2008年 12月 04日
企業救済 |
ビッグ3といわれる米自動車メーカー・GM、フォード、クライスラーを、政府が救済するかどうかでモメている。住宅産業と並んで自動車メーカーは裾野が広く、生きるか死ぬかで米国内だけでなく全世界に与える影響は極めて大きい。
金融機関に公的資金を注入するのは、企業全体に対する波及効果が大きいからだ。銀行そのものを助けるだけが目的ではない。銀行システムが転けたら、国の経済全体が破綻する恐れがある。国民の税金を投入しても説明がつく。普通の企業とは違うのだ。
自動車メーカーは一企業にすぎない。オバマ次期大統領は当初、政府による救済を打ち出したが、ここに来て慎重な姿勢に変わってきた。共和党はもともと難色を示している。自動車メーカーだけを特別扱いするのはおかしいからだ。
支援額として、GMが最大180億ドル、3社合計すると同340億ドルを要請する。日本円では3兆2000億円にもなる。当面の資金繰りにも行き詰まるところまで追い込まれている。3社の再建案については、今後の議会の対応がカギを握ることになる。
先に、公的資金の是非についての上院公聴会に臨む際、3社のトップは自家用ジェット機でワシントンに乗り込み、顰蹙を買った。このジェット機も売却。経営トップの年俸も1ドルにするとか。GMのリック・ワゴナー会長の昨年の年俸は1440万ドルだった。今さら年俸を限りなくゼロにしても痛くも痒くもない。
3社は、自らの経営責任を棚に上げ、一連の金融危機のせいにしている。ワガハイはそう認識していない。米国の「右代表」として世界に君臨してきた奢りが背景にある。以前にも、こき下ろしたことがある(05年10月「ローテク」参照)。米国は、世界に危機をばらまいた責任として、自らの象徴である自動車メーカーの一つや二つを潰してもおかしくはない。
米国の自動車メーカーがなくなっても、米国内の自動車社会がなくなることはない。車なしでは生活できない国だ。米国内の自動車販売台数が、日本車を含めて急減しているが、一過性だとみている。買い換えを延ばしているだけだ。やがて回復することは間違いない。米国車の穴埋めは、外国車がやればよいのだ。グランドはなくならない。プレーヤーが交代するだけだ。
金融機関に公的資金を注入するのは、企業全体に対する波及効果が大きいからだ。銀行そのものを助けるだけが目的ではない。銀行システムが転けたら、国の経済全体が破綻する恐れがある。国民の税金を投入しても説明がつく。普通の企業とは違うのだ。
自動車メーカーは一企業にすぎない。オバマ次期大統領は当初、政府による救済を打ち出したが、ここに来て慎重な姿勢に変わってきた。共和党はもともと難色を示している。自動車メーカーだけを特別扱いするのはおかしいからだ。
支援額として、GMが最大180億ドル、3社合計すると同340億ドルを要請する。日本円では3兆2000億円にもなる。当面の資金繰りにも行き詰まるところまで追い込まれている。3社の再建案については、今後の議会の対応がカギを握ることになる。
先に、公的資金の是非についての上院公聴会に臨む際、3社のトップは自家用ジェット機でワシントンに乗り込み、顰蹙を買った。このジェット機も売却。経営トップの年俸も1ドルにするとか。GMのリック・ワゴナー会長の昨年の年俸は1440万ドルだった。今さら年俸を限りなくゼロにしても痛くも痒くもない。
3社は、自らの経営責任を棚に上げ、一連の金融危機のせいにしている。ワガハイはそう認識していない。米国の「右代表」として世界に君臨してきた奢りが背景にある。以前にも、こき下ろしたことがある(05年10月「ローテク」参照)。米国は、世界に危機をばらまいた責任として、自らの象徴である自動車メーカーの一つや二つを潰してもおかしくはない。
米国の自動車メーカーがなくなっても、米国内の自動車社会がなくなることはない。車なしでは生活できない国だ。米国内の自動車販売台数が、日本車を含めて急減しているが、一過性だとみている。買い換えを延ばしているだけだ。やがて回復することは間違いない。米国車の穴埋めは、外国車がやればよいのだ。グランドはなくならない。プレーヤーが交代するだけだ。
by everyoung
| 2008-12-04 00:00
| 言いたい放題
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