2005年 09月 19日
朝日新聞の体質 |
朝日新聞は、昔「プラウダ系」、「人民日報系」などと言われた。今は、「チョウニチ新聞」と呼ぶ方が相応しい。報道内容の主義主張から、そう皮肉るひとがいる。新聞が「右寄り」とか「左寄り」とかは、それぞれの考え方があるのでさまざまな主張があってよい。問題はねつ造だ。
総選挙前の新党結成に絡んで、亀井静香衆院議員と田中康夫長野県知事に関する取材メモのでっち上げ事件がそれだ。事実は事実として報道するのが基本で、それに論評するのは自由だ。虚偽や盗作、お手盛りのつくり話が前提となるのはもってのほかだ。
伝統的に朝日は、この種の事件が目立つ。古くは、1950年の「伊藤律の架空会見」が有名だ。記憶に新しいところでは1989年の「西表島でのサンゴ撮影事件」がある。最近でも「地方紙記事の盗用事件」「NHK番組変更に伴う事実誤認」などが相次いだ。
今回の事件について、朝日は社内処分を実施するとともに、自らの社説で取り上げ、組織や体質に問題があることを指摘した。一見、ひとごとのような論調だった。それもあってかその後、紙面のかなりの部分を割いて詳細な経過報告をした。他人の不祥事には厳しい態度で臨む手前、自分に甘くする分けにはいかない、という姿勢を示した。
いずれの事件をとっても、大新聞の記者が後ですぐにバレるようなことをしているのが不可解だ。朝日には優秀な人材が多い。入社すること自体も大変だが、自分の記事を本紙に掲載できるようになるまでには相当の努力がいる。社内競争も裏目に出たのかも知れない。
普通のひとは、新聞に書いてある事実については基本的に信ずる。新聞のもつ広範な取材力と客観性をもとに、永年培った信頼性が背景になっている。そうでなければ玉石混淆の情報が乱れ飛ぶインターネットの世界と同じだ。事件を機に、新聞の使命を改めて認識すべきだ。
総選挙前の新党結成に絡んで、亀井静香衆院議員と田中康夫長野県知事に関する取材メモのでっち上げ事件がそれだ。事実は事実として報道するのが基本で、それに論評するのは自由だ。虚偽や盗作、お手盛りのつくり話が前提となるのはもってのほかだ。
伝統的に朝日は、この種の事件が目立つ。古くは、1950年の「伊藤律の架空会見」が有名だ。記憶に新しいところでは1989年の「西表島でのサンゴ撮影事件」がある。最近でも「地方紙記事の盗用事件」「NHK番組変更に伴う事実誤認」などが相次いだ。
今回の事件について、朝日は社内処分を実施するとともに、自らの社説で取り上げ、組織や体質に問題があることを指摘した。一見、ひとごとのような論調だった。それもあってかその後、紙面のかなりの部分を割いて詳細な経過報告をした。他人の不祥事には厳しい態度で臨む手前、自分に甘くする分けにはいかない、という姿勢を示した。
いずれの事件をとっても、大新聞の記者が後ですぐにバレるようなことをしているのが不可解だ。朝日には優秀な人材が多い。入社すること自体も大変だが、自分の記事を本紙に掲載できるようになるまでには相当の努力がいる。社内競争も裏目に出たのかも知れない。
普通のひとは、新聞に書いてある事実については基本的に信ずる。新聞のもつ広範な取材力と客観性をもとに、永年培った信頼性が背景になっている。そうでなければ玉石混淆の情報が乱れ飛ぶインターネットの世界と同じだ。事件を機に、新聞の使命を改めて認識すべきだ。
by everyoung
| 2005-09-19 14:17
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