2006年 01月 13日
イラク撤収 |
イラクに派遣されている自衛隊の撤収が具体的日程に上ってきた。5月ごろとの見通しも出始めている。イラク派遣については以前(05−10月)にも触れたことがある。自衛隊は戦闘目的や治安維持で派遣されたのではない。人道支援や復興活動が目的である。迷彩服を着て、組織的に行動していれば「軍隊」と見られても仕方がない面もある。政府は、ことあるごとに世界に向かってその意義や成果を強調しておくべきだ。
裏にあるのは、イラクに対する石油利権の問題である。イラクは世界の埋蔵量では2番目の重要な位置にある。大量破壊兵器やテロ以上に重要なのは石油利権の確保である。日本はイラクをはじめ中東原油の依存率は高い。フセイン時代にも「石油欲しさ」に、同国に多額の借款を供与、原油の確保とインフラ建設での一稼ぎを企んだ経緯がある。フセインが転けて日本は数千億円をドブに捨ててしまった。
日本ばかりではない、フランス、ロシア、中国もそうだ。フセイン亡き後に、利権がパーになることを一番心配した連中だ。だから3国はフセイン潰しに反対したわけだ。コトの善悪は別にして、結果的に利権を手中にしたのは米英だ。
日本は多額の未回収債権を放棄したばかりか、利権も失いかねない事態となった。まさか官房長官はそこまでは言わないだろうが、自衛隊の人道・復興支援は、新たに利権を握った米国とイラク新政権に恩を売り、引き続き「分け前」に預かろうとするのが真の狙いだ。
中東はアブラがなければ単なる砂漠である。表向きの言い分はあまり信用しない方がよい。利権の争奪戦を中心に見ていると状況がよく理解できる。次はイランが焦点になるだろう。こちらもかなりやっかいな国である。
裏にあるのは、イラクに対する石油利権の問題である。イラクは世界の埋蔵量では2番目の重要な位置にある。大量破壊兵器やテロ以上に重要なのは石油利権の確保である。日本はイラクをはじめ中東原油の依存率は高い。フセイン時代にも「石油欲しさ」に、同国に多額の借款を供与、原油の確保とインフラ建設での一稼ぎを企んだ経緯がある。フセインが転けて日本は数千億円をドブに捨ててしまった。
日本ばかりではない、フランス、ロシア、中国もそうだ。フセイン亡き後に、利権がパーになることを一番心配した連中だ。だから3国はフセイン潰しに反対したわけだ。コトの善悪は別にして、結果的に利権を手中にしたのは米英だ。
日本は多額の未回収債権を放棄したばかりか、利権も失いかねない事態となった。まさか官房長官はそこまでは言わないだろうが、自衛隊の人道・復興支援は、新たに利権を握った米国とイラク新政権に恩を売り、引き続き「分け前」に預かろうとするのが真の狙いだ。
中東はアブラがなければ単なる砂漠である。表向きの言い分はあまり信用しない方がよい。利権の争奪戦を中心に見ていると状況がよく理解できる。次はイランが焦点になるだろう。こちらもかなりやっかいな国である。
by everyoung
| 2006-01-13 21:42
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