2015年 08月 13日
日米の出番か |
中国人民銀行が連日、人民元の基準値を引き下げた。日本をはじめ世界の株価がこれを受けて急落したが、さすがに3日目となると「絶好の買い場」となり、押し目買い中心に値を急速に戻して引けた。市場に対する影響は、とりあえず一過性に終わったようだ。
中国の輸出不振が続いており、先に発表された1ー7月では前年同期比0、8%減となった。主要経済指標も、このところ鈍化傾向を示している。中国の稼ぎの中心は輸出で、為替面から支援するのが目的だが、奏功するかどうかは微妙だ。
これまでにも、毎月のように中国当局は景気対策を打ち出している。金融面や財政出動だけでなく、株式市場にも介入して、下落の歯止めに一生懸命だが、効果は限定的だ。それだけ、経済情勢が深刻になりつつあることの証左でもある。
米国は、対中貿易が大幅な赤字となっている。今のところ「静観」の立場だが、今回の中国の措置で、米国が今後どう反応するか注目される。大統領選が控えており、場合によっては、米国の対中経済政策などに変化をもたらすことになるかも知れない。
日韓の経済関係は、日本側から見ればあまり重要ではない。韓国は「吹けば飛ぶよな」存在に過ぎない。半面、中国との関係は無視できない規模だ。輸出入とも相互依存度が高い。価値観の異なる国への過度の依存は危険極まりない。順次減らしていくのが賢明だ。
人民元の安値誘導が、日本の経済にどの程度影響するかについては見方が分かれている。ワガハイは楽観的に見ており、むしろ中国離れのよい機会を与えてくれたとの印象だ。人民元安は、日本の中国からの輸入品価格が下がることになる。もともと安い製品が、さらに下がっても消費動向にあまり変化はないだろう。
観光客の「爆買い」が減少するのではないかとの懸念がある。少々の為替変動で、中国の富裕層の購買意欲の足を引っ張ることはないだろう。景気後退で、客の懐具合を心配する向きがあるが、「爆買い」層には桁違いのカネ持ちが多い。減るとすれば、買い一巡による影響だろう。
通貨の価値が減れば、輸入物価に跳ね返る。日本から多くの工業製品が中国に輸出されている。これらの価格も上がることになるが、ブレーキが掛かることにはならないだろう。日本からの輸出品は、高付加価値で価格競争力があるからだ。中国企業は高くても買わざるを得ない状況にある。
むしろ、日本からの進出企業の方が大変だ。部品等の価格が上がる一方、労働コストも上昇し、中国での生産メリットはますますなくなる可能性がある。すでに対中直接投資は減少傾向にある。これに拍車が掛かることにもなる。
中国は、「世界第二の経済大国」などと威張っているが、化けの皮が剥げて来たようだ。見かけ上の数値に比べ、中はガタガタだ。いずれ、坂道を転がるように奈落の底に落ち込むことも考えられる。欧州はモタモタしており、あまり期待できない。これからは、日米が世界の牽引役として再登場する番となろう。
中国の輸出不振が続いており、先に発表された1ー7月では前年同期比0、8%減となった。主要経済指標も、このところ鈍化傾向を示している。中国の稼ぎの中心は輸出で、為替面から支援するのが目的だが、奏功するかどうかは微妙だ。
これまでにも、毎月のように中国当局は景気対策を打ち出している。金融面や財政出動だけでなく、株式市場にも介入して、下落の歯止めに一生懸命だが、効果は限定的だ。それだけ、経済情勢が深刻になりつつあることの証左でもある。
米国は、対中貿易が大幅な赤字となっている。今のところ「静観」の立場だが、今回の中国の措置で、米国が今後どう反応するか注目される。大統領選が控えており、場合によっては、米国の対中経済政策などに変化をもたらすことになるかも知れない。
日韓の経済関係は、日本側から見ればあまり重要ではない。韓国は「吹けば飛ぶよな」存在に過ぎない。半面、中国との関係は無視できない規模だ。輸出入とも相互依存度が高い。価値観の異なる国への過度の依存は危険極まりない。順次減らしていくのが賢明だ。
人民元の安値誘導が、日本の経済にどの程度影響するかについては見方が分かれている。ワガハイは楽観的に見ており、むしろ中国離れのよい機会を与えてくれたとの印象だ。人民元安は、日本の中国からの輸入品価格が下がることになる。もともと安い製品が、さらに下がっても消費動向にあまり変化はないだろう。
観光客の「爆買い」が減少するのではないかとの懸念がある。少々の為替変動で、中国の富裕層の購買意欲の足を引っ張ることはないだろう。景気後退で、客の懐具合を心配する向きがあるが、「爆買い」層には桁違いのカネ持ちが多い。減るとすれば、買い一巡による影響だろう。
通貨の価値が減れば、輸入物価に跳ね返る。日本から多くの工業製品が中国に輸出されている。これらの価格も上がることになるが、ブレーキが掛かることにはならないだろう。日本からの輸出品は、高付加価値で価格競争力があるからだ。中国企業は高くても買わざるを得ない状況にある。
むしろ、日本からの進出企業の方が大変だ。部品等の価格が上がる一方、労働コストも上昇し、中国での生産メリットはますますなくなる可能性がある。すでに対中直接投資は減少傾向にある。これに拍車が掛かることにもなる。
中国は、「世界第二の経済大国」などと威張っているが、化けの皮が剥げて来たようだ。見かけ上の数値に比べ、中はガタガタだ。いずれ、坂道を転がるように奈落の底に落ち込むことも考えられる。欧州はモタモタしており、あまり期待できない。これからは、日米が世界の牽引役として再登場する番となろう。
by everyoung
| 2015-08-13 18:39
| 言いたい放題
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