2005年 12月 27日
デフレ終息 |
総務省が発表した直近の消費者物価が2年1ヶ月ぶりに前年同月比プラスに転じた。ほぼ事前に予想されていた通りだが、この傾向が今後も続くと金融政策の変更論議が活発化する。
今の緩和政策は異常だ。物価動向を見極めた上で、日銀はまず量的緩和を解除、続いて質的緩和の見直し(金利の引き上げ)に移る。消費者物価を見るか、GDPデフレーターの動きで判断するかについては議論が分かれている。いずれにしても遠からずデフレの終息宣言になる見通しだ。
デフレの定義は明確ではないが、物価指数のマイナス基調がある程度続くことだ。物価だけが安くなるとありがたい。給与も下がり、生産活動も沈滞してデフレスパイラルに陥ると、経済自体が縮小して社会全体もおかしくなる。
ついこの間まで、日本の物価は高いと世間は大騒ぎしていた。当時は給与水準も高く、全体として膨れ上がっていた時だ。バブルが弾けて長いデフレの期間を経て、漸く元に戻りつつある。
借金がある者は、物価がこのままどんどん上がり、インフレになればよい。通貨の価値が下がり、相対的に負担が軽減できるからだ。国の財政だって一気に赤字体質から脱却できる。金持ちはますます金持ちになれる。一方で、貧乏人や年金生活者は苦しみが加速する。デフレは終わりたいけど、インフレになるのも困るのだ。
物価のプラス転換は景気回復に明るい材料だが、経済運営を誤ると行き過ぎて再び物価高に喘ぐことになる。経済の舵取りには絶対的な処方箋はない。環境を見定めながら「ほどよく」運営するのがベストだが、実はこれが一番難しい。
今の緩和政策は異常だ。物価動向を見極めた上で、日銀はまず量的緩和を解除、続いて質的緩和の見直し(金利の引き上げ)に移る。消費者物価を見るか、GDPデフレーターの動きで判断するかについては議論が分かれている。いずれにしても遠からずデフレの終息宣言になる見通しだ。
デフレの定義は明確ではないが、物価指数のマイナス基調がある程度続くことだ。物価だけが安くなるとありがたい。給与も下がり、生産活動も沈滞してデフレスパイラルに陥ると、経済自体が縮小して社会全体もおかしくなる。
ついこの間まで、日本の物価は高いと世間は大騒ぎしていた。当時は給与水準も高く、全体として膨れ上がっていた時だ。バブルが弾けて長いデフレの期間を経て、漸く元に戻りつつある。
借金がある者は、物価がこのままどんどん上がり、インフレになればよい。通貨の価値が下がり、相対的に負担が軽減できるからだ。国の財政だって一気に赤字体質から脱却できる。金持ちはますます金持ちになれる。一方で、貧乏人や年金生活者は苦しみが加速する。デフレは終わりたいけど、インフレになるのも困るのだ。
物価のプラス転換は景気回復に明るい材料だが、経済運営を誤ると行き過ぎて再び物価高に喘ぐことになる。経済の舵取りには絶対的な処方箋はない。環境を見定めながら「ほどよく」運営するのがベストだが、実はこれが一番難しい。
by everyoung
| 2005-12-27 19:19
| 言いたい放題
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