2007年 09月 25日
暫定組閣 |
安倍晋三首相の突然の辞任表明を受けた自民党総裁選では、大方の予想通り福田康夫氏が勝利を収め、新総理に就任した。組閣の顔ぶれも、留任や横滑りが大半で新味はなく、あくまで暫定であるとの印象を受けた。
わずか1年で首相は3人目。閣僚も不規則発言や政治資金問題でころころクビとなり、誰が大臣だったのか記憶にも残らないほどだ。半面、若林正俊氏のように3ヶ月で、臨時代理を含めて4回目の農水大臣を務めることになった人もいる。いくら農水省OBであってもこれは異常である。麻生太郎氏は1年で2度も総裁選に出馬、いずれも敗退した。先進国ではイタリアが一時、閣僚がめまぐるしく替わる時代があった。サミットの度に首相の名前が替わっていた。政治の世界では、日本もかなり下のレベルにあると言えそうだ。
福田氏は、安倍氏と同様に閣僚経験は官房長官しかない。このポストは全省庁の調整役で、政府のスポークスマン的な存在である。この役をやることは、三つも四つも大臣を経験したに等しい。政策についてはそこそこの水準にあると推測される。
実際のところ、福田氏が名乗りを挙げるとは当初予想していなかった。小泉純一郎元首相の後継選では出馬せず、死んだ振りをしていたことになる。今回、満を持して生き返ってきたわけだ。父親の赳夫氏と同様に71歳の老人首相だ。親子宰相は憲政史上初めてのことになる。
組閣に先立つ自民党役員人事では、派閥の領袖4人が名を連ねた。決定に当たって一部ゴタゴタがあったようだが、基本的には論功行賞となった。一応、党内の勢力バランスに配慮、次期衆院選挙に臨む態勢をとったことになる。
新内閣の顔ぶれが代わり映えしないのは仕方がない。臨時国会開催中であり、政府の対応に手抜かりは許されない情勢にあるからだ。経験豊かなベテランを並べたのもそのためだ。注目されるのは、官房長官に町村信孝氏、外相に高村正彦氏、防衛相に石破茂氏を起用した点だ。11月1日に期限切れになるテロ特措法に向けた最強の布陣である。
福田新内閣の当面の目標は、この法律の扱いにあることは言うまでもない。うまくいってもいかなくても通常国会に向けて内閣の改造が予想される。次期改造では、閣僚についてもある程度の論功行賞がありそうだ。福田色が出るのはそれからとなろう。政界の混乱はいいかげんに止めてもらいたい。
わずか1年で首相は3人目。閣僚も不規則発言や政治資金問題でころころクビとなり、誰が大臣だったのか記憶にも残らないほどだ。半面、若林正俊氏のように3ヶ月で、臨時代理を含めて4回目の農水大臣を務めることになった人もいる。いくら農水省OBであってもこれは異常である。麻生太郎氏は1年で2度も総裁選に出馬、いずれも敗退した。先進国ではイタリアが一時、閣僚がめまぐるしく替わる時代があった。サミットの度に首相の名前が替わっていた。政治の世界では、日本もかなり下のレベルにあると言えそうだ。
福田氏は、安倍氏と同様に閣僚経験は官房長官しかない。このポストは全省庁の調整役で、政府のスポークスマン的な存在である。この役をやることは、三つも四つも大臣を経験したに等しい。政策についてはそこそこの水準にあると推測される。
実際のところ、福田氏が名乗りを挙げるとは当初予想していなかった。小泉純一郎元首相の後継選では出馬せず、死んだ振りをしていたことになる。今回、満を持して生き返ってきたわけだ。父親の赳夫氏と同様に71歳の老人首相だ。親子宰相は憲政史上初めてのことになる。
組閣に先立つ自民党役員人事では、派閥の領袖4人が名を連ねた。決定に当たって一部ゴタゴタがあったようだが、基本的には論功行賞となった。一応、党内の勢力バランスに配慮、次期衆院選挙に臨む態勢をとったことになる。
新内閣の顔ぶれが代わり映えしないのは仕方がない。臨時国会開催中であり、政府の対応に手抜かりは許されない情勢にあるからだ。経験豊かなベテランを並べたのもそのためだ。注目されるのは、官房長官に町村信孝氏、外相に高村正彦氏、防衛相に石破茂氏を起用した点だ。11月1日に期限切れになるテロ特措法に向けた最強の布陣である。
福田新内閣の当面の目標は、この法律の扱いにあることは言うまでもない。うまくいってもいかなくても通常国会に向けて内閣の改造が予想される。次期改造では、閣僚についてもある程度の論功行賞がありそうだ。福田色が出るのはそれからとなろう。政界の混乱はいいかげんに止めてもらいたい。
by everyoung
| 2007-09-25 23:39
| 言いたい放題
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