2010年 12月 09日
EVの行方 |
環境に優しいということで、電気自動車(EV)の開発が盛んだ。日本では、三菱自動車に続いて日産自動車も投入。世間では、ことしは「EV元年」とも言われている。ワガハイは、EVはまだ社会実験の段階であり、本格普及には相当な時間が掛かるのではないかと見ている。
そもそもEVは1940年代からあった。当時は、ガソリンもロクにない時代であり、EVの方がむしろ主流であった。木炭車と並んで走っていたと聞いている。その後、ガソリンが入手し易くなり、価格も安かったため、ガソリン車の黄金時代を迎えた。その間EVは、牛乳配達など特定の用途で細々と生き続けた。
それがここに来て脚光を浴びるようになったのは、低炭素化の追い風と技術面での進展が背景にある。EVの命運を握るのはバッテリーだ。携帯機器についても同様だが、電池なければ「タダの箱」だ。「電池を制するものが世界を制する」と言っても過言ではない(06年3月「携帯の弱点」参照)。
最先端のEVでも、1回のフル充電で連続走行できる距離は、百数十キロだ。それもベストの条件での話だ。走行中の速度や、エアコンを使うか使わないかでかなりの差が出る。充電スタンドが、今後あちこちに設置される見通しだが、充電にも時間が掛かり、使い勝手が甚だ悪い。
半面、エネルギー効率はガソリン車に比べ3倍近くだ。構造も簡単で、キットを買えば素人でもガソリン車をEVに改造することも可能だ。キット代は150万円程度と言われている。メーカーのEV新車は、ガソリン車よりまだ高いが、今後価格は下がって行く見通しだ。
EVにとって当面の競争相手は、燃費の優れたガソリン車とハイブリッド車だ。仮に価格が同水準になっても蓄電池の充電時間、寿命、連続走行距離の3点セットがネックとなる。これを解決するには、蓄電池の画期的な技術開発が必要だ。それまでは、EVの用途は限られるだろう。
自動車はすでに、「機械屋」の世界から「電気屋」の手に移っている。近年、著しく発展したのは電子制御の部分であり、基本的な自動車の構造は変わっていない。次は、「物理屋」や「化学屋」の出番である。現在、リチウムイオン電池が主流だが、その延長では限界がある。3点セットを満足するには、新材料の発見が不可欠であろう。
そもそもEVは1940年代からあった。当時は、ガソリンもロクにない時代であり、EVの方がむしろ主流であった。木炭車と並んで走っていたと聞いている。その後、ガソリンが入手し易くなり、価格も安かったため、ガソリン車の黄金時代を迎えた。その間EVは、牛乳配達など特定の用途で細々と生き続けた。
それがここに来て脚光を浴びるようになったのは、低炭素化の追い風と技術面での進展が背景にある。EVの命運を握るのはバッテリーだ。携帯機器についても同様だが、電池なければ「タダの箱」だ。「電池を制するものが世界を制する」と言っても過言ではない(06年3月「携帯の弱点」参照)。
最先端のEVでも、1回のフル充電で連続走行できる距離は、百数十キロだ。それもベストの条件での話だ。走行中の速度や、エアコンを使うか使わないかでかなりの差が出る。充電スタンドが、今後あちこちに設置される見通しだが、充電にも時間が掛かり、使い勝手が甚だ悪い。
半面、エネルギー効率はガソリン車に比べ3倍近くだ。構造も簡単で、キットを買えば素人でもガソリン車をEVに改造することも可能だ。キット代は150万円程度と言われている。メーカーのEV新車は、ガソリン車よりまだ高いが、今後価格は下がって行く見通しだ。
EVにとって当面の競争相手は、燃費の優れたガソリン車とハイブリッド車だ。仮に価格が同水準になっても蓄電池の充電時間、寿命、連続走行距離の3点セットがネックとなる。これを解決するには、蓄電池の画期的な技術開発が必要だ。それまでは、EVの用途は限られるだろう。
自動車はすでに、「機械屋」の世界から「電気屋」の手に移っている。近年、著しく発展したのは電子制御の部分であり、基本的な自動車の構造は変わっていない。次は、「物理屋」や「化学屋」の出番である。現在、リチウムイオン電池が主流だが、その延長では限界がある。3点セットを満足するには、新材料の発見が不可欠であろう。
by everyoung
| 2010-12-09 22:02
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