2016年 07月 26日
対応が疑問 |
枕元にはラジオをいつも置いている。朝、目が覚めたら、まずラジオのスイッチを入れるのが習慣となっている。今朝は、いきなり耳を疑うようなニュースが飛び込んで来た。相模原の障害施設での殺傷事件だ。最初の死者は15人と伝えられたが、後に19人に増えた。信じられない出来事だ。
関係者が警察の事情聴取を受けている段階で、事件の詳細が今ひとつわからない。これまでの情報では、犯人は単独で、包丁、ナイフ、結束バンドを用意。次々に襲った模様だ。死者以外にも25人の負傷者が出ている。
犯人は、襲った後に悠々と逃げ、近くの警察署に自首している。「障害者を殺したかった」と述べているようだが、動機ははっきりしていない。死傷者だけでも44人に上っている。単独で、これだけの殺傷を繰り返すのは、物理的にも、時間的にも容易ではないと推測される。
銃を乱射して大量殺人をしたのではない。刃物だけで殺したり、ケガをさせている。銃なら、遠距離の安全地帯からの攻撃が可能だ。刃物では、被害者との身体接触が必要で、相当のエネルギーが要求される。単独の殺人事件としては極めて異例だ。
真相が明らかにされていないので、事件の全容は掴めないが、報道によると、犯人は事前に「障害者を殺す」旨の予告をしていたようだ。当局もこれを受け、「注意人物」として施設に報告したと言われている。問題は、施設側がどう対応したかだ。
事件が発生したのは深夜で、犯人は窓ガラスを破って侵入。次々に被害者を襲った。施設には、当直の職員10人と警備員1人がいた。被害者は恐らくこの時間は寝ている。施設には、子どもも老人もいたようだが、障害の程度は不明だ。体が不自由で、しかも寝ているところを襲われて、犯人のなすがままになったかも知れない。
疑問なのは、事件を最初に知った後の職員や警備員の行動だ。いったい彼らは何をしていたのか。犯人は、いっきに大量の殺傷をしたのではない。事件発生の情報が、何らかの形で宿直室か警備員に伝えられていれば、被害は限定的になったのではないかと推測される。
国もそうだが、個人や組織のレベルでも、「性善説」が前提にある。日頃から「悪」に対して無防備である。何かが起きて初めて気付くケースがほとんどだ。気違いが、そこら中にウロウロしていることを念頭に、自ら身を守る訓練をしておくことが肝要だ。
(08年6月「刺股配備」、13年3月「心掛けが必要」など参照)
関係者が警察の事情聴取を受けている段階で、事件の詳細が今ひとつわからない。これまでの情報では、犯人は単独で、包丁、ナイフ、結束バンドを用意。次々に襲った模様だ。死者以外にも25人の負傷者が出ている。
犯人は、襲った後に悠々と逃げ、近くの警察署に自首している。「障害者を殺したかった」と述べているようだが、動機ははっきりしていない。死傷者だけでも44人に上っている。単独で、これだけの殺傷を繰り返すのは、物理的にも、時間的にも容易ではないと推測される。
銃を乱射して大量殺人をしたのではない。刃物だけで殺したり、ケガをさせている。銃なら、遠距離の安全地帯からの攻撃が可能だ。刃物では、被害者との身体接触が必要で、相当のエネルギーが要求される。単独の殺人事件としては極めて異例だ。
真相が明らかにされていないので、事件の全容は掴めないが、報道によると、犯人は事前に「障害者を殺す」旨の予告をしていたようだ。当局もこれを受け、「注意人物」として施設に報告したと言われている。問題は、施設側がどう対応したかだ。
事件が発生したのは深夜で、犯人は窓ガラスを破って侵入。次々に被害者を襲った。施設には、当直の職員10人と警備員1人がいた。被害者は恐らくこの時間は寝ている。施設には、子どもも老人もいたようだが、障害の程度は不明だ。体が不自由で、しかも寝ているところを襲われて、犯人のなすがままになったかも知れない。
疑問なのは、事件を最初に知った後の職員や警備員の行動だ。いったい彼らは何をしていたのか。犯人は、いっきに大量の殺傷をしたのではない。事件発生の情報が、何らかの形で宿直室か警備員に伝えられていれば、被害は限定的になったのではないかと推測される。
国もそうだが、個人や組織のレベルでも、「性善説」が前提にある。日頃から「悪」に対して無防備である。何かが起きて初めて気付くケースがほとんどだ。気違いが、そこら中にウロウロしていることを念頭に、自ら身を守る訓練をしておくことが肝要だ。
(08年6月「刺股配備」、13年3月「心掛けが必要」など参照)
by everyoung
| 2016-07-26 13:20
| 言いたい放題
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