2015年 05月 29日
先が見えた |
大相撲の照の富士の大関昇格が決まった。最近、横綱になったのは鶴竜だが、その後日本人力士が続かない。稀勢ノ里は、力はあるが相撲にうま味がない。かつての魁皇のように大関で終わる可能性が強い。琴奨菊は賞味期限が終わった。豪栄道は、大関が早すぎた感は否めない。
モンゴル全盛時代だ。照の富士は、白鵬のおとっつぁんが才能を見いだし、相撲を勧めたようだ。照の富士を土壇場で優賞に導いたのは日馬富士だ。結びの一番で宿敵白鵬を下し「援護射撃」した。
ワガハイは鳥取県出身だが、照の富士や逸ノ城は「鳥取城北高校」に相撲留学。ここで鍛えられた入門した。この高校がどういう学校かは知らないが。相撲に力を入れているようだ。両関は、同じジェット機に乗って日本に来たとか。逸ノ城の成績はやや足踏み状態だが、いずれ上位進出が実現するだろう。
日本人大関が不甲斐ないとすれば、「次」を期待するしかない。将来、有望と見ているのは、隠岐の海と勢だ。イケメンで人気もあり、体力もある。もう少し、相撲功者になれば、少なくとも大関までは行けるだろう。遠藤は、馬力だけではダメだ。
昔、双葉山の69連勝にストップを掛けた安芸ノ海の話を紹介したことがある(10年11月「負けて騒ぐ」参照)。「勝って喜ぶな。負けて話題になるような相撲取りになれ」ということだ。安芸ノ海は、この親方の一言で奮起して横綱になった。
白鵬は体力もあるし、相撲感も抜群だ。数々の記録を塗り替えるだけのことはある。何かのインタビューで、力を入れるだけでなく、抜いた瞬間に技を掛けるというようなことを言っていた。武術も同様で、力の入れ具合が技を左右する。
相撲に限らず、プロのスポーツで大事にすべきことは3つある。以前も指摘したが、ファン、スポンサー、メディアだ。白鵬は確かに強いし、横綱としての責任も果たしてきたのは事実だ。
問題にしたいのは、屢々見せるふてくされた態度だ。これが顕著になったのは、以前、稀勢ノ里との勝負で取り直しになった後、「子どもにでもわかる」と発言、顰蹙を買ったあたりからだ。
今場所、豪栄道に負けた時、土俵上で暫く納得のいかない顔をしていた。解説者が「子どもにでも分かる」と皮肉ったのが印象的だった。白鵬は今場所4敗したが、豪栄道や稀勢ノ里戦では、相手の「捨て身技」に屈した。
負けると不愉快になるし、ごちゃごちゃ質問されるのは煩わしい。ロクに対応しないでそっぽを向く傾向がある。メディアの背後にはファンがいることを忘れてはならない。かつてイチローの例を取り上げたことがあるが、トップアスリートとしては自覚が足りない。白鵬も、そろそろ限界が来たということかもしれない。(13年8月「大したもんだが」など参照)
by everyoung
| 2015-05-29 19:02
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