2010年 09月 24日
騒がさせておけ |
尖閣諸島沖での漁船衝突事件で、中国が対日批判をエスカレートさせている。日本側は冷静に対応。逮捕した漁船の船長に対し、法に則って粛々と対応する方針を示している。中国側もかなり危ない橋を渡っており、国際世論の反発を受けかねない。騒がせておけばやがて沈静化する。放っておけばよい。
東シナ海に「領土問題は存在しない」というのが日本の立場で、尖閣諸島は昔から日本固有の領土である。歴史を検証してみても、国際法に照らしても明らかなことだ。中国や台湾は、周辺海域での資源埋蔵が発見された途端に領有権を主張し出した経緯がある。
中国は、急成長を背景に世界から注目され、自らの力を過信し始めている。人口や軍事力は群を抜いているが、社会全体のレベルは相当低い国だ。世界に残った数少ない共産党一党独裁国家である。三権分立はありえず、軍を含めて全て共産党の配下にある。
一党独裁でありながら、共産党員は国全体で5〜6千万人、率で言えば数パーセントを占めるに過ぎない。国家の指導体制が、一部の特権階級に握られており、極端な格差社会である。いつ国民の不満が爆発するかわからない事情を孕んでいる。
こうした政治、社会体制を背景に、中国は南シナ海や西太平洋地域への覇権を狙っている。この地域に対する軍事増強も顕著であり、領土の主張も対日本だけではない。インタネットの普及などもあって、国民へのマインドコントロールも限界に来ている。関心を外へ向け、独裁国家としての威信を示さないと体制が維持できない状況に進みつつあることも事実である。
日本として中国をいたずらに刺激する必要はないが、経済面で中国に過度に依存することは止めた方が良い。中国は世界の常識とはかけ離れた国であり、価値観を異にする国であることを肝に命じておく必要がある。中国は13億の人口を抱えており、将来の市場としては重要だが、経済のパートナーとしては深入りすべきではない。
現在、日本の多くの企業が中国に進出している。生産拠点を構え、国内ばかりでなく海外にも多くを輸出している。中国は輸出で潤っているが、日本をはじめとする海外企業の貢献が大だ。すでに中国での生産コストが増大傾向にあり、一部はインドなど他のアジア諸国に拠点を移しつつある。これは正解だ。日中間には、領土問題だけでなく数々の歴史認識の違いがある。中国はコトあるごとにこれらを持ち出し、政治的に利用することは明らかだ。日本にとってカントリーリスクが高い国であることを承知しておかなければならない。
中国は、レアアースなどの対日禁輸措置まで実行しているとの報道がある。レアアースの97%を中国に頼っているのが世界の現状だ。中国の禁輸や制限は、短期的に日本企業に打撃となるが、長期的に見れば中国放れの切っ掛けをつくり、悪いことではない。レアアースは地球上に山ほどある。開発されていないだけで、中国が将来的に戦略物質と位置づけることは困難だ。
中国は天に向かって唾を吐くようなもので、恐らくその程度のことは中国側も分かっているはずだ。中国は騒げば、騒ぐほど国際的不信感を招き、孤立の道を歩むことになるだろう。中国はどこかのタイミングで振り上げた拳を降ろすことになろうが、中国にとって今回の騒動は得になるとは考えられない。
東シナ海に「領土問題は存在しない」というのが日本の立場で、尖閣諸島は昔から日本固有の領土である。歴史を検証してみても、国際法に照らしても明らかなことだ。中国や台湾は、周辺海域での資源埋蔵が発見された途端に領有権を主張し出した経緯がある。
中国は、急成長を背景に世界から注目され、自らの力を過信し始めている。人口や軍事力は群を抜いているが、社会全体のレベルは相当低い国だ。世界に残った数少ない共産党一党独裁国家である。三権分立はありえず、軍を含めて全て共産党の配下にある。
一党独裁でありながら、共産党員は国全体で5〜6千万人、率で言えば数パーセントを占めるに過ぎない。国家の指導体制が、一部の特権階級に握られており、極端な格差社会である。いつ国民の不満が爆発するかわからない事情を孕んでいる。
こうした政治、社会体制を背景に、中国は南シナ海や西太平洋地域への覇権を狙っている。この地域に対する軍事増強も顕著であり、領土の主張も対日本だけではない。インタネットの普及などもあって、国民へのマインドコントロールも限界に来ている。関心を外へ向け、独裁国家としての威信を示さないと体制が維持できない状況に進みつつあることも事実である。
日本として中国をいたずらに刺激する必要はないが、経済面で中国に過度に依存することは止めた方が良い。中国は世界の常識とはかけ離れた国であり、価値観を異にする国であることを肝に命じておく必要がある。中国は13億の人口を抱えており、将来の市場としては重要だが、経済のパートナーとしては深入りすべきではない。
現在、日本の多くの企業が中国に進出している。生産拠点を構え、国内ばかりでなく海外にも多くを輸出している。中国は輸出で潤っているが、日本をはじめとする海外企業の貢献が大だ。すでに中国での生産コストが増大傾向にあり、一部はインドなど他のアジア諸国に拠点を移しつつある。これは正解だ。日中間には、領土問題だけでなく数々の歴史認識の違いがある。中国はコトあるごとにこれらを持ち出し、政治的に利用することは明らかだ。日本にとってカントリーリスクが高い国であることを承知しておかなければならない。
中国は、レアアースなどの対日禁輸措置まで実行しているとの報道がある。レアアースの97%を中国に頼っているのが世界の現状だ。中国の禁輸や制限は、短期的に日本企業に打撃となるが、長期的に見れば中国放れの切っ掛けをつくり、悪いことではない。レアアースは地球上に山ほどある。開発されていないだけで、中国が将来的に戦略物質と位置づけることは困難だ。
中国は天に向かって唾を吐くようなもので、恐らくその程度のことは中国側も分かっているはずだ。中国は騒げば、騒ぐほど国際的不信感を招き、孤立の道を歩むことになるだろう。中国はどこかのタイミングで振り上げた拳を降ろすことになろうが、中国にとって今回の騒動は得になるとは考えられない。
by everyoung
| 2010-09-24 12:15
| 言いたい放題
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