2015年 05月 11日
併合と植民地 |
日本の世界文化遺産登録に、韓国がいちゃもんを付けている。今回の対象施設は、「明治日本の産業革命遺産」23件で、この内7施設に対し、韓国は「世界遺産条約の基本精神に反する」として、反対運動を展開している。
韓国は、日本の統治時代に多くの朝鮮人が徴用(強制労働)され、犠牲になった現場であり、「軍艦島」などは外すべきだとしている。日本政府は、文化遺産として認められたのは、明治から1910年までの期間の価値で、徴用とは時期も背景も異なると主張。政治を持ち込むべきではないとの立場だ。
徴用がけしからんというのが韓国の言い分のようだが、当時、募集に応じた出稼ぎ労働者が大半で、徴用の対象となったのは200人程度だったと言われている。朝鮮は、日韓併合条約で、実質日本の一部だった。朝鮮人だけでなく、多くの日本人も同様に徴用された歴史があり、朝鮮人だけを徴用したのではない。
日本が朝鮮を併合したのは1910年だ。朝鮮はそれまで、清の属国としての長い鎖国時代を経験。穴蔵に住み、食うや食わずの哀れな生活をしていた。日本が日清戦争に勝ち、漸く朝鮮の独立の機運が生まれた。その日本も連合国に敗れ、結果的に韓国が「タナボタ」で独立できた経緯がある。
併合にあたって、日本は列強に伺いを立て、賛成あるいは反対しないとの言質を取っている。国際法上も何ら問題のない措置であった。先に、ロシアがクリミヤを併合し国際世論に叩かれたが、当時とは時代背景が異なる。
併合は植民地化ではない。併合は、統治国側の一部として、基本的に被統治国側も同じ扱いを受ける。韓国の場合、いきなり「未開発人」を「文化人」にするのは無理で、法的な差は設けられた。このことを捉え、世間では実質植民地を呼ぶ向きもあるが間違いだ。
植民地では、現地人を単なる労働力として奴隷化。富や財産を搾取して自国に持ち帰った。欧米の過去を見れば歴然だ。日本はどうだったか。朝鮮を併合した後、国内並みの教育を実施。義務教育の場だけでなく、帝大に匹敵する最高学府まで設けた。
パク・クネ大統領のおとつぁんであるパク・チョンヒ元大統領はかつて、「自分は貧農の出身であったが、日本のお陰で教育を受け、大統領にまでなれた」との主旨を述べている。後で「しまった」と後悔したかも知れないが、パクの本音だ。
教育だけではない。多額の資本を投資して社会インフラを整備した。道路や鉄道、港湾など挙げたら切りがないほどだ。農業の仕方も教え、穴蔵生活から抜け出し、近代国家への礎を造った。
併合も植民地も、する側の勝手な論理が基本となっている。される側は愉快ではないことは事実だ。力関係で決まった時代であり、それはそれとして認識しなければならない。歴史をつまみ食いして自己を正当化するのは韓国の常套手段だ。
二言目には、「歴史認識」を持ち出すが、李氏朝鮮時代からの歴史をよく振り返ってモノを言うべきだ。「日韓基本条約」では、戦後賠償などについては、すでに清算されている。一度決まったことを反故にするような国は相手にしない方がよい。
by everyoung
| 2015-05-11 19:34
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