2008年 01月 25日
少し見倣え |
サブプライムローンに端を発した米国の景気後退懸念に対し、米政府は敏速に行動した。緊急大幅利下げを実施する一方、景気対策についても議会と合意を取り付けた。これを受け、米株式市場は反騰、日本の市場も追随した。
世界的な株安現象が、これにより歯止めだかかるかどうかは、もう暫く見ないと何とも言えない。対策が必要な場合は、思い切ってやらなければ効果がない。「TOO LITTLE、TOO LATE」では、ザルで水を掬うようなものだ。
日本の株式市場は、米国との連動性が高い。どこの国の市場か分からないほどだ。米国の一挙手一投足に振り回されている情けない状況にある。これまでも何度か指摘したように、株式売買の6割は外国人である。先物に至っては日本勢の影はさらに薄い。外国勢が日本市場を攪乱していると言える。
サブプライムの震源地は米国だが、日本の損失額は限定的であるにも関わらず、株の下げが増幅された。背景には、日本の外需依存度が高いことや、日本の機関投資家が先のバブルに懲りて株式運用に慎重過ぎることなども上げられる。
国家安全保障と同様に、経済危機に際しても超党派的な対応が要求される。政党の利害をなどを絡めている余裕はないはずだ。米国の景気対策では、ブッシュ政権と議会が折り合い、現ナマまでばらまくことにした。財源などは後で考えればよいことだ。重要なことは、現在の局面で何を優先しなければならないかだ。
翻って日本の政府の対応はどうか。福田康夫首相は、人ごとのようなことを言っていた。渡辺喜美金融担当、太田弘子経済財政政策担当、額賀福志郎財政相らも傍観者的、評論家的な発言に終始していた。100兆円以上もの資産がすっ飛んでしまった国の担当大臣としては、極めてお粗末と言わざるを得ない。
エネルギーや食料品価格の上昇と併せて、資産の目減りは今後の経済に大きな影響を与える可能性がある。政策手段はいくらでもある。緊急性が必要な時にこそ政治の出番である。全て米国の真似をする必要はないが、少しは知恵を出して日本ならではの対策を考えた方がよい。一部の政治家集団が「緊急提言」を出したが、腰が重過ぎる。
世界的な株安現象が、これにより歯止めだかかるかどうかは、もう暫く見ないと何とも言えない。対策が必要な場合は、思い切ってやらなければ効果がない。「TOO LITTLE、TOO LATE」では、ザルで水を掬うようなものだ。
日本の株式市場は、米国との連動性が高い。どこの国の市場か分からないほどだ。米国の一挙手一投足に振り回されている情けない状況にある。これまでも何度か指摘したように、株式売買の6割は外国人である。先物に至っては日本勢の影はさらに薄い。外国勢が日本市場を攪乱していると言える。
サブプライムの震源地は米国だが、日本の損失額は限定的であるにも関わらず、株の下げが増幅された。背景には、日本の外需依存度が高いことや、日本の機関投資家が先のバブルに懲りて株式運用に慎重過ぎることなども上げられる。
国家安全保障と同様に、経済危機に際しても超党派的な対応が要求される。政党の利害をなどを絡めている余裕はないはずだ。米国の景気対策では、ブッシュ政権と議会が折り合い、現ナマまでばらまくことにした。財源などは後で考えればよいことだ。重要なことは、現在の局面で何を優先しなければならないかだ。
翻って日本の政府の対応はどうか。福田康夫首相は、人ごとのようなことを言っていた。渡辺喜美金融担当、太田弘子経済財政政策担当、額賀福志郎財政相らも傍観者的、評論家的な発言に終始していた。100兆円以上もの資産がすっ飛んでしまった国の担当大臣としては、極めてお粗末と言わざるを得ない。
エネルギーや食料品価格の上昇と併せて、資産の目減りは今後の経済に大きな影響を与える可能性がある。政策手段はいくらでもある。緊急性が必要な時にこそ政治の出番である。全て米国の真似をする必要はないが、少しは知恵を出して日本ならではの対策を考えた方がよい。一部の政治家集団が「緊急提言」を出したが、腰が重過ぎる。
by everyoung
| 2008-01-25 23:17
| ハラ立ち日記
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