2010年 06月 19日
根拠と目的 |
参院選の大きな争点として消費税の是非が浮上した。菅直人首相が、引き上げに意欲を示したからだ。菅氏は、超党派での論議を呼び掛け、自民党案を「参考にする」と明言。自民党案の10%構想が一人歩きし始めた。これが党内外で物議を醸している。
民主党は先の総選挙の際、マニフェストを4年掛けて実施することと、消費税の4年間封印を掲げて戦い、大勝した。そのマニフェストは参院選に向けて大幅に修正。消費税についても急旋回することになった。現実路線に舵を切ったということだが、その理由を国民に明確にすべきである。
ワガハイにとっては当初、民主党の政策に対し期待するものと、そうでないものがあった。前者では、ガソリン税の暫定税率廃止や高速道路の無料化などだ。いずれも約束を反故にして転けてしまった。後者では、子ども手当や農家の個別所得補償などがある。これらはバラマキの代表で、道半ばで右往左往しているのが実態だ。
荒唐無稽の約束をして頓挫した例もある。一つは、財源の捻出方法だ。民主党は、無駄を排除して予算の辻褄を合わせようとしたが、結果は十分の一にも満たない「少額」に留まった。バラマキ政策を実現するために、仕方なく国債を増発。赤字財政をさらに膨らませて身動きができなくなってしまった。二つは、普天間基地の「県外、海外」移設構想だ。
いまの財政事情を考えると、将来の消費税引き上げは避けられないと見るのが一般的だ。菅氏が消費税を持ち出したのは、普通の感覚では当然のことだ。もっともその前にやることがある。天下りの廃止は当然だが、全くの手付かず状態の公務員給与の削減、国会歳費や定員の縮減などだ。これらをそのままにしておいて、消費税の引き上げはできないであろう。
菅氏が、消費税まで踏み込むなら、その使い道や算出根拠を明確にしなければならない。民主党の修正マニフェストや成長戦略では、項目はそれなりにバランスは取れているが、具体的な工程表がない。このままでは、1年後に同じように「できませんでした」と居直ることになるかもしれない。
民主党は先の総選挙の際、マニフェストを4年掛けて実施することと、消費税の4年間封印を掲げて戦い、大勝した。そのマニフェストは参院選に向けて大幅に修正。消費税についても急旋回することになった。現実路線に舵を切ったということだが、その理由を国民に明確にすべきである。
ワガハイにとっては当初、民主党の政策に対し期待するものと、そうでないものがあった。前者では、ガソリン税の暫定税率廃止や高速道路の無料化などだ。いずれも約束を反故にして転けてしまった。後者では、子ども手当や農家の個別所得補償などがある。これらはバラマキの代表で、道半ばで右往左往しているのが実態だ。
荒唐無稽の約束をして頓挫した例もある。一つは、財源の捻出方法だ。民主党は、無駄を排除して予算の辻褄を合わせようとしたが、結果は十分の一にも満たない「少額」に留まった。バラマキ政策を実現するために、仕方なく国債を増発。赤字財政をさらに膨らませて身動きができなくなってしまった。二つは、普天間基地の「県外、海外」移設構想だ。
いまの財政事情を考えると、将来の消費税引き上げは避けられないと見るのが一般的だ。菅氏が消費税を持ち出したのは、普通の感覚では当然のことだ。もっともその前にやることがある。天下りの廃止は当然だが、全くの手付かず状態の公務員給与の削減、国会歳費や定員の縮減などだ。これらをそのままにしておいて、消費税の引き上げはできないであろう。
菅氏が、消費税まで踏み込むなら、その使い道や算出根拠を明確にしなければならない。民主党の修正マニフェストや成長戦略では、項目はそれなりにバランスは取れているが、具体的な工程表がない。このままでは、1年後に同じように「できませんでした」と居直ることになるかもしれない。
by everyoung
| 2010-06-19 10:19
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