2016年 10月 23日
山登りの魅力 |
週末、山に関る二つのニュースがあった。一つは、女性登山家の田部井淳子氏の訃報。もう一つは、奈良県の山で2週間も行方不明となっていた島根県の土木部長、冨樫篤英氏の生還の知らせだ。ワガハイもこよなく山を愛し、今でも時々登ることがあるので気になった。
田部井氏は、女性で初めてエベレスト登頂に成功。世界的にも注目された登山家だ。近年、がんを患いながらも登山を続けていた。77歳と若く、まだまだ活躍して欲しかった。田部井氏が何かの番組で、「登山には干し柿がいい」と語っていたことがある。ワガハイも真似して登山には干し柿を持っていくようにしている。糖分が豊富で腹持ちもよい。確かに山にはお薦めの品だ。
登山家の多くは、国内の山を一通り登ると海外の山に挑戦する傾向がある。海外遠征となると莫大な費用が必要となる。このコストをどう調達するかだ。冒険家の三浦雄一郎氏はエベレスト登頂の蔡、スポンサー探しのために企業を回り支援を求めたと述べていた。海外の山に出掛けようとすると「営業」が不可欠だということだ。
確認した訳ではないが、田部井氏は、エベレスト登頂以降の登山はスポンサーに頼らず、自腹で資金を調達していたとか。田部井氏ほどの有名人になれば、執筆や講演依頼が殺到し、人様の世話にならなくても独自にカネを集めることができたかも知れない。無名のビンボー人には縁遠い話だ。
三浦氏のケースについては一度触れた(13年5月「モルモットか」参照)。前後して、「お笑い」タレントのイモトアヤコ氏が、ヒマラヤのマナスルに登り、話題になったことがある。イモト氏は、キリマンジェロ、モンブラン、マッターホルンにも登っており、「お笑い」が登山家になったのか、登山家が「お笑い」をやっているのかよくわからない。
イモト氏については、テレビ局が「おんぶにだっこ」だ。これで本人が本当に登ったことになるのかいささか疑問だ。いずれエベレストにも挑戦する可能性もある。マナスルは死亡率第一位の危険な山だ。命懸けの登山が、タレントやテレビ局の「お遊び」の場になりつつある。
冨樫氏の登山歴は知らないが、普通の登山愛好家のような気がする。自分のカネと足で好きな山をコツコツ楽しむタイプだ。道に迷い滑落したようだが、水だけでよく2週間も生き延びたものだ。ワガハイの経験では、腹が減って来ると最後は歩くどころか立てなくなる。何も食わずに崖まで登って来るとは大したものだ。よほどの精神力があったのであろう。
山行きには、それぞれの目的や考えがある。どの山にどう登ろうが勝手だが、自力で登れないようなら、「登った登った」騒ぐなと言いたい。他力本願なら、ヘリコプターでも使って山のてっぺんまで連れて行ってもらうのと同じではないか。
田部井氏は、女性で初めてエベレスト登頂に成功。世界的にも注目された登山家だ。近年、がんを患いながらも登山を続けていた。77歳と若く、まだまだ活躍して欲しかった。田部井氏が何かの番組で、「登山には干し柿がいい」と語っていたことがある。ワガハイも真似して登山には干し柿を持っていくようにしている。糖分が豊富で腹持ちもよい。確かに山にはお薦めの品だ。
登山家の多くは、国内の山を一通り登ると海外の山に挑戦する傾向がある。海外遠征となると莫大な費用が必要となる。このコストをどう調達するかだ。冒険家の三浦雄一郎氏はエベレスト登頂の蔡、スポンサー探しのために企業を回り支援を求めたと述べていた。海外の山に出掛けようとすると「営業」が不可欠だということだ。
確認した訳ではないが、田部井氏は、エベレスト登頂以降の登山はスポンサーに頼らず、自腹で資金を調達していたとか。田部井氏ほどの有名人になれば、執筆や講演依頼が殺到し、人様の世話にならなくても独自にカネを集めることができたかも知れない。無名のビンボー人には縁遠い話だ。
三浦氏のケースについては一度触れた(13年5月「モルモットか」参照)。前後して、「お笑い」タレントのイモトアヤコ氏が、ヒマラヤのマナスルに登り、話題になったことがある。イモト氏は、キリマンジェロ、モンブラン、マッターホルンにも登っており、「お笑い」が登山家になったのか、登山家が「お笑い」をやっているのかよくわからない。
イモト氏については、テレビ局が「おんぶにだっこ」だ。これで本人が本当に登ったことになるのかいささか疑問だ。いずれエベレストにも挑戦する可能性もある。マナスルは死亡率第一位の危険な山だ。命懸けの登山が、タレントやテレビ局の「お遊び」の場になりつつある。
冨樫氏の登山歴は知らないが、普通の登山愛好家のような気がする。自分のカネと足で好きな山をコツコツ楽しむタイプだ。道に迷い滑落したようだが、水だけでよく2週間も生き延びたものだ。ワガハイの経験では、腹が減って来ると最後は歩くどころか立てなくなる。何も食わずに崖まで登って来るとは大したものだ。よほどの精神力があったのであろう。
山行きには、それぞれの目的や考えがある。どの山にどう登ろうが勝手だが、自力で登れないようなら、「登った登った」騒ぐなと言いたい。他力本願なら、ヘリコプターでも使って山のてっぺんまで連れて行ってもらうのと同じではないか。
by everyoung
| 2016-10-23 21:16
| 言いたい放題
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