2009年 06月 25日
時の話題 |
日本の新聞を読んでいては世界のことはわからない。昔からよく言われたことだ。世界どころか、日本のこととて同じだ。スキャンダル中心の夕刊紙や三流紙ならともかく、「立派な」全国紙が、軒並みそうだ。時の話題を追っかけるだけの「一点集中」型の報道姿勢がそうさせている。
ついこの前までは、新型インフルエンザで一面から政治面、社会面まで埋め尽くされていた。今も流行が収まったわけではないが、申し訳程度の報道に縮小してしまった。次の話題を追うのが忙しいからだ。そういえば、イラクの内情や中国ギョウザ問題は、その後どうなったのだろうか。年末にかけ、あれほど騒いだ派遣問題の扱いも不可解だ。まさか「派遣」を忘れてしまったのではないだろう。
先日、漸く野党三党が労働者派遣法改正案について合意が成立、国会提出の運びとなった。このニュースで、ワガハイも久々に「派遣」問題を想い出したくらいだ。政府案は、昨年秋に提出されているが、騒ぎが盛り上がった割には、国会での審議はまるでなく、半年も放置されたままだ。
政府・与党としては、この法案は急ぐほどの必要性はない。野党の対案待ちだった。野党のうち民主党は、参院で単独過半数を得ていない。共産党は問題外としても社民党や国民新党の協力がないと、提出しても参院でさえ可決できない事態となる。野党の足並みを揃えるのが前提である。
野党がまとまらなかったのは、民主党が製造業の「2ヶ月以内の派遣労働禁止」を主張したのに対し、社民党が「全面禁止」にこだわったからだ。結局、「原則禁止」として「専門職」については認めることで折り合った。政府・与党案との隔たりは大きく、今後の扱いは微妙だ。
延長国会は、すでに「解散・総選挙」モードに入った。重要法案では、臓器移植法案や船舶検査法の成立が待たれているが、その他は廃案になる可能性が強い。法案を巡った具体的な動きがなければ、マスコミは原則的に報道しない習性がある。報道しないからといって、この問題が世間の視野から消えたわけではない。マスコミの使命として、継続的にこの問題はフォローすべきである。そうでなければ、あの騒ぎは一体何だったのかということになろう。
ついこの前までは、新型インフルエンザで一面から政治面、社会面まで埋め尽くされていた。今も流行が収まったわけではないが、申し訳程度の報道に縮小してしまった。次の話題を追うのが忙しいからだ。そういえば、イラクの内情や中国ギョウザ問題は、その後どうなったのだろうか。年末にかけ、あれほど騒いだ派遣問題の扱いも不可解だ。まさか「派遣」を忘れてしまったのではないだろう。
先日、漸く野党三党が労働者派遣法改正案について合意が成立、国会提出の運びとなった。このニュースで、ワガハイも久々に「派遣」問題を想い出したくらいだ。政府案は、昨年秋に提出されているが、騒ぎが盛り上がった割には、国会での審議はまるでなく、半年も放置されたままだ。
政府・与党としては、この法案は急ぐほどの必要性はない。野党の対案待ちだった。野党のうち民主党は、参院で単独過半数を得ていない。共産党は問題外としても社民党や国民新党の協力がないと、提出しても参院でさえ可決できない事態となる。野党の足並みを揃えるのが前提である。
野党がまとまらなかったのは、民主党が製造業の「2ヶ月以内の派遣労働禁止」を主張したのに対し、社民党が「全面禁止」にこだわったからだ。結局、「原則禁止」として「専門職」については認めることで折り合った。政府・与党案との隔たりは大きく、今後の扱いは微妙だ。
延長国会は、すでに「解散・総選挙」モードに入った。重要法案では、臓器移植法案や船舶検査法の成立が待たれているが、その他は廃案になる可能性が強い。法案を巡った具体的な動きがなければ、マスコミは原則的に報道しない習性がある。報道しないからといって、この問題が世間の視野から消えたわけではない。マスコミの使命として、継続的にこの問題はフォローすべきである。そうでなければ、あの騒ぎは一体何だったのかということになろう。
by everyoung
| 2009-06-25 11:51
| 言いたい放題
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