2006年 11月 02日
脱脂粉乳 |
学校給食費の不払い問題がクローズアップされたこともあって、昔のことを想い出した。記憶が定かではないが、小学生に入学して暫くの間、給食の恩恵に預かった。低学年の時代だけで、その後は打ち切られてしまった。
貧困児童を対象に給食が始まったのは1889年。山形県が最初だ。戦後、米国からの援助を中心に全国的に広まり、完全実施は1952年ごろだ。ワガハイの住んでいた地域では、義務教育を終了するまで給食は中断されたままだった。理由は分からない。
給食で出された脱脂粉乳と蒸しパンがなぜか懐かしい。みんなで同じものを同時に食べ、一体感のようなものがあった。給食がなくなってからは、弁当持参となったが、弁当を持って来れない子供もいた。昼食の時間になるとそっと教室を抜け、運動場などで過ごしていた。家庭の経済的事情により明暗が分かれていた。「食」を、文化や教育などの一環として位置付けるにはほど遠かった。
給食費は現在、法律により、設備や運営費などを除く食材費は保護者負担とされている。不払いや未納を実態をみると、「義務教育」の範囲を取り違えているのがいる。食べるのは、学校にいようが家庭にいようが同じだ。払うべきものはちゃんと払え。経済的理由で本当に払えない場合は、救済手段だって用意されているのだ。
義務教育費は年間11兆円に上る。一人当たりの年間財政支出は、公立の小学校で90万円超、中学で100万円強となる勘定だ。同年間学習費は、小学校が30万円、中学校が44万円。給食費はこのうち、小学校が4万円、中学が3万4000円程度の負担にすぎない。それに比べ学校外活動費の多さが目立つ。小学校で20万円も支払い、中学では27万円にも達する。
義務教育期間における家庭の教育費負担の大部分は、塾やお稽古ごとの学外費に消えているのが現状だ。金の面ばかりでない。子供を学校に「丸投げ」して文句だけ言っている保護者も多い。「義務教育」を盾に、公的負担の削減や見直しに大騒ぎする輩がいるが、実態をよくみておくべきだ。
貧困児童を対象に給食が始まったのは1889年。山形県が最初だ。戦後、米国からの援助を中心に全国的に広まり、完全実施は1952年ごろだ。ワガハイの住んでいた地域では、義務教育を終了するまで給食は中断されたままだった。理由は分からない。
給食で出された脱脂粉乳と蒸しパンがなぜか懐かしい。みんなで同じものを同時に食べ、一体感のようなものがあった。給食がなくなってからは、弁当持参となったが、弁当を持って来れない子供もいた。昼食の時間になるとそっと教室を抜け、運動場などで過ごしていた。家庭の経済的事情により明暗が分かれていた。「食」を、文化や教育などの一環として位置付けるにはほど遠かった。
給食費は現在、法律により、設備や運営費などを除く食材費は保護者負担とされている。不払いや未納を実態をみると、「義務教育」の範囲を取り違えているのがいる。食べるのは、学校にいようが家庭にいようが同じだ。払うべきものはちゃんと払え。経済的理由で本当に払えない場合は、救済手段だって用意されているのだ。
義務教育費は年間11兆円に上る。一人当たりの年間財政支出は、公立の小学校で90万円超、中学で100万円強となる勘定だ。同年間学習費は、小学校が30万円、中学校が44万円。給食費はこのうち、小学校が4万円、中学が3万4000円程度の負担にすぎない。それに比べ学校外活動費の多さが目立つ。小学校で20万円も支払い、中学では27万円にも達する。
義務教育期間における家庭の教育費負担の大部分は、塾やお稽古ごとの学外費に消えているのが現状だ。金の面ばかりでない。子供を学校に「丸投げ」して文句だけ言っている保護者も多い。「義務教育」を盾に、公的負担の削減や見直しに大騒ぎする輩がいるが、実態をよくみておくべきだ。
by everyoung
| 2006-11-02 14:15
| ハラ立ち日記
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