2017年 09月 12日
狭まる選択肢 |
北朝鮮の6回目の核実験を受けて国連安保理は、新たな制裁決議を全会一致で採択した。今回の制裁措置では、石油の全面禁止こそ除外されたが、石油精製品には半分以上の制限を掛け、天然ガスや繊維製品は禁止。外国での新規の労働許可も認めないとした。これにより、北朝鮮の外貨収入の90%が影響を受けると見られている。
当初の米国案よりは後退したが、北朝鮮にとってはかなり深刻になりそうだ。北朝鮮が次の一手をどう打つか注目されるが、多分、武力衝突まではいかない範囲での挑発に留めるのではないかと推測している。
当初の米国案よりは後退したが、北朝鮮にとってはかなり深刻になりそうだ。北朝鮮が次の一手をどう打つか注目されるが、多分、武力衝突まではいかない範囲での挑発に留めるのではないかと推測している。
宮本武蔵は、生涯を通じて剣敵と試合して負けたことがなかった。巌流島での佐々木小次郎との決闘でも勝利を収めた。両者の剣技の実力はほぼ互角と見られていたが、武蔵の作戦が功を奏した。
事前にどういう駆け引きがあったのかは、小説などで面白おかしく後世に伝えられているが、真実はわからない。武蔵が勝ったことだけは確実だ。そうでなければ生き残っていないはずだ。
小次郎は、武蔵に打たれた瞬間に、自らの剣にも手応えを感じ、相手も同時に倒したと信じて死んだとの説がある。つまり「相打ち」であったということだ。死んだ方に確認できないので、本当かどうかは定かではない。
技量の差は別として、さしずめトランプが武蔵とすれば、キムジョウンは小次郎となる運命だ。キムは、トランプと武力衝突した場合、恐らく勝てるとは考えていないであろう。「相打ち」を夢見ているかもしれないが、それを確認する前に自らは命を喪い、国も消滅する。
米国が、北朝鮮に比べ圧倒的な差があるのは、迎撃力と探知能力だ。空からの偵察衛星や地上からのXバンドレーダーなどで、軍の動きや地下要塞の詳細までも把握している。一朝有事の際、これらが有効に作動。いち早く攻撃面だけでなく迎撃態勢が取れる。
それでも漏れが生じる危険性はあるが、彼我の犠牲の度合いは比べ物にならない。北朝鮮は難しい選択に追い込まれて来た。何か反応すれば、武力衝突まで行かなくても、さらなる制裁強化が待っている。動かなくても今回の制裁が徐々に効き、座して死を待つだけとなる。
by everyoung
| 2017-09-12 22:52
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