2010年 10月 05日
推定無罪 |
結論は「五分五分」とみられていたが、小沢一郎元民主党幹事長の強制起訴がついに決定した。検察審査会が、同氏を政治資金規正法違反で「起訴すべき」との議決を公表したためだ。舞台は裁判所に移り、法廷で黒白を付けることになった。市民判断で政治家を起訴する初めてのケースだ。
東京地検特捜部は、小沢氏に対し「不起訴」としていたが、証拠が曖昧で「嫌疑不十分」によるものだ。つまり小沢氏は、クロと断定できないだけで、シロではないということだ。これに対し検察審査会は、政治資金の流れに秘書からの「報告」と本人の「了承」があった、と明確に結論付けた。
小沢氏は、「議員辞職も離党もしない」と言明。闘う姿勢を示している。「裁判で最終的に有罪とならない限りは無罪である」、との近代法の基本原則である「推定無罪」が拠り所である。法律的にはそうだが、問題は小沢氏の政治的、道義的責任である。
小沢氏は、これまでの疑惑に対し逃げ回って来た。国権の最高機関である国会の場では、疑惑について一切釈明をしていない。一度、政治倫理審査会への出席を仄めかしたことがあるが、すぐに翻意。ウヤムヤになってしまった経緯がある。今後、野党の攻勢を受けて菅政権がどう判断するか不明だが、国会での証人喚問や参考人招致が改めて浮上するのは必至だ。
そもそも、小沢氏は「政治とカネ」の疑惑で、6月に鳩山由紀夫前首相と共に辞任、責任を取ったはずだ。舌の根も乾かぬ内に民主党代表選に出馬、敗北した。今回の強制起訴がなくても、政治生命はすでに終った人物である。ダメ押しまでされて生き残ろうとするのは厚顔無恥も甚だしい。
情けないのは、小沢氏周辺の子分やチュルドレンの類いだ。代表選では、地方票は民意を受けて大差を付けられたが、国会議員票では菅氏と拮抗した。永田町にはまだ、「小沢シンパ」が山ほどいるということだ。小沢氏の力量に頼らないと政治活動もできない連中だ。さらに言えば、彼らに投票した選挙民にも責任がある。民主党は、早く旧体質から脱皮しなければならない。今回の小沢氏への措置は、「新生民主党」への第一歩と捉えるべきだ。
東京地検特捜部は、小沢氏に対し「不起訴」としていたが、証拠が曖昧で「嫌疑不十分」によるものだ。つまり小沢氏は、クロと断定できないだけで、シロではないということだ。これに対し検察審査会は、政治資金の流れに秘書からの「報告」と本人の「了承」があった、と明確に結論付けた。
小沢氏は、「議員辞職も離党もしない」と言明。闘う姿勢を示している。「裁判で最終的に有罪とならない限りは無罪である」、との近代法の基本原則である「推定無罪」が拠り所である。法律的にはそうだが、問題は小沢氏の政治的、道義的責任である。
小沢氏は、これまでの疑惑に対し逃げ回って来た。国権の最高機関である国会の場では、疑惑について一切釈明をしていない。一度、政治倫理審査会への出席を仄めかしたことがあるが、すぐに翻意。ウヤムヤになってしまった経緯がある。今後、野党の攻勢を受けて菅政権がどう判断するか不明だが、国会での証人喚問や参考人招致が改めて浮上するのは必至だ。
そもそも、小沢氏は「政治とカネ」の疑惑で、6月に鳩山由紀夫前首相と共に辞任、責任を取ったはずだ。舌の根も乾かぬ内に民主党代表選に出馬、敗北した。今回の強制起訴がなくても、政治生命はすでに終った人物である。ダメ押しまでされて生き残ろうとするのは厚顔無恥も甚だしい。
情けないのは、小沢氏周辺の子分やチュルドレンの類いだ。代表選では、地方票は民意を受けて大差を付けられたが、国会議員票では菅氏と拮抗した。永田町にはまだ、「小沢シンパ」が山ほどいるということだ。小沢氏の力量に頼らないと政治活動もできない連中だ。さらに言えば、彼らに投票した選挙民にも責任がある。民主党は、早く旧体質から脱皮しなければならない。今回の小沢氏への措置は、「新生民主党」への第一歩と捉えるべきだ。
by everyoung
| 2010-10-05 09:05
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