのケースはそうなかろうが、「何らかの見返り」を期待しているのは当然だ。規制社会で影響力を持つお上へのご機嫌伺いと、「いざ」というときの保険の意味もある。「天下り」組は、その肩書きとは裏腹に、ほとんどは「遊んでいる」のが実情だ。放置すれば、いずれ株主総会などでたたかれることになるだろう。
もちろん官僚にも優秀な人材が多い。肩身の狭い思いをしてまで民間企業に行かなくても、官側にいて定年まで「メシが食える」仕組みを考え、そこで能力を発揮すべきだ。民間企業でも淘汰の過程で、子会社や関連会社に転籍していくケースが多い。競争社会の中では当たり前の話だ。はみ出した人材を民に押し付けるな。官と民は、そもそも別の役割を担っている。癒着を断ち切るいい機会だ。
よく言われているが、官側の事情としては定年前の退官組の処遇が挙げられる。局長、次官と進む過程で同期が淘汰され、そのはけ口が民間企業となっている。幹部なら役員待遇として「迎えられる」のが普通だ。
割り振りは官房の秘書課が担当し、年次やキャリアなどを考慮して順送りではめ込み先を決めるケースが多い。企業側から固有名詞を指名されることもないわけではないが、一般的には官房側の主導で決まる。
官側で長年勤務した者が、いきなり民間企業で商売などできるわけはない。金儲けの経験が一切なく、金を使うことだけを考えてきた連中だ。もっとも官僚が金儲けをしたら「事件」になる。金(予算)の有効な使い方をしっかり考えるのがその役割だ。
天下り官僚にとっても、未経験の民間では居心地は悪い。できれば政府関係機関などがいい。これも世間の風当たりが強く、狭き門になってきている。
この「役立たず」を民間企業が高額で処遇するのはなぜか。「天下り」を受け入れるのは官庁とのパイプが必要だからだ。「官製談合」までのケースはそうなかろうが、「何らかの見返り」を期待しているのは当然だ。規制社会で影響力を持つお上へのご機嫌伺いと、「いざ」というときの保険の意味もある。「天下り」組は、その肩書きとは裏腹に、ほとんどは「遊んでいる」のが実情だ。放置すれば、いずれ株主総会などでたたかれることになるだろう。
もちろん官僚にも優秀な人材が多い。肩身の狭い思いをしてまで民間企業に行かなくても、官側にいて定年まで「メシが食える」仕組みを考え、そこで能力を発揮すべきだ。民間企業でも淘汰の過程で、子会社や関連会社に転籍していくケースが多い。競争社会の中では当たり前の話だ。はみ出した人材を民に押し付けるな。官と民は、そもそも別の役割を担っている。癒着を断ち切るいい機会だ。
by everyoung
| 2005-07-06 11:58
| ハラ立ち日記
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