2009年 10月 28日
お笑い劇場 |
民主党のマニフェストが出た瞬間から、無理難題が盛りだくさんで実行は無理と見ていたが、ここに来てそれが現実のものになりつつある。民主党は寄り合い所帯で、内部はもともとバラバラだが、端数政党まで閣内に抱え込み、あちこちに矛盾を露呈している。
当初、閣僚発言などで驚くことが多かったが、最近では笑いがこみ上げて来るようになった。ひょっとすると、吉本興業の下手なタレントの演技より面白そうだ。将来、小泉純一郎元首相の「小泉劇場」に並ぶ、「友愛お笑い劇場」と言われることになるかもしれない。
その最たるものは、先日の北沢俊美防衛相の普天間基地の扱いについての発言だ。北沢氏によると、移転先は国外、県外が第一で、その後の処理として辺野古が決まった。パッケージとして決まったものでマニフェストに矛盾しない旨発言した。
北沢氏の発言は、実質的に現状を容認するものだ。これに対し、岡田克也外相は、嘉手納基地への一元化の検討を主張。鳩山首相は「時間を掛けて結論を出す」としている。つまり、やっかいな問題だから先送りしているだけだ。北沢理論は屁理屈を述べて正当化しようとしている。閣内でさえ統一されていない。
基地問題は長年掛けて議論されてきたものだ。その結果、グアムや岩国、辺野古への分散が決まったもので、嘉手納への統合についても、現地住民の意見の他、技術的戦略的にも無理だから断念した経緯がある。自らの無知を晒して、もう一度「勉強会」でもしようということか。
八ツ場ダムでは、前原誠司国交相はいきなり「中止」を打ち出した。マニフェストでもそう書いてあるから仕方がない。関係者からは総反発を受け、最近では「検証」すると言い出した。何のための「検証」なのかよくわからない。「中止」のための理由付けを、後でやろうということかもしれない。話が逆だろう。
おかしいことは山ほどある。インド洋での給油について、北沢氏はソマリア沖の海賊対策に振り向ける考えを示した。海賊退治とテロ対策は別の問題であり、単に振り替えれば済むものではない。郵政改革は、今さら言うまでもない。指名委員会抜きで、亀井静香担当相が人事で勝手に振る舞っている。コンプライアンス違反であることも明白だ。
事業仕分けの新人14人の入れ替えも理解できない。新人とはいえ、専門家も多い。党のオリエンテーションより、実際の仕事を通じて勉強する方が効率的だ。国民を代表して議員となった新人政治家に、「チイチイパッパ」の幼稚園教育を、予算編成に優先してまでする必要があるのか。
新政権の方針は、今のところバラバラだ。今日から衆院で代表質問が始まったが、臨時国会は対立法案はあまりない。焦点は次期通常国会だ。とりわけ予算委員会がどうなるかだ。このままだと、ワガハイも顔負けの「ちゃらんぽらん」答弁の連続になるのではないかと楽しみにしている。
当初、閣僚発言などで驚くことが多かったが、最近では笑いがこみ上げて来るようになった。ひょっとすると、吉本興業の下手なタレントの演技より面白そうだ。将来、小泉純一郎元首相の「小泉劇場」に並ぶ、「友愛お笑い劇場」と言われることになるかもしれない。
その最たるものは、先日の北沢俊美防衛相の普天間基地の扱いについての発言だ。北沢氏によると、移転先は国外、県外が第一で、その後の処理として辺野古が決まった。パッケージとして決まったものでマニフェストに矛盾しない旨発言した。
北沢氏の発言は、実質的に現状を容認するものだ。これに対し、岡田克也外相は、嘉手納基地への一元化の検討を主張。鳩山首相は「時間を掛けて結論を出す」としている。つまり、やっかいな問題だから先送りしているだけだ。北沢理論は屁理屈を述べて正当化しようとしている。閣内でさえ統一されていない。
基地問題は長年掛けて議論されてきたものだ。その結果、グアムや岩国、辺野古への分散が決まったもので、嘉手納への統合についても、現地住民の意見の他、技術的戦略的にも無理だから断念した経緯がある。自らの無知を晒して、もう一度「勉強会」でもしようということか。
八ツ場ダムでは、前原誠司国交相はいきなり「中止」を打ち出した。マニフェストでもそう書いてあるから仕方がない。関係者からは総反発を受け、最近では「検証」すると言い出した。何のための「検証」なのかよくわからない。「中止」のための理由付けを、後でやろうということかもしれない。話が逆だろう。
おかしいことは山ほどある。インド洋での給油について、北沢氏はソマリア沖の海賊対策に振り向ける考えを示した。海賊退治とテロ対策は別の問題であり、単に振り替えれば済むものではない。郵政改革は、今さら言うまでもない。指名委員会抜きで、亀井静香担当相が人事で勝手に振る舞っている。コンプライアンス違反であることも明白だ。
事業仕分けの新人14人の入れ替えも理解できない。新人とはいえ、専門家も多い。党のオリエンテーションより、実際の仕事を通じて勉強する方が効率的だ。国民を代表して議員となった新人政治家に、「チイチイパッパ」の幼稚園教育を、予算編成に優先してまでする必要があるのか。
新政権の方針は、今のところバラバラだ。今日から衆院で代表質問が始まったが、臨時国会は対立法案はあまりない。焦点は次期通常国会だ。とりわけ予算委員会がどうなるかだ。このままだと、ワガハイも顔負けの「ちゃらんぽらん」答弁の連続になるのではないかと楽しみにしている。
by everyoung
| 2009-10-28 14:48
| 言いたい放題
|
Comments(0)