2006年 02月 03日
責任逃れ |
耐震構造の偽装事件(05年11月分参照)に関連し、ヒューザーの自治体への賠償請求が話題となっている。請求に対し行政当局や被害者は「ドロボー」呼ばわりまでして一斉に批判している。被害者はともかく、確認機関が人ごとのように「責任逃れ」しているのは理解に苦しむ。
この問題で一番はっきりしているのは、姉歯元建築士の責任だ。それ以外は、関係者がどこまで「確信犯」なのかいまひとつ明確ではない。一つの建物を建設するには川上から川下までいくつかの組織が介在する。上流で問題が発生しても、本来なら下流で食い止めなければならない。設計段階で偽装があっても確認申請でいち早く不備を発見、突き返していれば被害はこれほど拡大しなかったはずだ。単に「メクラ判」を押し、簡単に許可を出すから「悪の連鎖」が加速したのである。
仮に書類段階で見抜けなかったとしても、施工過程での現場確認をきちっとしていれば、あの程度の偽装は簡単に発見されるものだ。これは身近にいる専門家の見解だ。いずれも見落としておいて、責任を回避するのは無責任な話だ。確認機関の怠慢か制度上の問題である。
卑近な例では、ちょうど1年前にワガハイの住む共同住宅のバイク置場を更新した。老朽化に伴う建て直しである。当然、確認申請を出して許可を取った。施工途中で検査があり、工事終了時にもチェックがあった。建築基準法だけでなく、消防法などかなりうるさい指摘があった。たかがバイク小屋でもそうだ。偽装事件が発覚するずっと以前の話である。申請には高い金を払わなければならない。金を受け取って許可をしているなら、その責任を果たせ。そうでないなら確認手続きなど必要ない。被害者には気の毒だが税金を投入するには反対だ。確認機関も、身銭を切って賠償することを考えろ、と言いたい。
この問題で一番はっきりしているのは、姉歯元建築士の責任だ。それ以外は、関係者がどこまで「確信犯」なのかいまひとつ明確ではない。一つの建物を建設するには川上から川下までいくつかの組織が介在する。上流で問題が発生しても、本来なら下流で食い止めなければならない。設計段階で偽装があっても確認申請でいち早く不備を発見、突き返していれば被害はこれほど拡大しなかったはずだ。単に「メクラ判」を押し、簡単に許可を出すから「悪の連鎖」が加速したのである。
仮に書類段階で見抜けなかったとしても、施工過程での現場確認をきちっとしていれば、あの程度の偽装は簡単に発見されるものだ。これは身近にいる専門家の見解だ。いずれも見落としておいて、責任を回避するのは無責任な話だ。確認機関の怠慢か制度上の問題である。
卑近な例では、ちょうど1年前にワガハイの住む共同住宅のバイク置場を更新した。老朽化に伴う建て直しである。当然、確認申請を出して許可を取った。施工途中で検査があり、工事終了時にもチェックがあった。建築基準法だけでなく、消防法などかなりうるさい指摘があった。たかがバイク小屋でもそうだ。偽装事件が発覚するずっと以前の話である。申請には高い金を払わなければならない。金を受け取って許可をしているなら、その責任を果たせ。そうでないなら確認手続きなど必要ない。被害者には気の毒だが税金を投入するには反対だ。確認機関も、身銭を切って賠償することを考えろ、と言いたい。
by everyoung
| 2006-02-03 12:10
| ハラ立ち日記
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