2005年 10月 22日
海外支援 |
パキスタンの地震被災地に対する救援活動が思うように進んでいないようだ。被害地域が広く、アクセスが困難なことなどが影響している。日本も自衛隊を送り込んで懸命の活動を展開している。
国際緊急援助法に基づく自衛隊の派遣は、スマトラ沖地震に続くもので6回目となる。自衛隊は、国際貢献活動(PKO)でもモザンビクやカンボジアなどに派遣されており、海外派遣はもはや珍しくなくなってきた。
問題は戦闘地域への派遣だ。アフガニスタンに潜伏するテロ組織の掃討作戦で、テロ特措法が制定された。「戦闘地域」への自衛隊派遣の切っ掛けとなった。続くイラク人道復興特措法では、サマワでの活動を可能にした。イラクは宗派抗争によるテロが頻繁に起きている危険な地域である。自衛隊はここに「戦闘要員」あるいは「治安要員」として派遣されているのではない。復興支援が目的であり、現地政府からの要請に基ずくものだ。最終的には自国の判断で決めればよい。
こうした地域に人的支援を出すとすれば、危険な地域ほど自衛隊に依存せざるを得ない。自衛隊は組織的に訓練された集団である。民間人の協力では危険で効率が悪く、活動に限界があるためだ。
派遣地域が「戦時」かどうかの判断は難しい。パキスタンの地震被災地は、インドとの領有権を巡った紛争地域だ。被災地であろうが戦闘地域であろうが危険には変わりはない。これまでのところ自衛隊に犠牲者が出ていないのは幸いだ。
自衛隊の「なし崩し的な海外派遣」に憲法9条改訂の地ならしとの見方もある。「戦闘要員」として派遣するのは論外だが、どうせ多額の税金を使って「戦闘ごっこ」をしているのだから、「非戦闘」の国際貢献は積極的に果たすべきだ。
国際緊急援助法に基づく自衛隊の派遣は、スマトラ沖地震に続くもので6回目となる。自衛隊は、国際貢献活動(PKO)でもモザンビクやカンボジアなどに派遣されており、海外派遣はもはや珍しくなくなってきた。
問題は戦闘地域への派遣だ。アフガニスタンに潜伏するテロ組織の掃討作戦で、テロ特措法が制定された。「戦闘地域」への自衛隊派遣の切っ掛けとなった。続くイラク人道復興特措法では、サマワでの活動を可能にした。イラクは宗派抗争によるテロが頻繁に起きている危険な地域である。自衛隊はここに「戦闘要員」あるいは「治安要員」として派遣されているのではない。復興支援が目的であり、現地政府からの要請に基ずくものだ。最終的には自国の判断で決めればよい。
こうした地域に人的支援を出すとすれば、危険な地域ほど自衛隊に依存せざるを得ない。自衛隊は組織的に訓練された集団である。民間人の協力では危険で効率が悪く、活動に限界があるためだ。
派遣地域が「戦時」かどうかの判断は難しい。パキスタンの地震被災地は、インドとの領有権を巡った紛争地域だ。被災地であろうが戦闘地域であろうが危険には変わりはない。これまでのところ自衛隊に犠牲者が出ていないのは幸いだ。
自衛隊の「なし崩し的な海外派遣」に憲法9条改訂の地ならしとの見方もある。「戦闘要員」として派遣するのは論外だが、どうせ多額の税金を使って「戦闘ごっこ」をしているのだから、「非戦闘」の国際貢献は積極的に果たすべきだ。
by everyoung
| 2005-10-22 22:44
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