2010年 05月 11日
谷の試練 |
民主党が、柔道の谷亮子を参院選に担ぎ出すことになった。選挙前にバタバタして、集票タレントを候補者に据えるのは別に珍しいことではない。谷は記者会見で、現役を続行し2年半後のロンドンオリンッピックで金メダルを目指すと明言した。これは相当大変なことだ。
谷はまだ政治家になったわけではないし、五輪の代表に決まったわけでもない。いずれもこれからのことだ。政治家と五輪代表の「二足のわらじ」を履くことは、出来ないことではないだろうが、谷の置かれた環境を考えると無理がある。どちらかを犠牲にせざるを得ないだろう。
スポーツ選手の参院候補は民主党だけではなく、野党側でも何人かの名前が挙がっている。いずれも現役の選手ではない。かつて橋本聖子という選手がいた。スケートから自転車に転じ、一時活躍した。ワガハイの記憶では、彼女は国会議員を務めながら五輪にも出場した数少ない例だ。
谷の心意気は評価するが、前回の北京五輪の活躍状況を見ている限り、柔道家としてはすでに限界を越している(08年8月「組んでなんぼ」参照)。年齢的にも34歳で峠を越した。二児の母であることは、特に影響はないだろうが、日本の軽量級には世界のランカークラスの選手が犇めいている。谷はその一人にすぎない。そこを勝ち抜いて五輪出場を果たすには、かなりの努力が必要だ。
努力とは、厳しい稽古に耐え、技をさらに磨くことだけではない。併せて、政治家としての義務を果たさなければならないことだ。政治家は、スポーツ選手であろうが、芸能タレントであろうが出身職業には関係はない。問題は、政策立案能力があり、政治家としての責任を果たし、実行力が伴うかだ。かつての集票タレントで、政治家として名を成すほどの活動をした例は少ない。
政治家は、それほどヒマな職業ではない。ましてや税金でメシを食っているのであれば、それの見返りを国民が求めるのは当然だ。谷に政治家としての力量があるのかは、現時点では未知数だ。気になるのは、大会と国会が重なった時に、谷はどちらを選択するかだ。
常識的には、国会議員であれば国会優先でなければならない。場合によっては、五輪選考の場となる大会も欠席ということもあり得る。それを克服して五輪の代表になるようなことがあれば「立派」というしかない。参院選の候補者となるに当たり、小沢一郎民主党幹事長との間でどんな話があったのかは知らない。谷が柔道を捨てきれないまま、安易な考えで政界を目指すのは、極めて甘い認識と言わざるを得ない。
谷はまだ政治家になったわけではないし、五輪の代表に決まったわけでもない。いずれもこれからのことだ。政治家と五輪代表の「二足のわらじ」を履くことは、出来ないことではないだろうが、谷の置かれた環境を考えると無理がある。どちらかを犠牲にせざるを得ないだろう。
スポーツ選手の参院候補は民主党だけではなく、野党側でも何人かの名前が挙がっている。いずれも現役の選手ではない。かつて橋本聖子という選手がいた。スケートから自転車に転じ、一時活躍した。ワガハイの記憶では、彼女は国会議員を務めながら五輪にも出場した数少ない例だ。
谷の心意気は評価するが、前回の北京五輪の活躍状況を見ている限り、柔道家としてはすでに限界を越している(08年8月「組んでなんぼ」参照)。年齢的にも34歳で峠を越した。二児の母であることは、特に影響はないだろうが、日本の軽量級には世界のランカークラスの選手が犇めいている。谷はその一人にすぎない。そこを勝ち抜いて五輪出場を果たすには、かなりの努力が必要だ。
努力とは、厳しい稽古に耐え、技をさらに磨くことだけではない。併せて、政治家としての義務を果たさなければならないことだ。政治家は、スポーツ選手であろうが、芸能タレントであろうが出身職業には関係はない。問題は、政策立案能力があり、政治家としての責任を果たし、実行力が伴うかだ。かつての集票タレントで、政治家として名を成すほどの活動をした例は少ない。
政治家は、それほどヒマな職業ではない。ましてや税金でメシを食っているのであれば、それの見返りを国民が求めるのは当然だ。谷に政治家としての力量があるのかは、現時点では未知数だ。気になるのは、大会と国会が重なった時に、谷はどちらを選択するかだ。
常識的には、国会議員であれば国会優先でなければならない。場合によっては、五輪選考の場となる大会も欠席ということもあり得る。それを克服して五輪の代表になるようなことがあれば「立派」というしかない。参院選の候補者となるに当たり、小沢一郎民主党幹事長との間でどんな話があったのかは知らない。谷が柔道を捨てきれないまま、安易な考えで政界を目指すのは、極めて甘い認識と言わざるを得ない。
by everyoung
| 2010-05-11 09:33
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