2017年 12月 11日
通じるか二刀流 |
プロ野球・日本ハムの大谷翔平の行き先がエンジェルスに決まった。大リーグの多くからラブコールがあったが、米アナハイムの本拠地で記者会見に臨んだ大谷によると、「縁を感じた」ということらしい。
スポーツ紙などの情報では、エンゼルスを選んだ理由はいくつかある。①エース級の投手がいない②左打者に有力選手がいない③パリーグと同じように、指名打者制度がある④日本人選手がいない⑤チームを立て直し中であるーなどなどだ。
大谷は、「二刀流」と言われ、投手でありながら打者も務める。いずれについても一流クラスであり、実績もある。日本ハムでは、「二刀流」で通したが、大リーグに移籍しても、続けたいとの考えだ。
野球は、9人での競技だが、野手に比べれば投手や捕手の負担は大だ。特に、投手の役割は激務で、先発・完投でもすれば、3〜5日の休養が必要だ。大谷は、肩を休める間は指名打者として活躍する。
ワガハイは、地元の少年野球のコーチをやった経験がある。キャッチボールのうまい子や、遠投ができる子からレギュラーのポジションを確保する。その中でも、取り分け肩の良い子が投手となり、その次ぐらいのレベルが捕手候補だ。
チームの中で投手ができる子は、どこのポジションでも可能だ。打っても、クリーンナップが務まる。高校野球くらいまでは、投手兼4番バッターというのが多いのはそのためだ。
本格的に野球をやるとなると、投手は別格となり、打撃専門から外れる。投手としての役割を優先させるが、打撃のセンスも抜群であり、もったいない話だ。そもそも野球の醍醐味は打つことにある。投げる専門では、面白くはないはずだ。
わざわざ「二刀流」と言わなくても、本来の野球の姿である。指名打者制度のないところでは、投手も打順に加わる。自然な姿だが、普段から投げることだけに精を出しているので、打つことには誰も期待していない。
あえて大谷は、野球の原点に挑戦しているわけだ。投手部門と打撃部門で、同時にトップに立つようなことができれば、米国でも野球のあり方が見直されるかもしれない。大谷はまだ若い。うまく行けば、大リーグで10年は活躍できる。
スポーツ選手にとっての「敵」は怪我だ。いくら能力が優れていても体に故障ができれば、選手としての命脈は絶たれる。もう一つ大事なことは、プロの存在は、ファンとスポンサー、メデイアに支えられていることを常に自覚しておくことだ。
by everyoung
| 2017-12-11 18:23
| 言いたい放題
|
Comments(0)