2010年 11月 03日
国後訪問 |
ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問。日本政府は、ロシア側の意図が読めず、慌ててロシア大使の一時帰国させた。民主党の外交能力は、経済政策とともに相当低い水準にあることを、これまでも何度か指摘したが、「ドロナワ」もいいとこだ。
先の尖閣諸島の領有権問題と同様だが、北方領土が我が国の領土であることを、コトあるごとに全世界に発信しておく必要がある。相手国に刺激をあたえないように、常日頃の発言を自制していることは、外交的に見ると必ずしも得策ではない。日本はナイーブ過ぎるのだ。
ロシアが領土拡張したのは、コサック兵の活躍によるところが大きい。シベリアは凍土で覆われ、農業や畜産には適さない。コッサックは、森林に生息する黒貂の毛皮を狙って東進した。黒貂の毛皮は、ヨーロッパ社交界のご婦人の襟を飾るため、高価で売れた。
コサックは、黒貂を追って制圧したシベリアをロシア皇帝に献上。黒貂がいなくなると、ラッコを狙って南下した。コッサックととにもロシアの領土は拡大。アラスカまで手に入れた。1854年の日露和親条約で、両国は千島を線引き。日本領は択捉までと樺太南部、ロシアはウルップ島以北を領有した。
その後1875年には、ロシア側の提案で樺太全土をロシア領とする代わりに、千島列島は日本領とすることになった。以来、日本の北方4島の実質支配が続いて第二次大戦の終戦となった。ソ連は、終戦直前に日ソ中立条約を一方的に破棄して参戦。日本のポツダム宣言受諾後も、ソ連は千島を南下して北方4島を占拠。今日に至っている。
歴史的に見ても、国際法に照らしても、ソ連の行為は無茶苦茶でルール違反であることは間違いない。国がロシアに変わっても同じだ。中国や北朝鮮と同列で対処せねばならない国である。ロシアは、北方領土の領有は「大戦の結果」であるとしている。この国が相手なら、もう一度戦争して勝たない限り取り戻せないかもしれない。
領土問題は、海洋覇権や海底資源の観点から、従来以上にややこしくなって来ている。ロシアは今頃になって、アラスカを二束三文で米国に売り渡したことを後悔しているだろう。さらに言えば、北方4島だけでなく、どさくさに紛れて北海道も手に入れておけばよかったと考えていいるかもしれない。ロシアは、そういう国であることを承知しておくべきだ。(06年12月「異質国家」参照)
先の尖閣諸島の領有権問題と同様だが、北方領土が我が国の領土であることを、コトあるごとに全世界に発信しておく必要がある。相手国に刺激をあたえないように、常日頃の発言を自制していることは、外交的に見ると必ずしも得策ではない。日本はナイーブ過ぎるのだ。
ロシアが領土拡張したのは、コサック兵の活躍によるところが大きい。シベリアは凍土で覆われ、農業や畜産には適さない。コッサックは、森林に生息する黒貂の毛皮を狙って東進した。黒貂の毛皮は、ヨーロッパ社交界のご婦人の襟を飾るため、高価で売れた。
コサックは、黒貂を追って制圧したシベリアをロシア皇帝に献上。黒貂がいなくなると、ラッコを狙って南下した。コッサックととにもロシアの領土は拡大。アラスカまで手に入れた。1854年の日露和親条約で、両国は千島を線引き。日本領は択捉までと樺太南部、ロシアはウルップ島以北を領有した。
その後1875年には、ロシア側の提案で樺太全土をロシア領とする代わりに、千島列島は日本領とすることになった。以来、日本の北方4島の実質支配が続いて第二次大戦の終戦となった。ソ連は、終戦直前に日ソ中立条約を一方的に破棄して参戦。日本のポツダム宣言受諾後も、ソ連は千島を南下して北方4島を占拠。今日に至っている。
歴史的に見ても、国際法に照らしても、ソ連の行為は無茶苦茶でルール違反であることは間違いない。国がロシアに変わっても同じだ。中国や北朝鮮と同列で対処せねばならない国である。ロシアは、北方領土の領有は「大戦の結果」であるとしている。この国が相手なら、もう一度戦争して勝たない限り取り戻せないかもしれない。
領土問題は、海洋覇権や海底資源の観点から、従来以上にややこしくなって来ている。ロシアは今頃になって、アラスカを二束三文で米国に売り渡したことを後悔しているだろう。さらに言えば、北方4島だけでなく、どさくさに紛れて北海道も手に入れておけばよかったと考えていいるかもしれない。ロシアは、そういう国であることを承知しておくべきだ。(06年12月「異質国家」参照)
by everyoung
| 2010-11-03 20:06
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