2017年 06月 08日
石を投げれば |
家に犬が2匹いる。ケガとか予防注射だとかで時々、近くの動物病院に連れて行く。最近は、ペット対象の保険もあるようだが、今のところ入っていないので、診療代はそこそこ掛かる。知識がないので獣医の言うことを「ハイハイ」と聞くしかない。度重なるとかなりの負担となる。
ワガハイは、幸いなことにあまり病気はしない。医者のうち一番お世話になるのが歯医者だ。少々遠方だが、医者との相性もあって馴染みの所に行くことにしている。歯医者と動物病院は、そこら中でやたらに目に付く。それでも経営が成り立っているのが不思議だ。
姪に獣医がいる。はじめ別の大学に行っていたが、獣医への夢が忘れられず、1年後に退学して、獣医学部のある大学に再入学した。医者と同じで、獣医学部も6年掛かる。普通の学部よりも授業料も高く、姪の親であるワガハイの弟は嘆いていた。
獣医の資格を取った後も、大学院に通っていたが、ほどなく同じ獣医仲間と結婚。今は、1児の親となっている。夫の実家が動物病院を経営しているので、育児の傍ら、獣医として勤務。「癌治療」が専門だとかで、別の動物病院にも呼ばれて、通いで手伝いに行っている。
獣医の大半は、ペットなどの小動物を専門にしている。牛や馬などの家畜は、数も減っているし、あまり人気がない。最近では、かつてのペットブームも下火となり、全体として獣医の需要も減少傾向にあるとされている。
大学を卒業した後、姪は結婚するまて別の動物病院に勤務していたが、就職が大変だったという話は聞いていない。姪の獣医仲間も、それなりに希望先に就職しているという。もしかしたら、地域によりかなりの偏在があるのかも知れない。
前文部科学省事務次官の前川喜平氏「乱」が話題となっている。52年間も、関連業界の反対で獣医学部の新設を認めなかったものに、自民党が「国家戦略特区」を設けて風穴を開けた。安倍晋三首相の友人が理事長を務める加計学園が新設候補となり、政権側から何らかの働き掛けがあったのではないかという疑惑だ。
「首相のご意向」に関する文書があったのかなかったのかでモメているが、肝心なのは、誰が元の文書を作成し、それが事実かどうかだ。仮に事実でも、周辺が「忖度」しようがしまいが、本人が直接関わっていなければ違法性は全くない。
前川氏の主張にはかなりの無理があるが、攻守双方とも国民が「なるほど」という証拠を出さなければ永遠に謎のままだ。自民党は、前川氏の証人喚問には否定的だが、むしろ呼び出して全てを問い質した方がよい。
今回の「乱」に関わる問題だけでなく、文科省の「天下り」の実態。前川氏の「出会い系バー」への頻繁な出入りの必要性。退任後に「暴露」した文書に関した「国家公務員の守秘義務違反」などなどテーマは山ほどある。
証人喚問に前川氏は積極的のようだが、コトと次第では「大恥」どころか、手が後ろに回ることもあり得る。獣医業界とは民主党の玉置雄一郎氏が深く関わっており、攻め手の側にもブーメラン効果が及ぶ可能性もある。国会で徹底的に疑惑解明する方が、与党にとっても得策ではないか。
by everyoung
| 2017-06-08 10:22
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