2013年 01月 04日
出遅れ修正 |
「大発会」を迎えた東京株式市場は、米株高を背景に全面高となる幸先の良いスタートとなった。日経平均株価は一時1万700円を越えて、漸く東日本大震災前の水準を回復した。米英など多くの国が、すでにリーマンショック前の株価水準にあるのに対し、日本の出遅れが目立っていた。
米株高は、心配されていた「財政の崖」が与野党間のギリギリの折衝でひとまず回避されたことが好感された。先送りされた課題もあり、「崖」が「坂」程度になったものだが、実際に米国の景気が今後順調に回復するかどうかがカギとなる。
株高と併せて、米ドルの対円相場も堅調に推移している。1ドル=88円台に戻す動きを示しており、さらなるドル買いが進むことも予想される。日本は、海外環境に加えて安倍晋三新政権への期待が引き続き強い。
安倍政権は、金融緩和、財政政策、成長戦略を「三本の矢」として、正月明けから動き出す。差し当たっては大型の補正予算と、それに続く来年度予算の編成作業、日銀の金融緩和姿勢が注目される。安倍政権は、具体的にまだ何もしていない。思惑だけが先行して相場を形成している状況にある。
エコノミストの意見は分かれているが、少なくとも来夏の参院選までは、現在の相場傾向続くと見る向きが多い。今後、安倍政権の具体策が明らかになり、その効果がどの段階で現れるかが焦点だ。来秋までに回復基調が確認できなければ、消費税増税には手を付ける分けにはいかない。
デフレ脱却と景気回復が安倍政権の命題だが、「本気度」が試されることになる。短期決戦であり、結構大変である。差し当たっては、3月期決算企業の業績の回復が認められなければならない。マクロ経済データも順次好転していくことが必要だ。雇用や給与面は遅効性があり、影響が出るのはその後だが、国民にとっては明確な回復メッセージが不可欠となる。
せっかく反転した相場にさらなる勢いをつけるには、「これでもか」という対策を矢継ぎ早に打ち出すことが大事だ。当面の目標は、円相場で言えば、1ドル=100円弱、日経平均では1万3000円程度だろう。現状は、小戻したに過ぎない。このラインを越えても、「円安」とか「株高」と言える水準ではない。
円は、購買力平価で見ると105円程度だ。それでもかなりの円高であることは間違いない。ここまで行かないまでも、100円前後が居心地の良い水準である。逆に円安が過度に進むと、輸入物価などへの影響が大きくなり、歯止めが利かなくなる恐れもある。
日本の株価は、諸外国の水準やバリューから見ても、相当低い水準に放置されている。ワガハイの感覚では、1万5000円程度にならないと「上がった」とは言えないだろう。経済政策は、どこで輪切りにするかによって「悲観的シナリオ」も「楽観的シナリオ」も描ける。後者による「押せ押せムード」を期待したい。
米株高は、心配されていた「財政の崖」が与野党間のギリギリの折衝でひとまず回避されたことが好感された。先送りされた課題もあり、「崖」が「坂」程度になったものだが、実際に米国の景気が今後順調に回復するかどうかがカギとなる。
株高と併せて、米ドルの対円相場も堅調に推移している。1ドル=88円台に戻す動きを示しており、さらなるドル買いが進むことも予想される。日本は、海外環境に加えて安倍晋三新政権への期待が引き続き強い。
安倍政権は、金融緩和、財政政策、成長戦略を「三本の矢」として、正月明けから動き出す。差し当たっては大型の補正予算と、それに続く来年度予算の編成作業、日銀の金融緩和姿勢が注目される。安倍政権は、具体的にまだ何もしていない。思惑だけが先行して相場を形成している状況にある。
エコノミストの意見は分かれているが、少なくとも来夏の参院選までは、現在の相場傾向続くと見る向きが多い。今後、安倍政権の具体策が明らかになり、その効果がどの段階で現れるかが焦点だ。来秋までに回復基調が確認できなければ、消費税増税には手を付ける分けにはいかない。
デフレ脱却と景気回復が安倍政権の命題だが、「本気度」が試されることになる。短期決戦であり、結構大変である。差し当たっては、3月期決算企業の業績の回復が認められなければならない。マクロ経済データも順次好転していくことが必要だ。雇用や給与面は遅効性があり、影響が出るのはその後だが、国民にとっては明確な回復メッセージが不可欠となる。
せっかく反転した相場にさらなる勢いをつけるには、「これでもか」という対策を矢継ぎ早に打ち出すことが大事だ。当面の目標は、円相場で言えば、1ドル=100円弱、日経平均では1万3000円程度だろう。現状は、小戻したに過ぎない。このラインを越えても、「円安」とか「株高」と言える水準ではない。
円は、購買力平価で見ると105円程度だ。それでもかなりの円高であることは間違いない。ここまで行かないまでも、100円前後が居心地の良い水準である。逆に円安が過度に進むと、輸入物価などへの影響が大きくなり、歯止めが利かなくなる恐れもある。
日本の株価は、諸外国の水準やバリューから見ても、相当低い水準に放置されている。ワガハイの感覚では、1万5000円程度にならないと「上がった」とは言えないだろう。経済政策は、どこで輪切りにするかによって「悲観的シナリオ」も「楽観的シナリオ」も描ける。後者による「押せ押せムード」を期待したい。
by everyoung
| 2013-01-04 18:27
| 言いたい放題
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Comments(1)