2008年 01月 17日
社長の有罪 |
欠陥自動車を放置したための事故で、三菱自動車の元社長らに有罪判決が出た。交通事故で、メーカーのトップに刑事責任が及ぶのは異例のことだ。欠陥を組織的に隠した責任が問われたためだ。もっとも今回は一審判決であり、今後の司法判断がどう展開するかは分からない。
交通事故による死者数は、ここ数年急減している。1970年ごろには、年間死亡者が1万6000人を上回っていた。昨年は5700人強まで減少した。飲酒運転に対する罰則強化や安全義務などが総合的に死者数を減らす原因になった。
車は文明の利器であるが、一つ間違えば凶器に変わる。毎日、全国で何人かが犠牲になっている。話題性のある事故はマスコミなどで報道されるが、それ以外は当事者や関係者を除けば関心が薄い。年間積み上がった死者数だけが、統計的な意味として注目される。
17日は、阪神淡路大震災があった日である。一瞬にして6000人以上が犠牲になった。まとまって人が死ねば大騒ぎする。この数字は、一昨年の交通事故死者数とほぼ同等である。昨年漸く交通事故死者数が下回った。震災は一過性だが、交通事故は日常的に発生、確実に多くの人が死んでいる。
事故の大部分は運転手などの人間系に関わるものが多い。車自体の欠陥によるものは比較的少ない。自動車メーカーはそれなりに安全対策を施して来ているが、十分ではない。少なくとも平和な日本においては、人を殺害するメカとしては自動車が最大であることを認識しなければならない。
日本の自動車技術は世界最高水準にある。それを前提に、われわれは何の疑いもなく車を運転している。急にどこかの部品が壊れて大事故になるのではないかという想像は、運転中にあまりしない。メカに対する信頼性が裏にあるからだ。
三菱自動車幹部に対する横浜地裁の判決は、禁固3年で執行猶予付きである。有罪ではあるが、刑事罰をしては重くはない。欠陥により事故が起きて人が死ぬことまでは予想していなかったものの、「確信犯」であることは否定できない。自動車に限らず、人の命に関わるメカの製造業者に対しては、司法や社会は厳しい姿勢で臨むべきだ。
交通事故による死者数は、ここ数年急減している。1970年ごろには、年間死亡者が1万6000人を上回っていた。昨年は5700人強まで減少した。飲酒運転に対する罰則強化や安全義務などが総合的に死者数を減らす原因になった。
車は文明の利器であるが、一つ間違えば凶器に変わる。毎日、全国で何人かが犠牲になっている。話題性のある事故はマスコミなどで報道されるが、それ以外は当事者や関係者を除けば関心が薄い。年間積み上がった死者数だけが、統計的な意味として注目される。
17日は、阪神淡路大震災があった日である。一瞬にして6000人以上が犠牲になった。まとまって人が死ねば大騒ぎする。この数字は、一昨年の交通事故死者数とほぼ同等である。昨年漸く交通事故死者数が下回った。震災は一過性だが、交通事故は日常的に発生、確実に多くの人が死んでいる。
事故の大部分は運転手などの人間系に関わるものが多い。車自体の欠陥によるものは比較的少ない。自動車メーカーはそれなりに安全対策を施して来ているが、十分ではない。少なくとも平和な日本においては、人を殺害するメカとしては自動車が最大であることを認識しなければならない。
日本の自動車技術は世界最高水準にある。それを前提に、われわれは何の疑いもなく車を運転している。急にどこかの部品が壊れて大事故になるのではないかという想像は、運転中にあまりしない。メカに対する信頼性が裏にあるからだ。
三菱自動車幹部に対する横浜地裁の判決は、禁固3年で執行猶予付きである。有罪ではあるが、刑事罰をしては重くはない。欠陥により事故が起きて人が死ぬことまでは予想していなかったものの、「確信犯」であることは否定できない。自動車に限らず、人の命に関わるメカの製造業者に対しては、司法や社会は厳しい姿勢で臨むべきだ。
by everyoung
| 2008-01-17 10:11
| ハラ立ち日記
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