2016年 05月 29日
柿の木の枝 |
予定された主な行事が終わり、国会の会期はあと数日を残すだけとなった。衆院の解散・総選挙による衆参同時選は、どうやらなさそうな雰囲気となってきた。参院選では野党が統一候補を立てるなど、安倍晋三政権との対立軸を明確にしつつあるが、世論調査を見る限り、与党有利の流れにある。
焦点は、政策面でどの程度国民の理解が得られるかだ。雑魚政党は別として、実質的には自民党対民進党が争う図式だ。大きな違いは経済政策で、自民党はこれまでの成長戦略に一層拍車を掛けたい意向だ。民進党は相変わらず、内部分裂でゴタゴタしており、明確な戦略が見えて来ない。
国民生活が豊かになるにはどうすればよいか。自民党は、企業を元気にすることに力点を置いている。業績が向上して雇用環境が好転すれば、国民の懐事情も改善して消費が活発化。企業も潤うという好循環を目指している。アベノミックスは、外部要因などでもたついているが、着実に奏功しつつある。
民進党は、先の政権時で実証済みだが、国民に小銭をバラマクことでまず消費サイドを刺激、それによって企業の活性化を促そうという考えだ。「カネがなんぼでもある」と大見得を切ったが、実際には、国の財政事情は潤沢ではなかったことが判明、転けてしまった。
経済を順回転させるには、どこかを刺激しなければならない。突きどころを間違うと、縮小均衡に陥り、いつまで経ってもデフレから脱却するのは困難だ。どれが正解かは、難しいところだが、結果論で判断するしかない。少なくとも、アベノミックスは、前政権時代より改善していることは事実だ。
田舎のほとんどの庭には柿の木がある。甘柿よりは渋柿の方が多かったような記憶がある。渋柿は、熟したのを取って食べたり、干し柿にして冬の「おやつ」にしたものだ。いずれでも柿は、その年に成った枝には翌年は実が付かない。
柿の木の剪定は、成り枝と弱い枝を切ることだ。逆に言うと、強い枝だけを残しておけば、翌年にはそれに実が成る。「弱きを挫き、強きを助ける」ことが基本だ。小さい、弱い枝を残しても葉が繁るだけで、実は付かない。
自民党の考えは、「柿の木理論」だ。強いものをより強くして、その果実を弱きに分配。全体の底上げを図ることが狙いだ。弱いものだけに配慮して小銭を配っても、原資が尽きればそれまでだ。二言目には、「大企業や富裕層からカネをもっと取れ」と叫ぶ政党があるが、これでは全体の成長は見込めない。政策を見抜く力が有権者には求められる。
焦点は、政策面でどの程度国民の理解が得られるかだ。雑魚政党は別として、実質的には自民党対民進党が争う図式だ。大きな違いは経済政策で、自民党はこれまでの成長戦略に一層拍車を掛けたい意向だ。民進党は相変わらず、内部分裂でゴタゴタしており、明確な戦略が見えて来ない。
国民生活が豊かになるにはどうすればよいか。自民党は、企業を元気にすることに力点を置いている。業績が向上して雇用環境が好転すれば、国民の懐事情も改善して消費が活発化。企業も潤うという好循環を目指している。アベノミックスは、外部要因などでもたついているが、着実に奏功しつつある。
民進党は、先の政権時で実証済みだが、国民に小銭をバラマクことでまず消費サイドを刺激、それによって企業の活性化を促そうという考えだ。「カネがなんぼでもある」と大見得を切ったが、実際には、国の財政事情は潤沢ではなかったことが判明、転けてしまった。
経済を順回転させるには、どこかを刺激しなければならない。突きどころを間違うと、縮小均衡に陥り、いつまで経ってもデフレから脱却するのは困難だ。どれが正解かは、難しいところだが、結果論で判断するしかない。少なくとも、アベノミックスは、前政権時代より改善していることは事実だ。
田舎のほとんどの庭には柿の木がある。甘柿よりは渋柿の方が多かったような記憶がある。渋柿は、熟したのを取って食べたり、干し柿にして冬の「おやつ」にしたものだ。いずれでも柿は、その年に成った枝には翌年は実が付かない。
柿の木の剪定は、成り枝と弱い枝を切ることだ。逆に言うと、強い枝だけを残しておけば、翌年にはそれに実が成る。「弱きを挫き、強きを助ける」ことが基本だ。小さい、弱い枝を残しても葉が繁るだけで、実は付かない。
自民党の考えは、「柿の木理論」だ。強いものをより強くして、その果実を弱きに分配。全体の底上げを図ることが狙いだ。弱いものだけに配慮して小銭を配っても、原資が尽きればそれまでだ。二言目には、「大企業や富裕層からカネをもっと取れ」と叫ぶ政党があるが、これでは全体の成長は見込めない。政策を見抜く力が有権者には求められる。
by everyoung
| 2016-05-29 19:23
| 言いたい放題
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