2008年 08月 18日
不公平では |
米国の競泳選手マイケル・フェルプスが、北京五輪で8個の金メダルを獲得した。競泳では、1972年ミュンヘン大会で同じ米国選手のマーク・スピッツが7冠を達成したが、これを上回る快挙である。
フェルプスはバタフライが得意だが、自由形や背泳ぎについても最高水準にある。平泳ぎだけは、日本の北島康介に一歩譲っている。それでも4種目合わせた個人メドレーでも世界新を出したほどだから大したものだ。
一大会で8個の金メダルはもちろん五輪記録だが、種目が水泳であるが故に達成できるとも言える。他に「独り占め」が可能なのは、陸上や体操など一部に限定されている。スピッツの他では、体操のラリサ・ラチニナ(旧ソ連)や、陸上のカール・ルイス(米国)などが印象に残っている。
個人と団体、あるいはシングルスとダブルス合わせて一人の選手が複数個の金メダル獲得が可能な種目も多いが、一人で何種類ものレースに出場して好成績を残すことは普通はできない。その代表例は、格闘技系の種目だ。
レスリングには、グレコローマンとフリースタイルがあるが、練習の仕方が違う。同一人物が双方の選手を兼ねるのは非常に難しい。レスリングもそうだが、柔道やボクシングは体重によって階級が分かれている。軽量級が重量級の試合に出ても勝負にならない。
柔道で言えば、谷亮子が塚田真希のクラスに入ることはまず無理だ。柔道の技術以前に重さの制限がある。仮に、谷が78キロクラスまで増やしても、谷の柔道ではなくなる。塚田がやせ細っても彼女の魅力は発揮できない。ボクシングやレスリングも同様だ。同じクラスで闘うしかない。格闘技系では、どんなに頑張っても金は一大会で一人一つしか獲れないのだ。
水泳などと同様な種目を格闘技系に導入すると仮定すればどうなるか。レスリングはすでに二つに分かれている。ボクシングは「拳闘」であり、このスタイルを分けるのは難しい。柔道は「立ち技」と「寝技」に分けることは可能かもしれない。他に考えられるのは、試合時間に差を設け新しい種目をつくることだ。「短期決戦」型と、死闘を演じる「長時間」型に分ける方法などだ。水泳でも陸上でも、距離によって種目を分けている。
野球やサッカー、バレーなどは団体競技しかない。勝てば、メダルは選手一人ひとりに与えられるが、日の丸は一つしか上がらない。競技の内容がそれぞれで異なっており、同一の土俵で論じるには無理があるだろう。それにしても、競技によってあまりにも差があるのではないか。フェルプスの8冠は確かに「エライ」。半面、絶対に金は1個しか獲れない競技でも、同じ努力をしている選手がいることを忘れてはならない。
フェルプスはバタフライが得意だが、自由形や背泳ぎについても最高水準にある。平泳ぎだけは、日本の北島康介に一歩譲っている。それでも4種目合わせた個人メドレーでも世界新を出したほどだから大したものだ。
一大会で8個の金メダルはもちろん五輪記録だが、種目が水泳であるが故に達成できるとも言える。他に「独り占め」が可能なのは、陸上や体操など一部に限定されている。スピッツの他では、体操のラリサ・ラチニナ(旧ソ連)や、陸上のカール・ルイス(米国)などが印象に残っている。
個人と団体、あるいはシングルスとダブルス合わせて一人の選手が複数個の金メダル獲得が可能な種目も多いが、一人で何種類ものレースに出場して好成績を残すことは普通はできない。その代表例は、格闘技系の種目だ。
レスリングには、グレコローマンとフリースタイルがあるが、練習の仕方が違う。同一人物が双方の選手を兼ねるのは非常に難しい。レスリングもそうだが、柔道やボクシングは体重によって階級が分かれている。軽量級が重量級の試合に出ても勝負にならない。
柔道で言えば、谷亮子が塚田真希のクラスに入ることはまず無理だ。柔道の技術以前に重さの制限がある。仮に、谷が78キロクラスまで増やしても、谷の柔道ではなくなる。塚田がやせ細っても彼女の魅力は発揮できない。ボクシングやレスリングも同様だ。同じクラスで闘うしかない。格闘技系では、どんなに頑張っても金は一大会で一人一つしか獲れないのだ。
水泳などと同様な種目を格闘技系に導入すると仮定すればどうなるか。レスリングはすでに二つに分かれている。ボクシングは「拳闘」であり、このスタイルを分けるのは難しい。柔道は「立ち技」と「寝技」に分けることは可能かもしれない。他に考えられるのは、試合時間に差を設け新しい種目をつくることだ。「短期決戦」型と、死闘を演じる「長時間」型に分ける方法などだ。水泳でも陸上でも、距離によって種目を分けている。
野球やサッカー、バレーなどは団体競技しかない。勝てば、メダルは選手一人ひとりに与えられるが、日の丸は一つしか上がらない。競技の内容がそれぞれで異なっており、同一の土俵で論じるには無理があるだろう。それにしても、競技によってあまりにも差があるのではないか。フェルプスの8冠は確かに「エライ」。半面、絶対に金は1個しか獲れない競技でも、同じ努力をしている選手がいることを忘れてはならない。
by everyoung
| 2008-08-18 11:02
| 言いたい放題
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