2011年 03月 01日
表裏一体 |
来年度予算案が昨夜の予算委員会に続き、きょうの本会議でも可決され、参院に送付されることになった。予算の扱いは衆院優越の決まりがあり、年度内には成立する見通しである。衆院での採決は、予算関連法案を切り離したことだ。予算案と関連法案は表裏一体にあり、分割審議には違和感がある。
衆院本会議での採決では、野党が一斉に反対。与党内でも、先に会派離脱をした小沢派集団が欠席した。野党が反対したのは、関連法案を切り離したまま、参院に送付しても審議できないというのが主な理由だ。執行の裏付けがないものは、常識的には予算の意味をなさない。
与党は、予算の年度内成立にメドを付け、後でゆっくりと関連法案の審議をしようというのが狙いだ。関連法案は、このままでは参院の「ねじれ」により否決されるのは確実だ。予算執行が仮にずれても3ヶ月程度の「のりしろ」があり、この間に局面打開を図ろうということだ。
関連法案は、衆議院に残して引き続き審議する。その間に野党との妥協策を探ることになる。与党としては、衆院での三分の二の確保は現状では困難だ。野党側と何とか折り合いを付けて、参院で可決に持ち込むことしかない。
おそらく野党は、関連法案だけの見直しには応じないだろう。予算本体に問題があるからだ。民主党のマニフェストはすでにズタズタだが、依然として固執している。当初、「財源はなんぼでもある」「無駄の削減で捻出できる」などと大ボラを吹いたが、蓋を開けてみればわずかであった。その辻褄を合わせるために国債を増発するなど、その場しのぎで編成したのが来年度予算だ。
民主党はコトあるごとに「国民のため」(09年10月「国民とは」参照)を強調するが、何が国民のためになっているのか明確ではない。野党とは考え方の根本が異なるため、歩み寄るのは至難のワザだ。もし関連法案で野党との合意ができたとしても、衆院で可決した予算との整合性がおかしくなる。暫定予算でも組んで予算委員会のやり直しでもやろうとしているのか。ワガハイには与党の筋書きが見えない。
衆院本会議での採決では、野党が一斉に反対。与党内でも、先に会派離脱をした小沢派集団が欠席した。野党が反対したのは、関連法案を切り離したまま、参院に送付しても審議できないというのが主な理由だ。執行の裏付けがないものは、常識的には予算の意味をなさない。
与党は、予算の年度内成立にメドを付け、後でゆっくりと関連法案の審議をしようというのが狙いだ。関連法案は、このままでは参院の「ねじれ」により否決されるのは確実だ。予算執行が仮にずれても3ヶ月程度の「のりしろ」があり、この間に局面打開を図ろうということだ。
関連法案は、衆議院に残して引き続き審議する。その間に野党との妥協策を探ることになる。与党としては、衆院での三分の二の確保は現状では困難だ。野党側と何とか折り合いを付けて、参院で可決に持ち込むことしかない。
おそらく野党は、関連法案だけの見直しには応じないだろう。予算本体に問題があるからだ。民主党のマニフェストはすでにズタズタだが、依然として固執している。当初、「財源はなんぼでもある」「無駄の削減で捻出できる」などと大ボラを吹いたが、蓋を開けてみればわずかであった。その辻褄を合わせるために国債を増発するなど、その場しのぎで編成したのが来年度予算だ。
民主党はコトあるごとに「国民のため」(09年10月「国民とは」参照)を強調するが、何が国民のためになっているのか明確ではない。野党とは考え方の根本が異なるため、歩み寄るのは至難のワザだ。もし関連法案で野党との合意ができたとしても、衆院で可決した予算との整合性がおかしくなる。暫定予算でも組んで予算委員会のやり直しでもやろうとしているのか。ワガハイには与党の筋書きが見えない。
by everyoung
| 2011-03-01 12:34
| 言いたい放題
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