2016年 06月 24日
困るのは独仏か |
英国で、欧州連合(EU)にそのまま残るか、離脱するのかを問う国民投票が実施され、離脱派が勝利した。事前の世論調査では、残留派と離脱派が拮抗。開票の途中結果も微妙な状況が続き、為替や、株などの金融市場が大きく揺れ動いた。
EU加盟国はどんどん拡大し、現在では28カ国が参加している。英国が脱退すれば、初めてのケースとなる。キャメロン首相は、離脱によるリスクを訴えて残留を働き掛けたが、支持は得られなかった。キャメロン首相は、敗北が決定的になった段階で辞意を表明した。
日本のメーカーなども英国に拠点を設け、域内向けの生産活動を展開している。英国の離脱により、どの程度の影響が出るのか今のところ明確ではない。ロンドンのシティを中心とした金融センターの機能低下も懸念されており、暫くは混乱が続くものと見られる。
ロンドンの街を歩いていても感じることだが、もともと英国には外国人が多く住んでいる。植民地時代の付けが回り、旧英連邦諸国から多くの移住者を受け入れたためだ。一般的には、英国人は外国人には寛容だが、「外堀」までの話で、「内堀」や「本丸」のガードは固い。
それに輪をかけて外国人が押し寄せてくるようになれば、社会生活や経済面などにも大きな影響が及ぶ。EUの一員であることによるメリットも多いが、共通ルールの適用などで不本意な政策を迫られる欠点もある。古き良き時代を知る年配者ほど、EUに対する抵抗感が強いと言える。
日本と同様に英国は島国だ。大陸諸国とは、歴史的にも文化的にも距離がある。英国から見れば、大陸は「OVERSEA」だ。英国内部でさえ、スコットランドの独立運動に見られるように、一枚岩ではない。核となる地域はイングランドとウエールズで、この地域には離脱支持派が多い。
ワガハイの印象では、英国は世間が心配するほど離脱しても困らないのではないか。親戚筋には米国がいる。旧英連邦諸国も味方だ。日本も加えた新たな経済圏を構築することも可能だ。大変なのはドイツとフランスだ。EUは国の数だけは多くなったが、支える基盤が脆弱だ。英国が抜けると、両国の負担増大は避けられない。EU盟主のドイツのメルケル首相が、今後どう出るかが注目点だ。
EU加盟国はどんどん拡大し、現在では28カ国が参加している。英国が脱退すれば、初めてのケースとなる。キャメロン首相は、離脱によるリスクを訴えて残留を働き掛けたが、支持は得られなかった。キャメロン首相は、敗北が決定的になった段階で辞意を表明した。
日本のメーカーなども英国に拠点を設け、域内向けの生産活動を展開している。英国の離脱により、どの程度の影響が出るのか今のところ明確ではない。ロンドンのシティを中心とした金融センターの機能低下も懸念されており、暫くは混乱が続くものと見られる。
ロンドンの街を歩いていても感じることだが、もともと英国には外国人が多く住んでいる。植民地時代の付けが回り、旧英連邦諸国から多くの移住者を受け入れたためだ。一般的には、英国人は外国人には寛容だが、「外堀」までの話で、「内堀」や「本丸」のガードは固い。
それに輪をかけて外国人が押し寄せてくるようになれば、社会生活や経済面などにも大きな影響が及ぶ。EUの一員であることによるメリットも多いが、共通ルールの適用などで不本意な政策を迫られる欠点もある。古き良き時代を知る年配者ほど、EUに対する抵抗感が強いと言える。
日本と同様に英国は島国だ。大陸諸国とは、歴史的にも文化的にも距離がある。英国から見れば、大陸は「OVERSEA」だ。英国内部でさえ、スコットランドの独立運動に見られるように、一枚岩ではない。核となる地域はイングランドとウエールズで、この地域には離脱支持派が多い。
ワガハイの印象では、英国は世間が心配するほど離脱しても困らないのではないか。親戚筋には米国がいる。旧英連邦諸国も味方だ。日本も加えた新たな経済圏を構築することも可能だ。大変なのはドイツとフランスだ。EUは国の数だけは多くなったが、支える基盤が脆弱だ。英国が抜けると、両国の負担増大は避けられない。EU盟主のドイツのメルケル首相が、今後どう出るかが注目点だ。
by everyoung
| 2016-06-24 20:22
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