2007年 11月 29日
女の序列 |
防衛省の守屋武昌前事務次官が、妻とともに収賄容疑で逮捕された。妻とワンセットで汚職まみれになっていたということだ。報道によると、防衛商社の接待攻勢は相当なものだ。よくもここまで、二人で「ごっつあん」人生を歩んでいたものと感心する。
守屋夫妻の家庭内での「力関係」がどうだったかはわからないが、妻が夫の公的立場にかなり関わっていたことは否定できない。「内助の功」どころか夫の足を引っ張った面が強い。同じ防衛庁(当時)で職場結婚したが、妻の役人時代の実績はほとんどない。夫の出世を笠に着て「女帝」ぶっていたにすぎない。
夫の社会的立場に妻が振り回される場合がある。「ファーストレディ」のようなケースは典型的だ。フランスのサルコジ大統領の夫人は、自分の立場を巡ってさまざまな話題を提供した。大統領夫人として拘束されるのが嫌だからだ。逆の場合もある。英国のエリザベス女王の夫君は従順だ。「種馬」としての役割はもう終わり、今では単なる女王の「添え物」だ。夫君が女王の立場を利用した話など聞いたことがない。
在外公館の実態を見ると、守屋夫人の「役割」が理解し易い。大使館のトップは大使だ。その下に公使や参事官がいて、さらに1等書記官、2等書記官が続く。下の方には3等書記官や理事官、技官、電信官などがいる。官補はキャリアが海外留学を終え、現地で研修している期間につくポストで、地位は低くない。防衛省からの出向組は武官だ。これは別格だが地位は高くない。他に他省庁からの出向組が、キャリアに応じたポジションにいる。これほど序列が明確な組織はない。
問題は彼らの夫人の立場だ。外交官の世界は、公式の場ではペアが常識である。そのために夫人にも「手当」が出されている。夫人であっても、夫の役割に従い義務を果たさなければならない。これは外交官夫人としての宿命でもある。
ところが、夫を伴わない非公式な遊びの場でも夫の序列を適用している。夫と全く同じように大使夫人がトップに座り、順次夫の序列に従う。傍から見ていると実に滑稽だ。守屋夫人は、防衛省幹部の夫人で構成する「美鳩会」を仕切っていた。夫が最高幹部として君臨、その夫人も「女の親睦会」で「夫並み」の影響力を行使していた。外交官夫人の集まりと同じだ。
夫は、妻の交友関係や仕事に関連して、その序列や仲間に加わるようなことはあまりしない。男女間で根本的な違いがあるのかもしれない。なんだかんだと言っても、女性は結婚すると男性の影響を受け易い。もっと自主性、自立性を発揮してもらいたいものだ。
守屋夫妻の家庭内での「力関係」がどうだったかはわからないが、妻が夫の公的立場にかなり関わっていたことは否定できない。「内助の功」どころか夫の足を引っ張った面が強い。同じ防衛庁(当時)で職場結婚したが、妻の役人時代の実績はほとんどない。夫の出世を笠に着て「女帝」ぶっていたにすぎない。
夫の社会的立場に妻が振り回される場合がある。「ファーストレディ」のようなケースは典型的だ。フランスのサルコジ大統領の夫人は、自分の立場を巡ってさまざまな話題を提供した。大統領夫人として拘束されるのが嫌だからだ。逆の場合もある。英国のエリザベス女王の夫君は従順だ。「種馬」としての役割はもう終わり、今では単なる女王の「添え物」だ。夫君が女王の立場を利用した話など聞いたことがない。
在外公館の実態を見ると、守屋夫人の「役割」が理解し易い。大使館のトップは大使だ。その下に公使や参事官がいて、さらに1等書記官、2等書記官が続く。下の方には3等書記官や理事官、技官、電信官などがいる。官補はキャリアが海外留学を終え、現地で研修している期間につくポストで、地位は低くない。防衛省からの出向組は武官だ。これは別格だが地位は高くない。他に他省庁からの出向組が、キャリアに応じたポジションにいる。これほど序列が明確な組織はない。
問題は彼らの夫人の立場だ。外交官の世界は、公式の場ではペアが常識である。そのために夫人にも「手当」が出されている。夫人であっても、夫の役割に従い義務を果たさなければならない。これは外交官夫人としての宿命でもある。
ところが、夫を伴わない非公式な遊びの場でも夫の序列を適用している。夫と全く同じように大使夫人がトップに座り、順次夫の序列に従う。傍から見ていると実に滑稽だ。守屋夫人は、防衛省幹部の夫人で構成する「美鳩会」を仕切っていた。夫が最高幹部として君臨、その夫人も「女の親睦会」で「夫並み」の影響力を行使していた。外交官夫人の集まりと同じだ。
夫は、妻の交友関係や仕事に関連して、その序列や仲間に加わるようなことはあまりしない。男女間で根本的な違いがあるのかもしれない。なんだかんだと言っても、女性は結婚すると男性の影響を受け易い。もっと自主性、自立性を発揮してもらいたいものだ。
by everyoung
| 2007-11-29 10:06
| 言いたい放題
|
Comments(3)
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by
kawazukiyoshi at 2007-11-29 10:19
こんにちは。
女性の立場から見た面白い記事ですね。
日本中もちきりのようですね。
外から眺めているとほんとにおかしくなって笑ってしまいます。
今日もスマイル
女性の立場から見た面白い記事ですね。
日本中もちきりのようですね。
外から眺めているとほんとにおかしくなって笑ってしまいます。
今日もスマイル
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法螺貝
at 2007-11-29 21:06
x
んでも…
守屋元事務次官のタイプは…女房がああいう女傑型じゃないと出世はしないよ
東大ブランドならまだしも
一種の内助の功…いや嫁さんの折檻怖くて必死なだけか
まか古今東西…世界史を見ると豪族や王室でも見られるパターンではあるな
男の線が細いから…女房ば糸つけて傀儡人形にしちまって権力ふるうパターン
あれに近い
守屋元事務次官のタイプは…女房がああいう女傑型じゃないと出世はしないよ
東大ブランドならまだしも
一種の内助の功…いや嫁さんの折檻怖くて必死なだけか
まか古今東西…世界史を見ると豪族や王室でも見られるパターンではあるな
男の線が細いから…女房ば糸つけて傀儡人形にしちまって権力ふるうパターン
あれに近い
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by
kawazukiyoshi at 2007-11-30 09:45
そういう意味では
彼は幸せなのかなー。
でもやることがみみちこっくって
とても、内助の功なんてものではないですね。
もつならもっと品格のある女性で実力のある人がいいなー。
そんな人いるのかなー。
女性は歴史を動かす。
見果てぬ夢ですね。
でも守屋事件はきちんと追求していったらいいと思っています。
今日もスマイル
彼は幸せなのかなー。
でもやることがみみちこっくって
とても、内助の功なんてものではないですね。
もつならもっと品格のある女性で実力のある人がいいなー。
そんな人いるのかなー。
女性は歴史を動かす。
見果てぬ夢ですね。
でも守屋事件はきちんと追求していったらいいと思っています。
今日もスマイル